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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

三洋化 <日足> 「株探」多機能チャートより

■三洋化成工業 <4471>  4,495円 (-355円、-7.3%)

 三洋化成工業 <4471> が急反落。21日の取引終了後、日本触媒 <4114> との共同株式移転による経営統合を中止すると発表しており、これが嫌気されたようだ。両社は当初、20年10月1日付で経営統合を行うとしていたが、新型コロナウイルス感染拡大や原油及び石油製品相場の急落などにより、業績や事業環境の見通しが不透明になったことを踏まえ、21年4月1日に延期することを公表していた。しかし、その後も両社を取り巻く事業環境が悪化したことで、経営統合を中止することを決定したという。なお、通期業績予想への影響は精査中としている。

■アンジェス <4563>  1,009円 (-26円、-2.5%)

 バイオ関連株が全面安の展開。アンジェス <4563> が下げ止まらず半年ぶりとなる4ケタ大台を一時割り込んだほか、ジーエヌアイグループ <2160> が連続ストップ安を交え連日の大幅安となり、「この2銘柄については一部追い証が発生している状況で、個人投資家の投げ売りを誘っている。他のバイオベンチャーも直近手掛かり材料をリリースしたテラ <2191> が反発できずに一段安に売り込まれるなど、資金が急速に引いている状況にある。これはバイオ関連株が集中するマザーズ指数の急落にも反映されている」(国内ネット証券大手)という。マザーズ指数は3月下旬以降一貫して上昇トレンドを形成し、今月14日には終値ベースで1365まで買われ、14年2ヵ月ぶりの高値圏に浮上した矢先だったが、目先崩れ足となり25日移動平均線を巡る攻防と状況が一変した。

■国際石油開発帝石 <1605>  526.4円 (-12.1円、-2.3%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、ENEOSホールディングス <5020> などが売りに押される展開。前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られ全体相場の地合い悪化を助長した。WTI原油先物価格が1ドル67セント安と急落、終値ベースで1バレル=40ドル3セントと今月12日以来となる40ドル台割れが目前となっている。東京市場でも原油市況と株価連動性の高い資源開発関連株や石油元売りセクターにネガティブ材料として作用している。

■クレディセゾン <8253>  1,202円 (-17円、-1.4%)

 クレディセゾン <8253> は反落。東海東京調査センターは21日、同社株のレーティングの「ニュートラル」を継続するとともに、目標株価を1700円から1060円に引き下げた。第1四半期(4~6月)はコロナ禍の影響でペイメント事業や不動産関連事業、エンターテインメント事業などが減収となったが、21年3月通期では新型コロナウイルスの影響が通年で強く出るとみている。今期の純収益は前期比6.9%減の2900億円、事業利益は同14.3%減の310億円を予想。同社カードの主要提携先である三井ショッピングパークやパルコがコロナ禍の影響を受けることなどを警戒している。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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