市場ニュース

戻る
 

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

サマンサJP <日足> 「株探」多機能チャートより

■サマンサJP <7829>  170円 (+50円、+41.7%) ストップ高

 サマンサタバサジャパンリミテッド <7829> [東証M]がストップ高。21日に同社が展開するブランド「Samantha Thavasa Petit Choice(サマンサタバサプチチョイス)」と人気スマートフォン向けゲーム「ディズニーツイステッドワンダーランド」のコラボアイテムを発売すると発表しており、これが刺激材料となったようだ。財布やバッグを中心に展開し、10月21日から11月19日の期間限定で完全受注販売という。

■今村証券 <7175>  1,399円 (+300円、+27.3%) ストップ高

 今村証券 <7175> [JQ]がストップ高。21日の取引終了後に発表した21年3月期上期(4-9月)の決算速報で、営業収益20億9600万円(前年同期比43.1%増)、営業利益6億3500万円(同4.3倍)と大幅増収増益を達成したことが好材料視された。前年同期に比べ株券、債券、受益証券の受け入れ手数料が増加したことが主因という。なお、上期決算の発表は10月28日を予定している。

■レッグス <4286>  1,390円 (+221円、+18.9%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。レッグス <4286> が4連騰、一時ストップ高に買われた。21日取引終了後、20年12月期連結業績予想の増額修正を発表したことが評価された。売上高は150億円から155億円(前期比6.2%減)に見直したほか、営業利益は5億円から7億円(同38.2%減)、純利益は6億円から8億円(同31.2%減)に修正した。同社は販促グッズ企画などマーケティング活動の支援を行っているが、流通顧客向け物販および流通顧客向けプレミアム(景品・賞品)が好調に推移しており業績を見直した。なお、今期期末一括配当は従来予想の1株当たり18円を23円(前期比11円減)とすることも明らかにした。

■NOK <7240>  1,228円 (+139円、+12.8%)

 東証1部の上昇率3位。NOK <7240> が続急騰。同社は21日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業損益見通しは従来の228億円の赤字から、108億円の赤字(前期は120億2800万円の黒字)に上方修正した。売上高見通しは前期比15.4%減の5302億円(従来予想は4880億円)に引き上げた。中国などで自動車生産が復調してきたことに伴いシール事業の売り上げが回復傾向にあるほか、電子部品事業でもスマートフォン向けの販売が想定を上回って推移していることが主な要因だとしている。

■シスロケ <2480>  1,865円 (+190円、+11.3%) 一時ストップ高

 システム・ロケーション <2480> [JQ]が続急騰し、一時ストップ高の2075円に買われ年初来高値更新した。21日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を10億7000万円から11億200万円(前期比3.5%増)へ、営業利益を3億9000万円から4億4300万円(同4.2%増)へ、純利益を2億8000万円から3億2000万円(同2.1%減)へ上方修正したことが好感された。自動車流通業界向けの各種支援システムへの需要が順調に推移したほか、自動車ファイナンス業界向けシステムが従量課金増などにより伸長したことが要因としている。

■丸八証券 <8700>  922円 (+82円、+9.8%)

 丸八証券 <8700> [JQ]が続急伸。21日の取引終了後、21年3月期第2四半期(4-9月)の決算速報値を発表。営業収益14億3400万円(前年同期比17.0%増)、経常利益2億9400万円(同3.1倍)に拡大しており、これを好材料視する買いが入った。委託手数料が増加したことが収益拡大の要因となったという。なお、正式発表は10月27日を予定している。

■イーグル工 <6486>  890円 (+79円、+9.7%)

 東証1部の上昇率4位。イーグル工業 <6486> が続急伸。21日の取引終了後、21年3月期業績予想について、売上高を1234億円から1241億円(前期比12.7%減)へ、営業損益を18億円の赤字から11億円の黒字(同80.9%減)へ、最終損益を34億円の赤字から1億円の黒字(同96.6%減)へ上方修正したことが好感された。上期において、新型コロナウイルス感染症の影響で一般産業機械業界向け事業及び航空宇宙業界向け事業の減収幅が想定より拡大する見通しだが、自動車・建設機械業界向け事業は減収幅が抑えられる見通しであることが寄与する。また、プロダクトミックスや固定費の支出が抑止されたことなども利益を押し上げる。

■クニミネ <5388>  1,119円 (+76円、+7.3%)

 東証1部の上昇率6位。クニミネ工業 <5388> が大幅4日続伸。同社は22日午後1時頃に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比20.4%減の15億3800万円(従来予想は6億6400万円)に上方修正した。売上高予想も同12.7%減の134億8400万円(従来予想は126億8300万円)に引き上げた。鋳物関係の国内自動車用途向け販売が想定を上回って推移しているほか、利益率の高い復興関連の売上比率が高まったことなどが主な要因だとしている。

■バンクオブイ <4393>  3,340円 (+210円、+6.7%) 一時ストップ高

 バンク・オブ・イノベーション <4393> [東証M]が続急伸、一時ストップ高まで上昇した。同社は22日、延期していたファンタジーRPG「ミトラスフィア ―MITRASPHERE―」の中国本土での配信を開始したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。「ミトラスフィア」は、国内では2017年8月から提供しており、累計ダウンロード数は700万を突破している。なお、あわせて進めている「幻獣契約クリプトラクト」の中国本土配信については、21年9月期上期中(20年10月-21年3月)に配信を開始する見込みだとしている。

■恵和 <4251>  1,646円 (+91円、+5.9%)

 恵和 <4251> [東証2]が急反発。同社は22日、自社のコンクリート保護シート「キョージン」が、国土交通省が運営する新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたと発表。これによる利用拡大などが期待されたようだ。高耐久性塗料をシート化した「キョージン」は、コンクリートの表面に貼り付けることで、コンクリートの劣化(塩害・凍害・アルカリ骨材反応・中性化など)を防ぎ、構造物を保護することができるもの。このシートを利用することで、従来の塗装では4~5日程度かかる工程を1日に短縮できるという。

■クオールHD <3034>  1,249円 (+62円、+5.2%)

 調剤薬局大手のクオールホールディングス <3034> が大幅4日続伸。22日昼ごろ、21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益予想を従来の8億円(前年同期比77.9%減)から21億900万円(同41.7%減)へ大幅上方修正すると発表しており、これが好感された。保険薬局事業で7月以降に外来診療の受診控えの回復が徐々にみられたほか、コスト適正化プロジェクトが一定の成果を上げたことが寄与した。また、医療関連事業では専門領域MRの戦略的な配置などが進みCSO(営業支援)事業が好調に推移したことも業績上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の65億円(前期は80億2400万円)を据え置いている。

■日野自 <7205>  800円 (+38円、+5.0%)

 日野自動車 <7205> が続急伸。同社は21日、中国の電気自動車(EV)大手BYDと商用EV開発の新会社設立に向けて合弁契約を締結したと発表しており、これが好感された。新会社は2021年に中国国内での設立を予定しており、日野自とBYDがそれぞれ50%ずつ出資する。両社の強みを掛け合わせて商用EVおよび電動ユニットの開発を行い、主にアジア市場における顧客ニーズに最適な商品をスピーディーに実用化することを目指すとしており、まずは20年代前半に日野ブランド車の市場投入を計画しているとしている。

■APHD <3175>  447円 (+16円、+3.7%)

 エー・ピーホールディングス <3175> が3日続伸。22日付の日本経済新聞朝刊で「居酒屋『塚田農場』を運営するエー・ピーホールディングスは22日、宅配や持ち帰りの専門店を横浜市で開業する」と報じられており、これが材料視されたようだ。記事によると、居酒屋などで扱っている100種類のメニューをそろえるという。コロナ下で居酒屋の利用が大きく減るなか、巣ごもり需要で伸びている中食需要を取り込むことが期待される。

■フロンテオ <2158>  831円 (+26円、+3.2%)

 FRONTEO <2158> [東証M]が大幅続伸。21日は一時ストップ高に買われた後上げ幅を縮小し長い上ヒゲをつける形となったが、22日改めて買い直された。人工知能(AI)を活用したリーガルテック事業を主力とするが、最近ではこの高度な技術力を横展開しライフサイエンス分野への応用で新境地を開拓している。特に新型コロナや認知症分野でのAIを使った研究開発に期待が大きい。21日には日本マイクロソフトと高齢化社会における医療DXを目指した協業開始を発表したが、市場では「(マイクロソフトと連携して)患者の話す言葉からAIが認知症の有無を判定するシステムを開発するというのは、材料としても斬新」(中堅証券株式部長)という見方があり、断続的な買いを呼び込んでいる。10月中旬以降の株価調整局面でも信用買い残高は高止まりしていたが、日々の出来高流動性が高く、株式需給面でも重さがない。

■西松屋チェ <7545>  1,676円 (+50円、+3.1%)

 西松屋チェーン <7545> が全般軟調相場に逆行し大幅反発。同社は子ども用アパレルの専門店だが、低価格戦略を前面に押し出し消費者ニーズを捉え、業績は絶好調に推移。新型コロナ感染拡大で収益環境に逆風が吹く小売セクターの勝ち組銘柄として、株価も年初来高値圏を走る異彩の強さを発揮している。21日取引終了後に発表した10月既存店売上高は前年同月比23.7%増と高成長を継続しており、これを手掛かりに改めて投資資金を誘導している。

■ジャフコG <8595>  4,860円 (+140円、+3.0%)

 ジャフコ グループ <8595> が大幅高で4日続伸。株価は2月10日以来となる5000円台を回復する場面もあった。21日の昼ごろに発表した21年3月期上期(4-9月)の連結決算で経常利益が前年同期比38.6%増の47億3000万円に拡大しており、これが引き続き材料視されたようだ。上期における投資先の新規株式公開(IPO)は国内、海外各1社であり、既上場投資先も含めた株式売却でキャピタルゲインが膨らんだという。なお、20年3月期通期の業績予想は引き続き未定としている。

■ITFOR <4743>  935円 (+27円、+3.0%)

 アイティフォー <4743> が3日ぶり大幅反発。21日取引終了後、21年3月期業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は145億円から158億円(前期比3.7%増)に見直したほか、営業利益は18億円から18億5000万円(同7.1%増)、純利益は12億5000万円から13億円(同5.5%増)に修正した。同社は独立系ソフト開発会社で、新型コロナウイルス感染拡大の影響が当初想定より軽微にとどまったほか、前期末時点で高水準に積み上がった受注残が順調に売上高へ寄与した。また、地方都市への出張をウェブ会議にするなどの経費削減も増益要因となった。

■日道路 <1884>  7,680円 (+200円、+2.7%)

 日本道路 <1884> が反発。同社は22日午後1時30分頃に、21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前年同期比2.0倍の39億円(従来予想は21億円)に上方修正した。売上高見通しも同5.6%増の700億円(従来予想は670億円)に引き上げた。建設事業で工事消化が計画以上に進捗していることや、製造・販売事業で原材料が見込みよりも低価格で推移したことが主な要因だとしている。なお、通期業績予想については、新型コロナウイルスの影響が見極めにくいとして従来計画を据え置いている。

■ギグワークス <2375>  2,275円 (+60円、+2.7%)

 ギグワークス <2375> [東証2]が反発。21日の取引終了後、20年10月期の期末一括配当を従来計画の18円から22円(前期は14円)に増額修正すると発表しており、これが好感された。直近の月次や通期での業績動向などを踏まえ、利益還元を増やすという。権利付き最終日の29日を目前に控え、配当取りを狙う買いなどが入ったようだ。

■那須鉄 <5922>  6,820円 (+120円、+1.8%)

 那須電機鉄工 <5922> [東証2]が続伸。22日付の化学工業日報で「那須電機鉄工(東京都新宿区)は、独自の鉄チタン合金を使った水素吸蔵タンクを開発した」と報じられており、これが材料視されたようだ。記事によると、従来の鉄チタン合金は初期活性化に手間がかかる問題があったが、ボールミルを用いることで改善を図ったという。高圧ガス保安法、消防法などの法規制を受けず簡易的に水素を貯蔵できるとしており、再生エネルギーで製造した水素の貯蔵ニーズなどを取り込んでいく構えにある。

■ドリームI <4310>  1,477円 (+21円、+1.4%)

 ドリームインキュベータ <4310> が続伸。21日の取引終了後、新設子会社のペッツオーライが、リクルート(東京都中央区)からペッツオーライ事業を譲り受けることを決議したと発表しており、これが好感された。ペッツオーライ事業は、オンラインでのペットの健康相談及びペット関連情報プラットフォームの企画・開発・運営に関するサービス。今回の譲受は、同事業がポストコロナにも対応したサービスとして高い成長が見込まれるだけでなく、ドリームIの投資先であるアイペットホールディングス <7339> [東証M]とのシナジーも期待できるという。譲受価格は非開示。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■ゼンリン <9474>  1,245円 (+16円、+1.3%)

 ゼンリン <9474> が続伸。21日の取引終了後、21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益を従来予想の19億円の赤字から12億4000万円の赤字(前年同期は6500万円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなったことが材料視された。マーケティングソリューション関連の新規サービスに係る広告宣伝費が一部後倒しとなったことに加え、新型コロナウイルス禍における営業活動の制約で費用が減少したことなどが上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の17億円(前期は37億900万円)を据え置いている。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均