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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 9月27日版

NYダウ、日経平均とも今週または来週に年末の値位置が明確になる公算
1. NYダウの下げのパターンと押し目をつけるパターンの典型
 6月28日の記事では、 NYダウが下降する場面で、下げ幅が大きくなるときの典型的な動き方(図1)と、押し目をつけて反発を開始するときの値動きの典型的なパターン(図2)を紹介しました。
図1 NYダウ、下降時の典型的な値動き
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図2 NYダウ、押し目底をつける時の典型的な値動き
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 勢いの強い下げの流れの途中で、下げ幅が拡大するときに表れる動き方は、図1の中の3通りがあります。
 陽線を陰線が挟んで、もみ合いとなった後、大きく下放れる展開(弱気パターン1)、一時的な反発を経過した翌日、反発前の安値以下から始まって、そのまま下げ幅が拡大する展開(弱気パターン2)、連続して下放れる展開(弱気パターン3)です。
 押し目をつける場面での典型的なパターンは、下ヒゲの長い線をつけて、その後、1~2営業日で押し目をつける前の日の始値を一気に超える動きになります。
2. NYダウは今週中または来週までの期間で下値の限界がわかる
 図3は、最近のNYダウ日足です。NYダウは9月3日の高値2万9199ドルが戻り高値となった後、はっきりとした下降の流れを作っています。
図3 NYダウ日足と予想線
【タイトル】
 9月末から10月上旬は価格が下げる場合、勢いが強く、下げ幅が大きくなりやすい時期です。
 2019年は、10月1日の高値2万7046ドルから3日の安値2万5743ドルまで、3営業日で1303ドル幅の下げ場面となっています。
 2018年は、10月3日の高値2万6951ドルから10月11日の安値2万4899ドルまで、7営業日で2052ドル幅の下げ場面となっています。
 現在は下げやすい時期にはっきりとした下降の流れができているため、下値余地が十分にあるなら、今後の価格が10月上旬頃までの期間で、一気に下げ幅を拡大する動きが表れると考えられます。
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