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【市況】【村瀬智一が斬る!深層マーケット】 ─政策関連や需給妙味の大きい銘柄に注目

RAKAN RICERACA 代表取締役 会長 村瀬智一

「政策関連や需給妙味の大きい銘柄に注目」

●日本株に相対的に底堅さ、海外勢の資金流入に期待

 日経平均株価は2万3000円処での底堅さが意識されており、菅新政権によるスピード感のある政策への取り組みが評価されているようだ。全般市場は外部環境の不透明要因により膠着を余儀なくされているが、個別銘柄では成長期待が大きい中小型株のほか、政策の恩恵を受けるであろう銘柄への物色が根強い。

 一方で、米国では大統領選がほぼ1カ月後に迫ってきているが、500人近い元政府高官らがバイデン氏支持を表明するなど、相変わらずバイデン氏優勢の報道が目立つ。しかし、こうした報道は大手メディア中心のもので、地域に根差した地方メディアなどではトランプ大統領が優勢との記事も少なくなく、大統領選の通過までは引き続き不安定な相場展開になりそうである。来週29日には大統領候補者によるテレビ討論会が開かれるため、この内容を受けたマーケットの反応が注目されよう。

 そのほか、米国ではクオリティ株に利益確定の動きが目立っているが、大統領選に対する警戒感でポジションを圧縮する動きも意識されよう。さらに、欧米の大手銀によるマネーロンダリング疑惑では、反社資金などが取引を停止される前に現金化を進めているとの見方もあり、需給不安を背景にリスクオフムードが燻ぶりやすいだろう。

 一方、日本においては新政権に対する期待感のほか、新型コロナの封じ込めに相対的に成功していることが評価され、リスク回避的に海外勢の資金が向かう可能性もある。海外勢は日本株に対して売り越し基調を続けてきただけに、比率を修正してくる可能性は意識されやすいだろう。また、米クオリティ株への利益確定とバリュー株シフトの流れも、日本株に資金を向かわせやすい。米国の政治・経済を巡る不透明要因により大きなトレンドは出難いが、相対的な底堅さが意識されやすいと考えられる。

 物色対象としては冒頭に述べたように、成長期待の大きい中小型株、政策期待の大きい材料株に引き続き資金が向かいやすいだろう。また、強いトレンドを形成している銘柄などでは新規売りも積み上がりやすく、信用の取組妙味が大きい銘柄が注目される。

●今週の活躍期待「注目5銘柄」

◆アミューズ <4301>
サザンオールスターズやポルノグラフィティなど多数のミュージシャンやタレントが所属する総合エンターテインメント企業。新型コロナウイルスの感染拡大により打撃を受けた業界を支援する「Go Toキャンペーン」事業で、イベント入場料などを補助する「Go Toイベント」が10月中旬にも開始される予定であり、関連銘柄の一角として注目。

◆TIS<3626>
幅広い業界・分野でITサービスを提供する総合ITサービス企業であり、デジタル化が加速する中において、金融ITサービスの成長期待が高まりやすいだろう。また、AI・ロボットとデバイスを効率的に活用するプラットフォームなども成長期待が大きい。

◆太陽誘電 <6976>
10月から次世代通信網「5G」サービスが本格化してくる。KDDIなどが今後発売するスマートフォンの新機種はすべて5G対応にすると伝わっており、積層セラミックコンデンサーを手掛ける同社は5G関連の中核銘柄として関心が集まりやすいだろう。

◆Hamee <3134>
iPhone新機種をはじめ5Gスマートフォンの市場投入が本格化することにより、市場ニーズを捉えたスマホケース「iFace Reflection」シリーズなど、コマース事業の収益拡大が期待されそうである。5G関連の一角として市場の関心が向かいやすいだろう。

◆電通グループ <4324>
イベント入場料などを補助する「Go Toイベント」関連として注目。また、来年の東京五輪に向けたイベントなども徐々に増えてくる可能性もあり、見直しの流れが継続しそうである。

2020年9月25日 記

株探ニュース

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