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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 8月30日版

日経平均株価、年末へ向けた上昇途上の見方に変更なし
1.NYダウは7月、8月と陽線引けする場合、9月が陰線引けしやすい
 以前、 NYダウは7月から9月にかけて上値が重くなりやすいため、7月、8月が2カ月連続で上げ幅の大きな動きにならない傾向があると書きました。
 ただし、7月、8月が連続して陽線引けしないわけではありません。上昇を継続する格好で、連続して陽線引けする年も見られます。
 本年は、月曜日に1000円以上の下げ幅にならなければ8月が陽線引けして、7月、8月が連続して陽線引けする展開になります。そこで、下げやすい時期である7月~9月の期間で、7月、8月が連続して陽線引けする場合、9月がどのような展開になっているのかを調べてみました。
 1990年以降で、7月、8月の月足が連続して陽線引けしている年は、1991年、1993年、1994年、2000年、2003年、2006年、2008年、2009年、2012年、2018年の10回です。
 これらの中で、9月の月足が陰線引けしている年は、1991年、1993年、1994年、2000年、2003年、2008年の6回です。
 9月が陽線引けしている年が4回ありますが、これらの年は、すんなりと上昇しているわけではありません。
 2006年は、5月から6月に大きく価格が下げて、7月に押し目をつけた後、緩やかな上昇の流れを作り、5月の高値を目指す過程で、7~9月が連続して月足が陽線引けしています。
 2009年は結果として陽線となっていますが、8月、9月がジグザグに緩やかに上値、下値を切り上げる動きになっていて、積極的な上昇の流れを作っていません。
 2012年、2018年は、3カ月連続してはっきりとした上昇の流れを作りましたが、10月上旬に戻り高値をつけて、3カ月間で上げた分のすべてを押し戻されています。
 以上のことを考慮すると、7月まで下げの流れを作り、7月に押し目をつけて上昇するケースを除き、7月、8月に連続して陽線引けしている年は、9月が上値重く推移する傾向があると言えます。
 7月から9月まで連続ではっきりした上昇の流れを作る場合、下げやすい時期に一気に上げ幅を拡大することで、当面の上値目標値を達成するため、10月が7月から9月までの上げ分のすべてを押し戻される動きになる可能性があります。
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