【通貨】豪ドル週間見通し:もみ合いか、4-6月期GDPに注目
■上昇、ウイルス治療期待などでリスク選好的な豪ドル買いに
今週の豪ドル・円は上昇。米国食品医薬品局(FDA)が新型コロナウイルス治療で血漿療法を緊急承認したことが好感され、リスク選好的な豪ドル買い・円売りが先行した。米国と中国が第1段階の通商合意の実行で前進を確認したことも好感され、77円96銭まで買われた。安倍首相が8月28日に辞任を表明し、豪ドル・円は77円台前半まで売られたが、押し目買いも観測されており、77円台後半まで反発した。取引レンジ:75円45銭-77円58銭。
■もみ合いか、4-6月期GDPに注目
来週の豪ドル・円はもみ合いか。豪準備銀行(中央銀行)は、9月1日開催の理事会で政策金利(0.25%)の据え置きを決定する見込み。マイナス金利導入などには否定的な姿勢が示されるとみられ、追加緩和観測の後退は豪ドルの下支えとなる。ただ、2日に発表される4-6月期国内総生産(GDP)が市場予想を下回った場合、豪ドル売りが強まる可能性がある。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・1日:4-6月期経常収支(1-3月期:+84億豪ドル)
・1日:豪準備銀行が政策金利発表(0.25%に据え置き予想)
・2日:4-6月期GDP(1-3月期:前年比+1.4%)
・3日:7月貿易収支(6月:+82.02億豪ドル)
・4日:7月小売売上高(6月:前月比+2.7%)
予想レンジ:76円50銭-78円50銭
《FA》
提供:フィスコ