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【特集】ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (27)外国人投資家に選ばれそうな高収益企業を探そう

株価の上昇は収益力に裏付けられている
横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

 いつものように各ページの上部にあるグローバルナビから「銘柄探検」を選んでクリックします(図1参照)。表示された「銘柄探検」のページには、オレンジ色の「ファンダメンタルズで探す」と緑色の「テクニカルで探す」の2つのメニューが用意されています。今回は「ファンダメンタルズで探す」の一番下にある「海外投資家が重視する『ROE』注目銘柄」を選択しましょう(図2参照)。


図1 まずはグローバルナビから「銘柄探検」にアクセス
ゼロから始める「株探」の歩き方

図2 海外投資家が重視する「ROE」注目銘柄
ゼロから始める「株探」の歩き方

 一般的に、収益力が高ければ、業績が好調な企業であると考えることができるでしょう。自分のお金を投じて株主になる場合には、その企業が株主の投じた資金をどれだけ効率的に活用して利益につなげられるのか、その経営手腕を確認しなければなりません。株主が投じた資金へのリターンは、収益力が高い企業ほど大きくなります。

 なお、時価総額の低い企業であれば、個人投資家が購入することで株価が動く場合もあるでしょう。しかし、それなりの時価総額を有する企業であれば、ある程度の資金力を持つ機関投資家の目に留まらなければ、株価はいつまで経っても上昇しない可能性も考えられます。

 2020年2月に発生したコロナショック時のことを思い出してください。株式市場が大暴落した要因の一つとして、日銀が積極的にETFの買い入れを行っても、外国人投資家の大規模な売りを吸収できなかったことが挙げられます。私たち個人投資家は外国人投資家の手のひらの上で踊らされている脇役に過ぎず、彼らの売買動向に逆らえば儲けることすら難しいのです。しかし、考えようによっては、外国人投資家と同じ視点で株式市場の方向性を考えて銘柄を選べば、それだけ儲かる確率が上がるということに他なりません。ですから、外国人投資家が選びそうな銘柄を選別することが重要になってくるわけです。

 そこで活用したいのが、「銘柄探検」の「今期【高ROE】ベスト100」です(図3参照)。そもそもROEとは「自己資本利益率」のことであり、株主が投資した自己資本を使って企業がどれだけ効率的に利益を生み出したかを表しています。ROEが高く、そしてその数値が今後も上向き続けるであろう銘柄は、足元の業績が好調であることはもちろん、今後も安定した利益を叩き出せる好業績企業の候補といえますから、外国人投資家が投資先を選ぶ際にもこのROEを重視している可能性は高いと考えられます。


図3 銘柄探検の「今期【高ROE】ベスト100」
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 「今期【高ROE】ベスト100」では、時価総額が50億円以上、かつ自己資本比率が10%以上、ROEが2期以上連続して上昇しているという条件を満たす、上位100銘柄を表示しています。つまり、数千にものぼる上場銘柄の中で、継続して収益力が高いトップ100銘柄を選別してくれているのです。

 一覧で表示すると、「今期ROE(予想)」の数値の高い銘柄から順に表示されており、下にいくほどROEが低くなります。右横に「ROE上昇幅」が表示されていますから、今期のROEが前期からどれだけ上昇したのかも確認することができます。「株価」や「決算期」「PER」「PBR」「利回り」も表示されていますので、銘柄を選ぶ時には何を重視するのかをあらかじめ決めておいた方がよいでしょう。「PER」「PBR」「利回り」では項目欄の矢印(「↑」または「↓」)を利用することでソートを行えます。

 気になる銘柄があった場合には、銘柄名と市場の横にある「ブック(本)」のマーク(アイコン)をクリックすると、個別銘柄の「基本情報」ページに移動します。四半期決算の発表が近い場合には、銘柄欄の右下に決算発表予定日が表示されていますので、確認しておきましょう(図4参照)。


図4 個別銘柄ページで「決算発表予定日」が近いかをチェック
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 なお、一覧で銘柄が表示されるとはいえ、時にはかなりの数になる場合もあるでしょう。これまでご紹介したように、実際に売買を行う銘柄を探す際には、自分が普段から取引している市場から銘柄を選んだ方がよいでしょう。表の上部にある「市場別」と「時価総額別」のフィルターを活用して、銘柄をある程度選別してみましょう。

 さて、表の一番上に表示されている「ホープ <6195> [東証M]」をみてみましょう。今期ROE(予想)は「80.26(%)」と、一般的に目安とされる8~10%を大きく上回っています。前期ROEからも4.86ポイント上昇しています(ROE上昇幅)。表の市場の横にある2つのアイコンのうちチャートのマークをクリックして多機能チャートを確認してみましょう(図5参照)。週足や月足チャートからは収益性の高さから成長性が買われ、この数年の間で株価が大幅高になっていることがわかりますね。


図5 株探の多機能チャート 「ホープ <6195> [東証M]」の株価推移
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