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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東芝、メドレー、トヨタ

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東芝 <6502>  3,275円  -75 円 (-2.2%)  本日終値
 東芝<6502>が反落。同社のグループ会社で半導体メモリー大手「キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)」が10月にも東京証券取引所に上場するとの報道を受け、26日に株価は上昇したが、この日は様子見姿勢のなか上昇一服となった。東京証券取引所はきょうにもキオクシアの上場を承認すると伝えられており、その動向が注目されている。東芝はキオクシアの株式の約40%を保有しており、キオクシア株の売却資金は株主還元に充てるとみられている。

■メドレー <4480>  4,540円  -65 円 (-1.4%)  本日終値
 メドレー<4480>が3日続落。同社は26日の取引終了後、海外公募の実施を発表しており、1株利益の希薄化が警戒された。135万株の新株を発行する。発行価格は同日に4237円と前日終値に比べ7.99%のディスカウント率で決定した。発行済み株式数は4%強増加する見込み。調達金額は約54億円で人材・医療プラットフォーム事業への投資に充てる。 

■トヨタ自動車 <7203>  7,073円  -50 円 (-0.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて軟調な展開。外国為替市場でドル売りの動きが強まり、足もとでは1ドル=106円台を下回り105円台後半でもみ合っている。米中貿易摩擦問題に対する警戒感もくすぶるなか、自動車株は目先買い手控えムードが出ているうえ、円高による輸出採算悪化の思惑が株価にネガティブに働いている。なお、トヨタの今期想定為替レートは1ドル=105円、ホンダは1ドル=106円で設定している。

■ハイマックス <4299>  2,500円  +500 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ハイマックス<4299>はストップ高。26日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、より一層投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。同時に、株主優待制度の変更も発表した。変更前は100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて2000円から4000円分のクオカードを贈呈していたが、変更後は100株以上を保有する株主を対象に1000円から4000円分のクオカードを贈呈するとしており、分割後の最低投資単位を保有の株主も対象となることで、実質的な拡充となる予定だ。また、従来未定としていた第2四半期累計(4~9月)連結業績予想を発表しており、売上高75億円(前年同期比2.7%減)、営業利益5億4000万円(同78.2%増)、純利益3億6000万円(同75.6%増)を見込むとした。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高145億円(前期比5.5%減)、営業利益7億5800万円(同25.1%減)、純利益5億1200万円(同26.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■ブランドT <7067>  1,562円  +300 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値
 ブランディングテクノロジー<7067>がストップ高。26日の取引終了後、スカラ<4845>と行政・自治体・企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を目的とした合弁会社を設立すると発表しており、これが好材料視された。新会社「ソーシャルスタジオ」は、資本金1000万円(スカラ51%、ブランドT49%)で9月に設立の予定。ブランドTの持つ自治体や中小・地方企業のブランド構築ノウハウと、スカラの持つ事業会社とのネットワークや強固な開発力などを活用し、行政・自治体・企業のデジタル化やマーケティング支援を推進する。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■オーミケンシ <3111>  457円  +80 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 オーミケンシ<3111>がストップ高。26日の取引終了後、彦根工場跡地(滋賀県彦根市)及び高槻寮及び高槻住宅(大阪府高槻市)の譲渡により、21年3月期第2四半期業績に固定資産売却益37億円が発生する見込みと発表しており、これが好材料視された。なお、通期業績予想には織り込み済みという。

■ソフトマックス <3671>  938円  +85 円 (+10.0%)  本日終値
 ソフトマックス<3671>が続急騰。中長期トレンドの分水嶺である75日移動平均線を上抜くとともに、日足一目均衡表の雲抜けも果たした。同社は医療情報システム開発分野に展開、Web型電子カルテに強みを有するほか、会計システムなども手掛け、医療ICT関連の一角として人気素地を持つ。電子カルテ導入が遅れる中規模病院向けで拡販を進め、今後の市場開拓余地も大きいとみられている。ここエムスリー<2413>やケアネット<2150>など医療系IT株が株価を大きく変貌させており、同社は出遅れ修正狙いの買いが流入している。

■Jグループ <3063>  556円  +49 円 (+9.7%)  本日終値
 ジェイグループホールディングス<3063>は大幅反発。26日の取引終了後、未定としていた21年2月期中間配当予想を前年同期と同額の1円50銭にすると発表しており、これが好感された。なお、年間配当は引き続き未定としている。

■MSコンサル <6555>  651円  +51 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 MS&Consulting<6555>は急伸。26日の取引終了後、同社が提供する従業員満足度調査「tenpoketチームアンケート」及びスーパーバイザーの業務効率化とスーパーバイジング力の向上を目的としたSaaS「SVナビ」が、経済産業省が推進する「IT導入補助金2020」の補助金対象ITツールに認定されたと発表しており、これが好感された。IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者などがITツール(ソフトウェア、サービスなど)を導入する経費の一部を補助することで、業務効率化や売り上げアップのサポートを行うもの。今回、「tenpoketチームアンケート」及び「SVナビ」が対象ツールに採択されたことで、導入の障壁が下がることになり、同社にとって商機の拡大が期待されている。

■ソフトフロン <2321>  135円  +10 円 (+8.0%)  本日終値
 ソフトフロントホールディングス<2321>が後場上げ幅を拡大。前引け後に、子会社ソフトフロントジャパンの音声通話用ミドルウェア「SUPREE(スプリー)」が、パイオニア(東京都文京区)のドライブレコーダーに採用されたと発表しており、これが好材料視された。パイオニアの通信機能搭載ドライブレコーダーは、衝撃を検知すると自動的に情報が記録されると共にコールセンターにも通知され、必要に応じてドライバーとオペレータが音声通話することができるのが特徴。今回、通信機能搭載ドライブレコーダーのバージョンアップに伴い、通話遅延対応、エコーキャンセリングに関する技術的な知見を有するソフトフロントジャパンの「SUPREE」が採用されることになったという。

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