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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):セラク、石川製、外食関連

セラク <日足> 「株探」多機能チャートより
■セラク <6199>  1,450円  +103 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 セラク<6199>が全体軟調相場のなか大口の買い注文を交えて大幅高。7月27日につけた高値1395円を上抜き、1カ月ぶりに年初来高値を更新した。時価は2016年7月以来約4年ぶりの高値圏に浮上している。ITインフラ構築やデジタル人材の派遣ビジネスを展開、コロナ禍にあっても企業のデジタル投資需要を取り込み業績は絶好調に推移している。20年3~5月期はトップラインが2割近い伸びを確保し、本業のもうけを示す営業利益も前年同期比25%増の3億100万円と大幅に拡大した。20年8月期決算期末が迫っているが、同社が計画する営業利益7億7000万円(前期比6%増)は上振れする公算が大きいとみられている。

■石川製作所 <6208>  1,834円  +119 円 (+6.9%)  本日終値
 石川製作所<6208>が一時9%近い上昇で1800円台まで上値を伸ばしたほか、豊和工業<6203>や細谷火工<4274>など防衛関連株が物色人気化している。一部メディアを通じて、中国の人民解放軍が26日に、南シナ海に向け複数の中距離弾道弾を発射したと伝わったことが、株価を刺激する格好となった。きょうは全体相場が主力株中心に買い手控えムードにあり、思惑で動く値の軽い材料株に個人投資家を中心とした短期資金が集まりやすくなっている。

■ヤマト <1967>  655円  +27 円 (+4.3%)  本日終値
 ヤマト<1967>が大幅反発。26日の取引終了後、上限を15万9000株(発行済み株数の0.62%)、または9985万2000円とする自社株を27日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感された。資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためという。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■プロルート丸光 <8256>  391円  +16 円 (+4.3%)  本日終値
 プロルート丸光<8256>が後場急伸。午後2時ごろ、産業医を選任している企業や医療機関などに対し販売している新型コロナウイルスIgG/IgM抗体検出キットに関して、JTB(東京都品川区)と販売協力に関する契約を締結すると発表しており、これが好感された。今回の契約により、JTBが有するネットワークを活用し、JTBの法人顧客などに対して同キットを販売することになるという、なお、同件により21年3月期第2四半期以降に売り上げ計上が見込まれるものの、業績への影響は現在精査中としている。

■ユニマRC <9707>  987円  +36 円 (+3.8%)  本日終値
 ユニマット リタイアメント・コミュニティ<9707>が堅調。26日の取引終了後、有料老人ホームを運営するアメニティーライフ(東京都八王子市)の全株式を三井住友建設<1821>から取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。アメニティーライフが運営する「アメニティーライフ八王子」と連携することで、東京都八王子市にある既存拠点との職場環境づくりや介護人材の育成におけるノウハウの共有を含めたシナジーが期待できると判断したという。取得価額は非開示。なお、業績への影響は軽微としている。

■ハイパー <3054>  552円  +20 円 (+3.8%)  本日終値
 ハイパー<3054>が続伸。同社は26日、リモート環境に適したセキュリティーを簡単・安価に実現できる「DNS Protection」の提供を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。これは、同社の取り扱い製品であるフルクラウドアンチウイルスソフト「MR-EP」に付帯するオプションサービス。80を超えるURLカテゴリーへのアクセス可否の設定がひとつひとつ選択できるほか、危険が潜むURLへのアクセスをブロックする。

■パピレス <3641>  2,860円  +89 円 (+3.2%)  本日終値
 パピレス<3641>が3連騰。同社は電子書籍販売、配信の先駆的存在。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に巣ごもり消費需要が喚起され、電子コミックなどのユーザーが増勢にあるなかで足もとの業績は好調に推移している。20年4~6月期営業利益は6億5500万円と前年同期実績から倍増した。上期計画に対する進捗率は90%に達し、上振れ濃厚となっている。株式需給面でも信用買い残が枯れた状態で上値が軽い。

■フーバーブレイン <3927>  1,259円  +34 円 (+2.8%)  本日終値
 フーバーブレイン<3927>が3日続伸。26日の取引終了後、21年3月期第2四半期に有価証券売却益2270万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視された。

■トレファク <3093>  795円  +18 円 (+2.3%)  本日終値
 トレジャー・ファクトリー<3093>が大幅続伸。26日午後、運営する引っ越し事業「トレファク引越」が、西濃運輸(岐阜県大垣市)及びセイノー引越(東京都江東区)と業務提携契約を締結し、協業サービスの提供を開始したと発表しており、引き続きこれを好感した買いが入った。トレファク引越は、引っ越しの見積りと不用品の買い取りを一括で行う、リユース一体型の引っ越しサービスで、年間100万件以上の買い取り実績を持つトレファクと、提携引っ越し会社(トレファク認定引っ越し会社)が協業して行うスキームとなっている。今回の提携により、対応エリアや買い取り品目に幅広く対応できるようになり、顧客のニーズにより対応できるとしている。

■エスエルディー <3223>  786円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 小型の外食関連株の一角が高い。農林水産省が25日に「Go To イート」の予約事業者を決定したことが伝わっており、これを受け前日26日には串カツ田中ホールディングス<3547>や鳥貴族<3193>などに思惑的な買いが入った。きょうはそうした物色が更に広がり、和風創作料理を展開するエスエルディー<3223>、飲食店支援やウナギ料理店の運営を手掛けるG-FACTORY<3474>がストップ高、また都内中心に外食チェーンを展開するグローバルダイニング<7625>は一時ストップ高となった。そのほか、ワイエスフード<3358>や関門海<3372>、ワイズテーブルコーポレーション<2798>、ひらまつ<2764>などが物色対象となったようだ。

●ストップ高銘柄
 G-FACTORY <3474>  388円  +80 円 (+26.0%) ストップ高   本日終値
 日本電波工業 <6779>  401円  +80 円 (+24.9%) ストップ高   本日終値
 フレアス <7062>  928円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 ランシステム <3326>  678円  +100 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 バンクオブイ <4393>  4,730円  -1,000 円 (-17.5%) ストップ安   本日終値
 ティアンドエス <4055>  23,920円  -5,000 円 (-17.3%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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