【特集】「レアメタル」が23位にランク、JOGMECが日本の排他的経済水域で掘削成功<注目テーマ>
住友鉱 <日足> 「株探」多機能チャートより
1 2020年のIPO
2 デジタルトランスフォーメーション
3 eコマース
4 巣ごもり
5 5G
6 アウトドア
7 2019年のIPO
8 ゲーム関連
9 サイバーセキュリティ
10 人工知能
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「レアメタル」が23位となっている。
石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は21日、日本の排他的経済水域(EEZ)内で、レアメタル(希少金属)を含む鉱物資源「コバルトリッチクラスト」の掘削試験に成功したことを明らかにした。
JOGMECは経済産業省の委託を受け、南鳥島南方に位置する拓洋第5海山平頂部(水深約930メートル)で掘削試験を行い、掘削効率や走行性能などの掘削技術に関するデータを取得するとともに、649キロのクラスト片などを回収。試験海域には電池材料として不可欠なコバルトが日本の年間消費量の約88年分、ニッケルが約12年分存在することが期待されるという。
今回の掘削試験は、JOGMEC所有の海洋資源調査船「白嶺」を用い、大学などの外部有識者から構成される海洋鉱物資源開発検討委員会やワーキンググループの指導・助言を踏まえ、JOGMECから委託を受けた三菱造船(横浜市)、住友金属鉱山<5713>、三菱重工業<7011>からなるコンソーシアムが中心となって実施された。
今後は拓洋第5海山の資源量評価や環境影響評価を実施し、2022年度までにクラストを対象とする開発技術を総合的に評価・検証していく予定だとしており、関連銘柄に注目。日揮ホールディングス<1963>、東洋エンジニアリング<6330>、千代田化工建設<6366>といったエンジニアリング大手のほか、浮体式の海洋エネルギー生産設備大手の三井海洋開発<6269>、ボーリングマシン大手の鉱研工業<6297>、グループの日油技研が海洋調査機器を手掛けている日油<4403>、深海や海底などの調査活動に使用される耐圧ガラス球を扱う岡本硝子<7746>などの活躍が期待される。
出所:MINKABU PRESS