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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

アルバイトT <日足> 「株探」多機能チャートより

■アルバイトT <2341>  175円 (+26円、+17.5%) 一時ストップ高

 アルバイトタイムス <2341> [JQ]が続急騰、一時ストップ高。18日の取引終了後、スキマバイトアプリ「タイミー」を提供するタイミー(東京都豊島区)と業務提携すると発表しており、これを好材料視する買いが入ったようだ。両社は業務提携を通じ、アルバイトタイムスが提供する採用管理システム「ワガシャ de DOMO」の導入企業の支援強化を目的としたサービス連携を開始する。具体的には「ワガシャ de DOMO」へ掲載している求人を「タイミー」へ連動させ掲載し、単発バイトの案件のマッチング支援を行うという。

■アンビション <3300>  778円 (+100円、+14.8%) ストップ高

 AMBITION <3300> [東証M]がストップ高。都内を中心に不動産の管理・仲介業務を展開、サブリースを主力としている。地価上昇を背景に個人投資家の不動産投資ニーズは根強く、コロナ禍にあってもサブリース需要は高まりをみせている。また、低金利環境の継続が同社の収益環境にフォローの風となっている。21年6月期業績は2ケタ増収見通しで、営業利益は前期比22%増の11億2100万円と急回復を見込んでいる。ここにきて中小型の不動産株に物色の矛先が向いており、小型で足の軽い同社株もその流れに乗った形だ。

■ユーグレナ <2931>  804円 (+86円、+12.0%)

 東証1部の上昇率8位。ユーグレナ <2931> が続急騰。同社は18日取引終了後、リバネス、オーダーメードメディカルリサーチ(千葉県柏市)と 新型コロナウイルスに対する標準抗体を作製し、共同開発中の抗体検査系での効果を確認したことを発表、これを材料視する買いを呼び込む形となった。今後は標準抗体を用い定量化した、信頼性の高い抗体検査系の開発を進めていくとしている。株価は前週13日に753円の戻り高値をつけた後は調整局面にあったが、再浮上し5日・25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する動きにある。

■クシム <2345>  1,285円 (+106円、+9.0%)

 クシム <2345> [東証2]が続急伸。18日の取引終了後、提供するオンライン学習管理システムと、CAICA <2315> [JQ]子会社のCAICAテクノロジーズが提供するブロックチェーン上でトークンをやり取りすることでコミュニケーションを活性化するサービス「Gu-Gu」との連携について検討を開始したと発表しており、これが好感された。今回、クシムが提供するLMS(ラーニング・マネジメント・システム)から「Gu-Gu」へ受講者や受講状況を連携することで、受講完了者にトークンを付与し、受講者の学習意欲向上につなげることができるようになるという。また、受講者間でトークンのやり取りを行い、受講者間でのコミュニケーションを活性化させることが可能で、リモート環境においても受講者の学習意欲向上も期待できるという。

■出前館 <2484>  2,240円 (+170円、+8.2%)

 出前館 <2484> [JQ]が続急伸。18日夜のテレビ東京系報道番組「ワールドビジネスサテライト」で、「競合するウーバーイーツに対し、買収提案を検討していることがわかった」と報じられており、これが好材料視された。これに対して会社側では「事実無根の内容であり、当社が発表したものではない」とコメントしている。また、同社は18日の取引終了後、従来未定としていた20年8月期の期末配当を無配にすると発表した。年間配当は無配となり、14年ぶりの無配転落となる。なお、前期は期末一括3円60銭だった。更に、20年8月末時点の株主から株主優待制度を変更すると発表した。従来は保有株数と保有年数に応じてTポイントを年間6000~8000円分贈呈していたが、優待品目を自社サイト「出前館」で利用できる優待券に改め、7000~9000円分に増額する。

■松屋R&D <7317>  2,696円 (+199円、+8.0%)

 松屋アールアンドディ <7317> [東証M]が大幅続伸。19日、同社のHP上で、飛沫防護セット(ガウンタイプ)を完売したと発表しており、これが好感された。同社では8月4日から、HPで飛沫防護対策用品を販売していたが、飛沫防護セット(ガウンタイプ)について、当初準備した商品が完売したという。現在は追加分を生産中であり、9月4日より出荷を再開する予定で、注文受付は継続しているという。

■パレモ・HD <2778>  214円 (+14円、+7.0%)

 パレモ・ホールディングス <2778> [東証2]が急反発。18日の取引終了後、上限を15万株(発行済み株数の1.25%)、または3000万円とする自社株を19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感された。役員に割り当てているストックオプションの行使に備えるなど、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためという。

■あいHD <3076>  1,599円 (+102円、+6.8%)

 あい ホールディングス <3076> が3日続伸。18日の取引終了後に発表した21年6月期連結業績予想は、売上高450億円(前期比4.2%増)、営業利益80億円(同5.3%増)、純利益56億円(同21.2%増)と増収増益を見込むことが好感された。相乗効果を得られる業務提携を進め、販路拡大に注力し営業体制の強化・整備をするほか、採算性を考慮した事業運営に取り組むことで業績拡大を図る。なお、20年6月期決算は、売上高431億7900万円(前の期比15.4%減)、営業利益75億9600万円(同9.7%減)、純利益46億2000万円(同14.2%減)だった。

■アクロディア <3823>  256円 (+16円、+6.7%)

 アクロディア <3823> [東証2]が大幅高で4日続伸。18日の取引終了後、新型コロナウイルス対策システムの一環としてPCR検査サービスの提供を開始すると発表しており、これが好感された。同社では、新型コロナウイルス対策アプリシステムや塩野義製薬 <4507> の抗体検査キットの販売といった新型コロナ対策ソリューションを提供しているが、PCR検査については現時点では手配が困難であり、システムから容易に利用できるPCR検査サービスを提供する必要があると判断したという。また、あわせてPCR検査サービスにおけるパートナーとして、3000件以上のPCR検査実績を持つ大森駅前内科小児科クリニック(東京都大田区)と業務提携したと発表している。

■エイジア <2352>  1,891円 (+104円、+5.8%)

 エイジア <2352> が急反発で年初来高値を更新。一時7.6%高の1923円まで上値を伸ばし、株式分割考慮で2006年以来14年ぶりの2000円大台乗せを視野に入れている。同社はクラウド型顧客情報管理ソフトなどを展開している。18日取引終了後、デジタルトランスフォーメーション(DX)プラットフォームの構築へ向けて、SaaS型クラウドCMS製品を提供するコネクティ(東京都港区)の持ち株会社の株式を取得することを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■粧美堂 <7819>  377円 (+20円、+5.6%)

 粧美堂 <7819> が3日続伸。18日の取引終了後、化粧品・医薬部外品の受託製造を手掛けるビューティードアの親会社であるビューティードア・ホールディングスの全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好材料視された。同社は現在、自社ブランド及びOEM商品として化粧品分野の強化を進めているが、今回の子会社化により化粧品・医薬部外品の製造設備及び製造ノウハウを入手することとなり、同分野の事業拡大を加速化させるのが狙い。株式譲渡日は10月1日の予定で、取得価額は非開示。なお、21年9月期以降の業績に寄与する見込みとしている。

■高田工 <1966>  740円 (+37円、+5.3%)

 高田工業所 <1966> [東証2]が3日ぶり急反発。19日午前10時ごろ、SiCウエハーやセラミックス基板などを高速・高品質に切断可能な超音波カッティング装置CSXシリーズの最新機種「CSX501」を開発したと発表しており、これが好感された。新製品は、搬送ラインを最適化し搬送タクトを30%削減するなど生産性の向上を図ったほか、インタフェースの刷新による操作性の向上や遠隔で装置状態を監視することを可能としたことなどが特徴。同社では今後、市場投入に向けた検証試験を進め、12月に販売を開始する予定で、業績への貢献が期待されている。

■パイプドHD <3919>  1,507円 (+69円、+4.8%)

 パイプドHD <3919> が大幅反発。18日の取引終了後、子会社VOTE FORが社会情報学会(東京都文京区)に対し、「学会向けオンライン投票システム」を提供したと発表しており、これが好材料視された。社会情報学会は従来、役員並びに評議員を選出する選挙は、投票用紙を用いて実施されてきたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、今回はオンライン投票を実施することになったという。そこで、厳正な個人認証のもと、複数種類の選挙の投票を同時に行い、安全かつ正確な集計を実現する同システムを採用することになったとしている。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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