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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

コア <日足> 「株探」多機能チャートより

■コア <2359>  1,412円 (+60円、+4.4%)

 コア <2359> が大幅高で3日続伸。18日の取引終了後、小型・軽量みちびき高精度測位補強サービス(CLAS)対応の汎地球測位航法衛星システム(GNSS)受信機「Chronosphere(クロノスフィア)-L6 2」の販売を開始したと発表しており、これが好感された。同製品は、日本版GPSである「みちびき」の高精度測位補強サービス「CLAS」に対応し、GNSS-RTK測位のような基準局(固定局)を必要とせず、機器単独でセンチメータ精度の測位を可能したのが特徴。また、CLAS測位に特化したことで、同社の既製CLAS対応受信機に比べて測位精度はそのままに、容積比で5分の1、重量で3分の1の小型・軽量化を実現するとともに低価格を実現したという。

■国際計測器 <7722>  819円 (+34円、+4.3%)

 国際計測器 <7722> [JQ]が大幅反発。18日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高33億2100万円(前年同期比76.9%増)、営業利益2億2500万円(前年同期2億4900万円の赤字)、最終利益1億6300万円(同2億3700万円の赤字)となり、営業利益が大幅に黒字転換したことが好感された。アジアのタイヤメーカーを中心にバランシングマシンが伸長したほか、国内・米州向け電気サーボモータ式振動試験機の売り上げが増加した。また、製品保証引当金繰入額や運賃が減少したことも寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高125億円(前期比3.1%減)、最終利益12億円(同21.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■HIS <9603>  1,626円 (+63円、+4.0%)

 エイチ・アイ・エス <9603> が大幅反発。19日午後2時ごろ、スカイマーク(東京都大田区)及び星野リゾート(長野県軽井沢町)と連携し、3密対策を追求した北海道特別ツアーを8月19日に発売すると発表しており、これが好感された。同ツアーでは、横並び3人掛けの航空シートを2人のみで利用し、フライト時間の密接を避けるほか、星野リゾート トマムによる「衛生管理」と「3密回避」を徹底したホテルライフを提供するのが特徴。また、混雑回避のためレンタカー営業所内にHIS専用カウンターを設置したという。

■JMDC <4483>  8,690円 (+290円、+3.5%)

 JMDC <4483> [東証M]が5日続伸。18日の取引終了後、学会情報データベース事業や医療用医薬品マーケティングサポート事業を展開する医薬情報ネット(東京都港区)の全株式を取得すると発表しており、これが好感された。今回の株式取得は、両社が保有するデータを掛け合わせることで、製薬企業や医療機器メーカーが持つ多様なニーズへの対応力を大きく引き上げることが狙いとしている。

■プロレド <7034>  5,190円 (+170円、+3.4%)

 プロレド・パートナーズ <7034> が3日続伸。18日の取引終了後、官公庁及び地方自治体を対象としたシンクタンク事業や大手民間企業を対象としたコンサルティング事業を展開する知識経営研究所(東京都港区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。今回の子会社化は、成長分野である環境・リスク管理方面のコンサルティング・サービスの拡充や顧客ルートの獲得を図るのが狙い。取得価額は4億5000万円。なお、20年10月期業績への影響は軽微としているが、21年10月期以降は連結業績に寄与すると見込んでいる。同時に、事業投資とハンズオン経営支援事業を手掛ける100%子会社ブルパス・キャピタルを9月1日に設立すると発表している。

■日本通信 <9424>  205円 (+6円、+3.0%)

 日本通信 <9424> が大幅反発。19日、トレンドマイクロ <4704> とセキュアなIoT基盤に関して、米国で共同での実証実験を完了したと発表しており、これが好感された。実証実験は、トレンドマイクロが持つモバイルネットワークセキュリティー(MNS)技術と、日本通信の特許技術であるFPoS技術、特にSIM内で秘密鍵と公開鍵を生成してSIM内で暗号化や署名などを行う技術を組み合わせて実施したもの。日本通信では、今回のフェーズが成功裏に完了したことから、次のフェーズではIoT端末におけるSIM内でブロックチェーンに直接上げられるデータを生成し、IoT端末からブロックチェーンに直接データを送ることで、中間地点におけるIoTデータの改ざんなどを一切排除したIoT基盤を構築する予定としている。

■テリロジー <3356>  576円 (+17円、+3.0%)

 テリロジー <3356> [JQ]が3日ぶりに大幅反発。18日の取引終了後、グループ会社のIGLOOO(イグルー)が、ミキ・ツーリスト(東京都渋谷区)及びITP(京都市中京区)と連携し、海外旅行博オンライン出展サポートパッケージプランの提供を開始すると発表しており、これが好感された。今回の共同サービスの提供は、欧米豪へ向けたプロモーションやマーケティングを行うIGLOOOと欧米各地に多くの拠点を持ち現地での旅行博出展などのサポートを行うミキ・ツーリスト、多様な広告物のデザイン・ツール制作を手掛けるITPの3社の強みを生かし、オンライン上の観光プロモーションやセールスを行うことが目的。各国の主要旅行博において、自治体や企業へ向けてオンライン出展のパッケージプランを提供するとしている。

■NTTDイン <3850>  3,170円 (+90円、+2.9%)

 エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート <3850> [東証2]が続伸、前週を境にここ戻りトレンドにあったが、19日は一時115円高と上げ足を強め25日移動平均線との下方カイ離を解消した。18日取引終了後、ドキュメント関連分野の製品・サービス提供によりデジタル化支援事業を展開するPFU社とコンサルティングパートナー契約を締結したことを発表。ドキュメントソリューションとの連携でペーパーレス化、デジタル化を推進する計画で、これが株価の新たな刺激材料となっている。

■ITFOR <4743>  842円 (+23円、+2.8%)

 アイティフォー <4743> が続伸。19日午後、伊藤ハム米久ホールディングス <2296> 傘下の米久から、ECサイト構築パッケージ「ITFOReC(アイティフォレック)」を受注したと発表しており、これが好材料視された。今回の受注は米久のECサイト刷新に合せたもので、米久ではECサイトのリニューアルと合わせて通販会員向けのカタログ通販システムを刷新し、これにより全国から届く大量のカタログ通販の注文情報とECサイトの注文情報との一元管理が可能になるという。また、複数システム運用による業務負担や運用コストが軽減されるほか、ECサイトのユーザビリティーを向上させることで、カタログ利用者にECサイト利用の促進が可能になり、注文情報の手入力作業の軽減も期待できるとしている。

■ベクトル <6058>  860円 (+18円、+2.1%)

 ベクトル <6058> が3日続伸。19日、ヘルステック分野に参入し、医療業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)事業を展開する新会社を今秋設立すると発表しており、これが好感された。新会社は、ヘルスケア・マーケティングを得意とするビジネスインテリジェンス(東京都中央区)と共同で設立。ビジネスインテリジェンスの医療業界におけるリレーションや知見と、ベクトルグループが持つデジタル広告及びサイネージ事業で培われたコミュニケーションテクノロジーなどを組み合わせ、医療業界が抱える課題をDXにより解決するソリューションを提供するという。

■コナミHD <9766>  3,910円 (+50円、+1.3%)

 コナミホールディングス <9766> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を4000円から4260円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、新型コロナ関連の減損57億円を除く第1四半期営業利益の伸び率が約25%増となったことを受けて、新型肺炎感染症拡大による影響があるものの、市場想定を上回る巣ごもり消費拡大メリットの大きさにポジティブな印象と評価。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し21年3月期営業利益予想を381億円から314億円へ下方修正したが、22年3月期は同474億円から502億1600万円へ、23年3月期は同503億円から532億1600万円へ上方修正している。

■Vテク <7717>  3,900円 (+50円、+1.3%)

 ブイ・テクノロジー <7717> が4日ぶりに反発。岩井コスモ証券は18日、同社株の投資判断「A」と目標株価5800円を継続した。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業利益は前年同期比68%減の11億9200万円だったが、20年第4半期(1-3月)との比較では急回復した。株価との連動性が高い受注高は100億円を超過しており、収益モメンタムは転換したとみている。有機EL(OLED)関連の立ち上げも順調なことも評価している。

■任天堂 <7974>  53,380円 (+550円、+1.0%)

 任天堂 <7974> の上げ足が止まらない。株価は19日で6連騰となり一時1000円近い上昇で5万3000円台後半に駆け上がった。時価はリーマン・ショック直前の2008年9月以来約12年ぶりの高値圏に浮上した。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念から個人消費も在宅で済ます巣ごもり化が進展、ゲーム関連株はその追い風を受けている。ただ、「スマートフォンゲームは在宅だから需要が後押しされる傾向はなく、家庭内での設置型ゲームを展開する会社に恩恵が大きい」(国内中堅証券アナリスト)といわれている。ニンテンドースイッチで独り勝ち状態にある同社株はそのシンボルストック的な銘柄として人気を集めている。21年3月期営業利益は3000億円(前期比15%減)予想と会社側は減益を見込んでいるが、「大幅な増額修正が濃厚」(同)との見方が強い。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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