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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ノーリツ鋼機 <日足> 「株探」多機能チャートより

■ノーリツ鋼機 <7744>  1,472円 (-130円、-8.1%)

 東証1部の下落率8位。ノーリツ鋼機 <7744> が3日ぶり急反落。14日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を396億円から385億4000万円へ、営業利益を43億500万円から40億1500万円へ下方修正したことが嫌気された。連結子会社GeneTechの全株式を譲渡することが要因という。また、従来未定としていた最終利益は62億7000万円となる見通しだ。なお、決算期変更に伴い20年12月期は9ヵ月決算のため前期との比較はない。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高108億5900万円(前年同期比77.6%増)、営業利益8500万円(同92.1%減)、純利益9億6100万円(同58.3%増)だった。

■サイバダイン <7779>  392円 (-30円、-7.1%)

 CYBERDYNE <7779> [東証M] が急反落。14日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。「4-6月期(1Q)税引き前は赤字転落で着地」が嫌気された。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前損益は6600万円の赤字(前年同期は2億7900万円の黒字)に転落した。

■レーザーテク <6920>  8,690円 (-320円、-3.6%)

 レーザーテック <6920> が続急落。前週末の米国株市場では半導体関連銘柄が高安まちまちの展開となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅ながら続落した。ワクチン開発の前倒しで経済再生への期待が高まり、半導体市況の改善思惑が関連銘柄の株価を刺激してきたが、ここにきて米中摩擦問題が再び懸念要因として浮上しており、同関連株も強弱感が対立している。そのなか、レーザーテックは20年6月期営業利益が前期比9割増益と急増、21年6月期も13%増益の2ケタ成長を見込むが、やや保守的な見方で目先機関投資家とみられる利益確定の動きも観測されたもよう。このほか、東京エレクトロン <8035> なども17日はやや売り優勢の地合いとなった。

■SBG <9984>  6,237円 (-89円、-1.4%)

 ソフトバンクグループ <9984> が続落。テクニカル的には前週後半から25日移動平均線を下回って推移するなど調整局面にある。同社が率いるビジョン・ファンドはコロナ禍で資金集めにも難航している状況だが、そのなか、経営難の米シェアオフィス大手ウィーカンパニーに対し新たに11億ドルの金融支援枠を設けることなどが報じられ、先行き不透明感も意識されている。一方で、中国AI企業のIPO検討などプラス材料も伝わっているが、現時点では消化難。ここにきて米国と中国が閣僚級の貿易協議を延期するなど対立の先鋭化が懸念されており、ソフトバンクGにとっても米中摩擦激化はネガティブに働くとの見方も株価の上値を重くしている。

※17日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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