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【市況】株価指数先物【引け後】 売り一巡後は押し目待ち狙いのロングが優勢


大阪6月限
日経225先物 38190 -20 (-0.05%)
TOPIX先物 2722.0 -6.0 (-0.21%)

 日経225先物(6月限)は、前日比20円安の3万8190円で取引を終了。寄り付きは3万8000円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万7965円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。現物の寄り付き直後に付けた3万7960円を安値に下げ幅を縮め、前場中盤にかけてプラス圏を回復。その後は3万8100円から3万8200円辺りで保ち合い、前場終盤にかけてレンジを上放れ、3万8300円を回復した。ランチタイムでは3万8300円処での小動きを続け、後場の取引開始時には3万8370円まで買われた。ただし、大型連休の後半に入ることから、後場は膠着感が強まり、終盤には持ち高調整とみられる動きから軟化し、小幅ながら下落に転じて取引を終えた。

 日経225先物は売り先行で始まったが、売り一巡後は押し目待ち狙いのロングが優勢となった。ボリンジャーバンドの-1σを上回って推移するなか、前場中盤には75日移動平均線を上抜いたことで、短期筋のショートカバーを誘う形となった。後場は膠着感が強まり、持ち高調整により軟化したものの、75日線(3万8150円)を上回っての推移だった。ナイトセッションで3万7760円まで売られたが、ボリンジャーバンドの-1σまでの調整を経て、下落幅を縮めているため、75日線を挟んだ-1σと中心値(25日)とのレンジは継続している。

 グローベックスの主要な株価指数先物はプラス圏で推移している。米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、市場は年内の利下げ見送りを織り込みに行くことになろうが、1日のVIX指数が低下したこともあり、ショートが強まる局面にはならなかった。週末には4月の米雇用統計の発表が控えているが、年内の利下げ見送りがコンセンサスとなるなか、ネガティブ反応は限られる可能性がありそうだ。東京市場の休場中に地政学リスクなどの混乱がなければ、連休明けにロングを強めてくる展開が期待できよう。

 日経225先物は+1σを割り込んでくると、-2σの3万6920円とのレンジに移行するが、荒い値動きながらも4月19日に付けた安値3万6710円(ナイトセッションを含む)をボトムに75日線を挟んだ緩やかなリバウンドを継続している。-2σ、-3σは下向きから横ばい推移に変わってきており、今後は バンドが収斂してくる可能性も高まってくるため、煮詰まり感が意識されやすい。-1σに接近する局面では、押し目待ち狙いのロング対応を想定しておきたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.03倍に上昇した。値がさハイテク株が売り先行で始まった影響もあり、寄り付きは13.95倍に低下してのスタートとなった。ただし、為替市場では政府・日銀が為替介入を実施したとの見方が広がるなか、トヨタ自動車 <7203> [東証P]など輸出関連の手掛けづらさにつながり、若干ながら日経平均型優位となった。連休前の持ち高調整により、いったんはNTショートを巻き戻す動きも入っただろう。

 手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万3874枚、ソシエテジェネラル証券が1万4283枚、サスケハナ・ホンコンが6195枚、SBI証券が4051枚、バークレイズ証券が2954枚、ゴールドマン証券が1598枚、日産証券が1468枚、JPモルガン証券が1448枚、ビーオブエー証券が1047枚、楽天証券が808枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万3694枚、ソシエテジェネラル証券が1万3852枚、バークレイズ証券が4658枚、ゴールドマン証券が3900枚、JPモルガン証券が2560枚、モルガンMUFG証券が2555枚、サスケハナ・ホンコンが1766枚、ビーオブエー証券が1500枚、BNPパリバ証券が1098枚、シティグループ証券が1025枚だった。


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