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【市況】4日の米国市場ダイジェスト:NYダウ164ドル高、追加財政策の交渉を睨みもみ合い

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ164ドル高、追加財政策の交渉を睨みもみ合い

米国株式相場は続伸。ダウ平均は164.07ドル高の26828.47ドル、ナスダックは38.37ポイント高の10941.17ポイントで取引を終了した。長引く追加財政策を巡る協議を警戒し下落して寄り付いた。シューマ?上院議員が政府との協議がようやく正しい方向に向かっているとの楽観的な見解を示すと合意への期待から上昇に転じた。しかし、ペロシ下院議長が今週中の合意の可能性を否定、さらに、ムニューシン財務長官も先週からほぼ進展なしと悲観的な見解を示すと期待感を受けた買いが後退、上げ幅を一時縮小したのち引けにかけて再び上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は過去最高値を更新した。セクター別では、エネルギー、食・生活必需品小売が上昇した一方、ソフトウェア・サービスが下落した。

ゲーム・周辺機器メーカーのテイクツー・インタラクティブ(TTWO)は第1四半期決算で売上が136%増となり急伸。携帯端末のアップル(AAPL)は、中国のティックトックの米国事業買収に興味を示していると報じられ一時急伸後、報道を否定したが上昇を保った。自動車大手フォード(F)はCEOのハケット氏が退任を表明し、上昇。一方、画像製品メーカーのイーストマン・コダック(KODK)は医薬品原材料製造を目的とした米国政府系機関からの借り入れ契約に絡む取引を米国証券取引委員会(SEC)が調査しているとの報道を受けて下落した。

クドロー国家経済会議(NEC)委員長はインタビューで、第2弾の大規模な経済封鎖は巨大な人的損失に繋がりかねず良い考えだとは思わないと応えた。

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■NY為替:米追加財政策の交渉難航でドル反落

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円20銭まで上昇後、105円64銭まで下落し105円72銭で引けた。米6月製造業受注や6月耐久財受注改定値が予想を上回ったほか、「追加財政策を巡る交渉でシュ?マー民主党上院院内総務がホワイトハウスとの協議がようやく正しい方向に向かった」との観測でドル買いが一時強まった。その後、ペロシ下院議長やムニューシン米財務長官の発言で、交渉が依然難航していることが示唆されると見通しが悪化し米国債利回り低下に伴うドル売りが加速。

ユーロ・ドルは1.1721ドルまで下落後、1.1803ドルまで上昇して1.1802ドルで引けた。ユーロ圏6月生産者物価指数が予想を上回るなど、域内経済の回復期待を受けたユーロ買いに底堅い展開。ユーロ・円は124円82銭から124円27銭まで下落。ポンド・ドルは1.2982ドルまで下落後、1.3075ドルまで上昇した。英国中銀による追加緩和観測を受けたポンド売りが上値を抑制。ドル・スイスは0.9176フランへ上昇後、0.9130フランまで下落した。


■NY原油:続伸で41.70ドル、一時42ドル台に上昇

NY原油先物9月限は続伸(NYMEX原油9月限終値:41.70 ↑0.69)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+0.69ドルの1バレル=41.70ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは40.14ドル-42.08ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて40.14ドルまで下げたが、ドル相場の上げ渋りや米長期金利の低下を意識した買いが入ったこと一時42.08ドルまで上げ幅を拡大する場面があった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 25.01ドル +0.02ドル(+0.08%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.26ドル -0.20ドル(-0.40%)
ゴールドマン・サックス(GS)201.64ドル +2.25ドル(+1.13%)
インテル(INTC) 49.13ドル +0.83ドル(+1.72%)
アップル(AAPL) 438.66ドル +2.91ドル(+0.67%)
アルファベット(GOOG) 1464.97ドル -9.48ドル(-0.64%)
フェイスブック(FB) 249.83ドル -2.13ドル(-0.85%)
キャタピラー(CAT) 131.52ドル -0.26ドル(-0.20%)
アルコア(AA) 13.67ドル -0.01ドル(-0.07%)
ウォルマート(WMT) 131.64ドル +2.34ドル(+1.81%)
《ST》

 提供:フィスコ

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