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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】戻り待ちの売りを意識したショートスタンスに


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 21940 +180 (+0.82%)
TOPIX先物 1508.0 +11.5 (+0.76%)
CME先物 21920 +160
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 31日の米国市場は、NYダウ、S&P500、NYダウが上昇。好決算を受けてアップルが10%超、アマゾン・ドット・コムが3%を超える上昇をみせるなどハイテク株が相場を牽引。また、景気対策案を巡るトランプ政権と民主党の交渉が8月1日に再開されると伝わったことも下支えとなった。ナスダックは買い先行後に一時下落に転じる場面がみられたが、引けにかけて再びハイテク株が買われた流れを受けて日中高値水準で取引を終えた。

 シカゴ先物清算値は大阪比160円高の2万1920円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比60円高の2万1820円で始まり、米国市場開始後には2万1980円辺りまで上げ幅を広げた。その後、米国市場が伸び悩む中、2万1780円まで上げ幅を縮める場面もみられたが、米国市場が引けにかけて切り返したことを受けて再び強含み、2万1940円で終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好でギャップアップで始まることになりそうだが、底打ちというよりは先週末の大幅な下げに対する自律反発にとどまりそうだ。アップルの10%を超える上昇はポジティブ材料になるが、先週末の段階である程度は織り込まれている。また、反発が見込まれることから、後場は日銀のETF買い入れによる需給面での下支えは期待できない。

 一方で、先週はクレディスイスの売り越し基調が目立つなどCTA経由とみられる売買がみられてきており、戻りの鈍さが意識される場面においては売り仕掛けの動きが警戒される。新型コロナウイルス感染者数の動向といったニュースフローを受けてアルゴリズムの売買も出やすい。先週末の大幅な下落によってリスクオフムードが広がりをみせているほか、決算発表がピークとなることから、戻り待ちの売りを意識したショートスタンスになりそうだ。

 テクニカル面では200日移動平均線がひとまず支持線として意識されやすいため、下値を売り込む流れにはならないだろうが、節目の2万2000円のほか、5日移動平均線が位置する2万2200円辺りを明確にクリアしてこないと、ショートカバーを誘う流れにはなりづらいだろう。

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