【市況】【投資部門別売買動向】海外勢が5週ぶり、個人が5週連続と揃って買い越す (7月第2週)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
●投資信託が一手で売り越す一方、海外勢が5週ぶり、個人が5週連続と揃って買い越す
東証が16日に発表した7月第2週(6日~10日)の投資部門別売買動向(現物)によると、日米での新型コロナウイルス感染の再拡大が重しとなり日経平均株価が前週末比15円安の2万2290円と小幅続落したこの週は、投資信託が4週ぶりに売り越した。売越額は2495億円だった。上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りが膨らんだとみられる。前週は244億円の買い越しだった。証券会社の自己売買は2週連続で売り越し、売越額は446億円と前週の2760億円から大幅に縮小した。
一方、海外投資家が5週ぶりに買い越し、買越額は1108億円だった。前週は1086億円の売り越し。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経平均先物とTOPIX先物の合計で8週連続買い越し、買越額は1584億円と前週の401億円から拡大した。現物と先物の合算では5週ぶりに買い越し、買越額は2693億円だった。個人投資家は5週連続で買い越し、買越額1066億円と前週の785億円から増加した。
投資信託がほぼ一手で売り越す一方、海外投資家が5週ぶり、個人投資家が5週連続と揃って買い越した。
■投資部門別売買代金差額 (7月6日~10日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全49社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
7月 ―――
第2週 1,108 811 1,066 [ ▲215 1,282 ] 22,290円 ( -15 円)
第1週 ▲1,086 2,732 785 [ 277 507 ] 22,306円 ( -205 円)
6月 ―――
第4週 ▲4,852 1,921 1,626 [ 905 721 ] 22,512円 ( +33 円)
第3週 ▲3,331 676 314 [ ▲391 705 ] 22,478円 ( +173 円)
第2週 ▲2,847 745 948 [ ▲566 1,514 ] 22,305円 ( -558 円)
第1週 2,613 ▲24 ▲2,980 [ ▲2,818 ▲161 ] 22,863円 ( +985 円)
5月 ―――
第4週 ▲216 ▲184 ▲3,315 [ ▲3,059 ▲256 ] 21,877円 ( +1489 円)
第3週 772 ▲497 ▲798 [ ▲1,048 250 ] 20,388円 ( +350 円)
第2週 ▲1,296 ▲428 1,882 [ 758 1,124 ] 20,037円 ( -141 円)
第1週 ▲1,206 91 170 [ 106 64 ] 20,179円 ( +559 円)
4月 ―――
第5週 ▲1,482 113 65 [ ▲476 542 ] 19,619円 ( +357 円)
第4週 ▲3,483 23 1,867 [ 747 1,119 ] 19,262円 ( -635 円)
第3週 ▲3,019 1,249 ▲43 [ ▲601 557 ] 19,897円 ( +398 円)
第2週 543 2,681 ▲1,584 [ ▲1,277 ▲307 ] 19,498円 ( +1678 円)
第1週 ▲654 2,790 255 [ ▲431 686 ] 17,820円 ( -1569 円)
3月 ―――
第4週 ▲9,517 4,450 ▲1,232 [ 261 ▲1,493 ] 19,389円 ( +2836 円)
第3週 ▲4,134 2,458 2,424 [ 2,968 ▲544 ] 16,552円 ( -878 円)
第2週 ▲6,793 286 1,708 [ 2,819 ▲1,111 ] 17,431円 ( -3318 円)
第1週 ▲1,535 236 5,554 [ 4,466 1,087 ] 20,749円 ( -393 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース