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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

東京衡機 <日足> 「株探」多機能チャートより

■東京衡機 <7719>  382円 (+80円、+26.5%) ストップ高

 東京衡機 <7719> [東証2]がストップ高。15日の取引終了後に発表した21年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算は、売上高22億7000万円(前年同期比68.8%増)、経常利益1億5300万円(同4.7倍)に急拡大しており、これを評価する買いが向かった。手持ちの受注案件の出荷が順調に進んだ主力の試験機事業が業績を牽引した。また、商事事業の収益急増したことも業績高変化の要因となった。量販店向け商品の販売は 新型コロナウイルス感染拡大の影響で訪日外国人観光客が激減し大幅に減少したものの、前期から開始した海外向け商品の販売が大きく伸びたという。

■CSランバー <7808>  1,500円 (+300円、+25.0%) ストップ高

 プレカット木材の加工販売を手掛けるシー・エス・ランバー <7808> [JQ]がストップ高。15日の取引終了後に発表した20年5月期の連結経常利益は10億2600万円となり、従来予想の8億7000万円を上回って着地したことが好材料視された。消費税増税前の駆け込み需要や住宅取得支援策などを追い風に、主力のプレカット事業の受注が好調だった。また、不動産賃貸事業では保育所と介護施設向け賃貸施設からの安定した賃料収入を維持したほか、20年4月開所の4つの保育所施設からの礼金収入と賃料収入もあったとしている。併せて発表した21年5月期の同利益予想は前期比1.6%増の10億4200万円と前期に続き過去最高益を更新する見通しとしている。

■ウッドF <8886>  1,712円 (+300円、+21.3%) ストップ高

 ウッドフレンズ <8886> [JQ]がストップ高。同社は15日大引け後に決算を発表。20年5月期の連結経常利益は前の期比61.1%減の3.1億円に落ち込んだが、従来予想の0.6億円を上回って着地。21年5月期は前期比3.2倍の10億円に急拡大する見通しとなった。6期連続増収になる。

■ジェネパ <3195>  970円 (+150円、+18.3%) ストップ高

 ジェネレーションパス <3195> [東証M]はストップ高。15日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高(速報値)が、前年同月比77.7%増の14億7600万円と18ヵ月で前年実績を上回り、単月で過去最高を達成したことが好感された。同社は、家具や生活雑貨、スポーツ用品などを取り扱うインターネット通販サイト「リコメン堂」の運営のほか、ECサポート事業などを手掛ける。

■テラスカイ <3915>  3,280円 (+500円、+18.0%) ストップ高

 東証1部の上昇率3位。テラスカイ <3915> がストップ高。15日の取引終了後に発表した21年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算は、売上高29億2600万円(前年同期比37.8%増)、経常利益3億1900万円(同66.1%増)といずれも拡大しており、これを好感する買いが入った。クラウド市場が急速に拡大するなか、主力のソリューション事業でセールスフォースを中心としたクラウドサービスの導入開発案件、アマゾンウェブサービス(AWS)へのクラウドマイグレーション案件が大幅に増加した。また、製品事業でクラウドデータ連携基盤や画面作成ツール、グループウェアの契約が引き続き伸びたことも増益に貢献した。第1四半期経常利益の通期計画(5億円)に対する進捗率は62.9%に達しており、業績上振れ期待が台頭している。

■ベイカレント <6532>  10,980円 (+1,500円、+15.8%) ストップ高

 東証1部の上昇率4位。ベイカレント・コンサルティング <6532> がストップ高。15日の取引終了後、第1四半期(3-5月)単独決算を発表しており、売上高100億2000万円(前年同期比28.1%増)、営業利益29億8700万円(同82.0%増)と、大幅な営業増益となったことが好感された。前期から継続していた好調な受注状況とあわせて前期に約24%増員したコンサルタントの戦力化が進んだことが業績向上に貢献した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高のみ発表しており、350億~380億円(前期比6.1%~15.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■きずなHD <7086>  1,454円 (+196円、+15.6%)

 きずなホールディングス <7086> [東証M]が急反発。15日の取引終了後、21年5月期連結業績予想を発表しており、売上高84億円(前期比9.4%増)、営業利益6億円(同22.8%増)、純利益3億円(同42.6%増)と大幅な営業増益を見込み、これが好感された。高齢化の進展による死亡数の増加や前期にオープンした7ホールの通年寄与に加えて、家族葬選好の継続や次期計画の新規15ホールの増加分も考慮し、葬儀件数は同14.7%増の9068件を予想。また、新型コロナウイルスの影響で近年の傾向以上に下落している葬儀単価は第3四半期にかけて回復を見込むが、葬儀の小規模化・簡素化の継続で同3.8%減の86万9000円になると予想している。なお、20年5月期決算は、売上高76億7600万円(前の期比6.7%増)、営業利益4億8800万円(同39.9%減)、純利益2億1000万円(同48.2%減)だった。

■メディアドゥ <3678>  5,340円 (+705円、+15.2%) ストップ高

 東証1部の上昇率5位。メディアドゥ <3678> がストップ高、6月3日以来の上場来高値を更新した。15日の取引終了後に発表した21年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算は、売上高202億9200万円(前年同期比31.3%増)、経常利益7億3400万円(同61.0%増)と大幅増収増益を達成しており、これが好材料視された。新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり消費の増加や紙本から電子書籍への移行の進展を追い風に、主力の電子書籍流通事業の収益が大きく伸びた。同事業では引き続き「LINEマンガ」「Amazon Kindle」などの電子書店への取り次ぎ販売や電子書籍配信ソリューションの提供などを行った。第1四半期経常利益の通期計画(20億円)に対する進捗率は36.7%と高水準で、幸先の良いスタートを切ったことが好感された。

■RPA <6572>  843円 (+104円、+14.1%)

 東証1部の上昇率6位。RPAホールディングス <6572> が続急騰。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)の連結決算は、営業利益1億1800万円(前年同期比30.3%減)、純利益2800万円(同44.3%減)と大幅な営業減益となったが、アク抜け感から買いが入ったようだ。証券口座開設の増加やリモートワークの普及により金融・通信カテゴリーを中心としてロボットトランスフォーメーション事業が大幅に伸長し、これが牽引役となって売上高は31億200万円(同46.1%増)となった。ただ、新型コロナウイルス感染症の影響を受けロボットソーシング事業で受託案件の受注が減少したほか、汎用ロボットによるサービスを提供するRaas(ロボット・アズ・ア・サービス)事業の立ち上げに向けた先行投資が響いた格好だ。なお、21年2月期業績予想は、売上高110億~125億円(前期比9.2%~24.1%増)、営業利益3億~7億円(同36.3%減~48.6%増)、純利益収支均衡~2億2000万円(前期1700万円)の従来見通しを据え置いている。

■プロルート丸光 <8256>  280円 (+27円、+10.7%)

 プロルート丸光 <8256> [JQ]が急反騰。同社は16日、アリババグループが運営する天猫国際モールに、カラタスシャンプー海外旗艦店を出店すると発表。同社は中国のSUNWAH Fonwin社との間で、カラタスヒートケアシャンプー・トリートメントの同国市場での独占販売契約を締結しており、天猫国際モールへの出店は同国市場の第1展開。今後、SUNWAH Fonwin社との協力のもと、同モールでのキャンペーンやインフルエンサーを活用したSNSでのプロモーションを行い、毎年11月11日に行われる「独身の日」に向けて売り上げ向上を図るとしている。

■エヌピーシー <6255>  408円 (+29円、+7.7%)

 エヌ・ピー・シー <6255> [東証M]が大幅高で4連騰。同社は今週明け13日に発表した20年8月期第3四半期(19年9月-20年5月)の営業利益が前年同期比25%増の3億6900万円と高水準の伸びを示したことで、これを手掛かり材料に投資資金が流入、急動意する展開となったが、その後も目先筋の利益確定売りをこなし切り、更に一段高の展開となり、市場の注目を集めた。太陽電池製造装置を展開し既に米国で需要獲得が進んでいるが、「再生可能エネルギーなどに大型投資を公約するバイデン前副大統領が今秋の大統領選に勝利する可能性が高まってきたことで、同社に追い風が吹くとの読みが働いている」(国内証券アナリスト)という指摘がある。また、世界経済フォーラムは15日、自然環境を最優先する企業経営が広がれば、2030年までに世界で計4億人近い新規雇用を創出できるとの報告書をまとめており、これも同社など再生可能エネルギー関連株を刺激する材料となったもようだ。

■パーク24 <4666>  1,913円 (+130円、+7.3%)

 東証1部の上昇率9位。パーク24 <4666> が続急伸。15日の取引終了後、6月のタイムズパーキング売上高(速報値)は前年同月比12.9%減の114億1000万円だったと発表。4月(同32.2%減)、5月(同33.5%減)に比べるとマイナス幅が縮小しており、これを好感する買いが入った。6月の週ごとの売上高前年同週比は、1週目79.7%、2週目82.6%、3週目87.0%、4週目90.3%と週を追うごとに回復してきている。また、タイムズパーキングの売上総利益は13億700万円の黒字(前年同月比54.6%減)と3ヵ月ぶりに黒字化しことも好感されたもよう。

■日本取引所 <8697>  2,714円 (+166円、+6.5%)

 日本取引所グループ <8697> が続急伸。日本経済新聞社は15日の取終了後、日経平均株価の臨時入れ替えで同社株を新規採用することを明らかにした。ソニーフィナンシャルホールディングス <8729> が、ソニー <6758> による完全子会社化を目的としたTOB(株式公開買い付け)の結果、将来の上場廃止の可能性が高まったことに伴うもの。7月28日の終値ベースでリバランスの売買が発生する見込み。大和証券では、日本取引所への買いインパクトは約2570万株、約18.5日分と推定している。

■ベルーナ <9997>  725円 (+39円、+5.7%)

 ベルーナ <9997> が大幅に4日続伸。アパレルを中心とするカタログ通販の大手で、新型コロナウイルス感染症の拡大による巣ごもり消費の増勢を背景に収益機会が膨らんでおり、株式市場でもこれを評価する買いが継続的に入った。同社が15日取引終了後に発表した6月の月次売上高は前年同月比22.3%増と2ヵ月連続で前年実績を大幅に上回っており、これが改めて株価を刺激する格好となった。今年1月7日に年初来高値715円をつけてからコロナ禍で大幅な下落を余儀なくされたが、その後は戻り足が急で時価は新高値にあと一息に迫っている。

■デサント <8114>  1,806円 (+97円、+5.7%)

 デサント <8114> が4連騰。15日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想について、営業利益5億円(前期比31.9%増)、最終損益50億円の黒字(前期24億8100万円の赤字)と発表しており、これが好感された。国内外において、新型コロナウイルス感染拡大の影響が一定期間にわたり継続すると想定していることや前期に欧米子会社の休止、譲渡などを行ったことにより、売上高は1010億円(前期比18.9%減)を見込む。ただ、固定費の減少や販管費の削減に加え、中国における合弁会社の再編に伴い持分変動差額として約40億円を計上するとしており、これらが利益を押し上げる見通しだ。

■シノプス <4428>  2,102円 (+104円、+5.2%)

 シノプス <4428> [東証M]が大幅続伸。同社は16日、クラウド型サービス「sinops-CLOUD」の標準機能として、1時間ごとの在庫数が店頭で把握できる「リアルタイム在庫機能」の提供を始めたことを明らかにしており、導入需要などが期待されたようだ。「sinops-CLOUD」は、流通業向けのさまざまなAI(人工知能)サービスを1カテゴリ・1機能・1店舗から利用でき、必要な機能を必要な時に低価格で利用できる完全クラウドサービス。このほど東急ストア(東京都目黒区)では、「リアルタイム在庫機能」のひとつである「店頭品出し支援システム」を導入し、運用を開始したという。

■北川精機 <6327>  478円 (+15円、+3.2%)

 北川精機 <6327> [JQ]が4連騰。15日の取引終了後、20年6月期の連結経常利益を従来予想の3億4000万円(前期比38.6%減)から4億5000万円(同18.8%減)に大幅上方修正しており、これを好材料視する買いが向かった。売上高が計画ラインで推移するなか、大型案件の受注を背景に工場の高稼働率を維持し生産効率が向上したことに加え、継続的に実施している案件ごとの原価管理の徹底も寄与し、採算が大きく改善したことが利益を押し上げた。

■グリムス <3150>  3,060円 (+90円、+3.0%)

 グリムス <3150> [東証2]が大幅反発。15日の取引終了後、8月31日現在の株主を対象に1対2の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待するなど買いが入った。

■ブシロード <7803>  2,807円 (+31円、+1.1%)

 ブシロード <7803> [東証M]が反発。岩井コスモ証券は15日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は3600円とした。IP(知的財産権)ディベロッパー戦略を持ち、IPの創出・育成・持続化を得意としている。主要IPには「バンドリ!」「ヴァンガード」「レヴァースタァライト」などがある。同証券では(1)コロナの影響でイベントや音楽ライブをオンラインでライブ配信する事業やデジタルコンテンツが急成長する可能性が出てきたこと(2)コンテンツグローバル需要創出促進事業による追い風が期待できること(3)IPの力は強力でコロナ下でも一定の収益を確保できたこと(4)子会社化した劇団飛行船の再生および成長に期待できるとみていること――などを注目点に挙げている。

■国際石開帝石 <1605>  653.9円 (+7.1円、+1.1%)

 国際石油開発帝石 <1605> など資源開発関連株が上値指向を強めた。15日のWTI原油先物価格は91セント高の1バレル=41ドル20セントと続伸、40ドル台を固める動きをみせた。新型コロナウイルス感染拡大による過度な世界景気減速懸念が原油市況の急速な軟化をもたらしたが、時価は3月初旬の水準を回復している。15日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が高く、東京市場でも原油価格と株価連動性の高い資源開発関連セクターに買いを引き寄せている。

■三菱UFJ <8306>  428.7円 (+4.1円、+1.0%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、三井住友フィナンシャルグループ <8316> などメガバンクや第一生命ホールディングス <8750> など生保株が軒並み堅調。全体相場が軟調ななか強さを発揮した。ここ半導体関連など先駆したハイテク株が売られる一方、出遅れていた内需株にリターンリバーサル狙いの買いが入る流れとなっており、大手金融株もその流れに乗った。15日の米株市場では米長期債利回りの上昇などを追い風にゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手銀行株が軒並み上昇、東京市場もこの流れを引き継ぐ形となった。

※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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