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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、三菱UFJ、エニグモ

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  653.9円  +7.1 円 (+1.1%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>など資源開発関連株が上値指向を強めている。前日のWTI原油先物価格は91セント高の1バレル=41ドル20セントと続伸、40ドル台を固める動きをみせている。新型コロナウイルス感染拡大による過度な世界景気減速懸念が原油市況の急速な軟化をもたらしたが、時価は3月初旬の水準を回復している。前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が高く、東京市場でも原油価格と株価連動性の高い資源開発関連セクターに買いを引き寄せている。

■三菱UFJ <8306>  428.7円  +4.1 円 (+1.0%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株が軒並み堅調。全体相場が軟調ななか強さを発揮している。ここ半導体関連など先駆したハイテク株が売られる一方、出遅れていた内需株にリターンリバーサル狙いの買いが入る流れとなっており、大手金融株もその流れに乗っている。前日の米株市場では米長期債利回りの上昇などを追い風にゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手銀行株が軒並み上昇、東京市場もこの流れを引き継ぐ形となった。

■エニグモ <3665>  1,277円  +4 円 (+0.3%)  本日終値
 エニグモ<3665>が続伸。ここ国内でも新型コロナウイルスの感染第2波に対する警戒感が強まっており、東京都は感染状況を重く見て、15日に警戒レベルを4段階で最も深刻な「感染が拡大している」に引き上げている。再び外出自粛の動きが予想されるなか、巣ごもり消費関連で売り上げを伸ばす企業に注目が集まり始めている。海外ブランド品などの輸入通販サイト「バイマ」を運営しており、業績は20年1月期の営業利益が前期比26%増の26億9200万円と大幅な伸びを達成し過去最高利益を更新、21年3月期について会社側は非開示ながら成長トレンドが続く可能性が高いとみられている。ここにきて靴や衣料品の通販サイトを手掛けるロコンド<3558>が連日のストップ高に買われる人気となっていることも同社株の刺激材料となっているもようだ。

■サーバーワークス <4434>  17,000円  -2,200 円 (-11.5%)  本日終値
 15日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は17%減益で着地」が嫌気された。
 サーバーワークス <4434> [東証M] が7月15日大引け後(15:00)に決算を発表。21年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)は前年同期比17.4%減の7600万円に減り、通期計画の4億2600万円に対する進捗率は17.8%となり、前年同期の21.9%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒サーバーワークスの詳しい業績推移表を見る

■三益半導体工業 <8155>  2,273円  -135 円 (-5.6%)  本日終値
 三益半導体工業<8155>は反落。15日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について未定と発表しており、これが嫌気されたようだ。新型コロナウイルスの影響を予想することが難しく、合理的な算定が困難であるためとしている。なお、20年5月期の連結決算は売上高920億7500万円(前の期比3.2%減)、営業利益59億3000万円(同5.0%増)で着地した。純利益は38億7400万円(同1.8%増)となり、小幅増ながら過去最高益を更新した。取引先各社の設備投資には慎重な姿勢が見られたが、最先端加工技術の推進と低コスト化の両立、自社開発製品の拡販を積極的に進めるなどして業績の向上に取り組んだ。

■日本国土開発 <1887>  548円  -31 円 (-5.4%)  本日終値
 15日に決算を発表。「今期経常は5%減益へ」が嫌気された。
 日本国土開発 <1887> が7月15日大引け後(15:00)に決算を発表。20年5月期の連結経常利益は前の期比32.1%減の97.8億円に落ち込み、21年5月期も前期比4.9%減の93億円に減る見通しとなった。3期連続減益になる。
  ⇒⇒日本国土開発の詳しい業績推移表を見る

■不二越 <6474>  3,255円  -175 円 (-5.1%)  本日終値
 15日に決算を発表。「今期経常を81%下方修正、配当は100円を未定に変更」が嫌気された。
 不二越 <6474> が7月15日大引け後(15:00)に決算を発表。20年11月期第2四半期累計(19年12月-20年5月)の連結経常利益は前年同期比75.7%減の16億円に大きく落ち込み、従来予想の52億円を下回って着地。同時に、従来100円を計画していた期末一括配当を未定に変更した。
  ⇒⇒不二越の詳しい業績推移表を見る

■ブロンコビリー <3091>  2,147円  -106 円 (-4.7%)  本日終値
 ブロンコビリー<3091>が急反落。15日取引終了後、これまで「未定」としていた20年12月期の業績予想を発表し、最終損益は4億5000万円の赤字(前期は15億4400万円の黒字)となる見通しを明らかにした。同社の最終赤字転落は、2007年の株式上場以来、初めて。売上高は170億円(前期比23.8%減)、営業利益は1億円(同95.8%減)を見込んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い4月8日から30日まで関東・関西地区など77店舗の休業を実施したことなどが響く。足もとで来店客数は回復傾向にあるが、今期は大幅な減益となる見通しだ。なお、中間配当はゼロとするが期末配当は10円を予定しており、年間配当は10円(前期比14円減)とする計画だ。

■東京エレクトロン <8035>  28,440円  -745 円 (-2.6%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が反落、6月下旬にマドを開けて買われてから前週までほぼ一直線の上昇波動を描いてきたが、目先5日移動平均線に上値を押さえられる形で上値が重くなっている。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株指数は上昇したものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅ながら反落した。半導体メモリー市況の回復スピードがやや鈍化しており、足もとでは利益確定の動きも散見される。東京市場でも全般はリターンリバーサルの流れにあり、同社株を筆頭に先駆した半導体関連は利食い圧力に押される展開を余儀なくされている。

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