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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「もみ合いからの放れに注目」

株式評論家 富田隆弥

◆2日、東京都の新型コロナウイルス新規感染者が100人を超えた。検査態勢の拡充や夜の街関係者(若者)の感染増加など以前と状況は異なれど、感染者が再び増加していることは事実であり気掛かりだ。5日に都知事選が終わる。小池都知事(再選の場合)は移動自粛など何らかの要請を再び発表する可能性があり、その時は株式市場に影響を与えることも想定される。

◆そして、米国。こちらの感染者数はケタ違いで、1日の新規感染者は5万2770人と過去最多を更新。感染拡大を受けて17州が経済活動再開を休止するという。2日に発表された6月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比480万人増と統計開始以降で最多となり、市場予想の300万人を大幅に上回った。先月(5月、269万9000人増)に続くビッグサプライズに2日の米株式市場は上昇で反応した。ただ、この集計は6月12~13日頃で、急ペースでの感染再拡大が騒がれる前であった点を考慮しておきたい。

日経平均株価(2日終値2万2145円)だが、6月後半から2万2000円台でもみ合いが続く。チャートは200日移動平均線(2日時点、2万1872円)や52週移動平均線(2万1700円近辺)を下支えに踊り場を形成するが、6月9日の高値2万3185円(ザラバ)からのスピード調整もひと月を経過。次の動きがいつ生じてもおかしくなく、上放れか下放れか、放れる方向が当面のポイントになるのは言うまでもない。

NYダウ(1日終値2万5734ドル)も6月8日に高値2万7580ドル(ザラバ)を付けたあとは、2万5000ドル台でもみ合いが続く。ただ、日足チャートは200日移動平均線(2万6260ドル)と25日移動平均線(2万5995ドル)を割り込み「注意信号」を灯している。波動では直近6月26日のザラバ安値2万4971ドルがポイントで、これを割り込むと「陰転信号」が灯るので注視しておきたい。

(7月2日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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