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【市況】株価指数先物【昼のコメント】NT倍率の高止まりが続く


 日経225先物は11時30分時点、前日比180円高の2万2400円(+0.81%)前後で推移している。米監督当局がボルカー・ルールの緩和を承認したことを材料視した米国株高の流れから、日経225先物はギャップスタートとなり、寄り付きは2万2450円とシカゴ先物清算値(2万2450円)にサヤ寄せして始まった。ただし、開始直後に付けた2万2460円を高値に、現物取引開始後はこう着感の強い相場展開となり、2万2400円を挟んだ狭いレンジ(2万2340-2万2460円)で推移している。

 米国の金融規制の緩和が材料視され、金融株が堅調に推移しているが、自社株買いを発表したソフトバンクグループ <9984> のほか、東京エレクトロン <8035> が日経平均をけん引しており、結果的にはNT倍率の上昇につながっている。週末要因から参加者が限られる中、金融セクターへの物色が一段と強まるとは考えづらく、NT倍率の高止まりが続こう。

 また、前引けのTOPIXは0.75%の上昇となった。そのため、後場は日銀のETF買い入れはないだろう。米国では新型コロナ感染者の増加がテキサス州で加速しており、ポジションを持ち越す動きは控えるため、引けにかけてはやや利益確定の流れが優勢になりやすい。グローベックスのNYダウ先物は小幅に下落して推移しており、米先物の動向を横目で睨みながらの相場展開になりそうだ。

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