【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アンジェス、SBG、東エレク
アンジェス <日足> 「株探」多機能チャートより
アンジェス<4563>が大幅続伸している。25日の取引終了後、大阪大学と共同開発中の新型コロナウイルス感染症向けDNAワクチンについて、治験施設である大阪市立大学医学部付属病院の治験審査委員会で承認され、病院と契約を締結したと発表しており、開発の進捗を好感する買いが入った。これにより、今後治験薬の搬入などの手続きを行うほか、被験希望者の募集を開始し、臨床試験を進めるとしている。
■日本オラクル <4716> 12,760円 +500 円 (+4.1%) 11:30現在
日本オラクル<4716>が大幅反発している。25日取引終了後に発表した20年5月期の経常利益(非連結)は前の期比10.6%増の688億5700万円と9期連続で過去最高益を更新しており、これを好材料視する買いが向かった。東京と大阪にデータセンターを開設したことで旺盛なクラウドサービス需要を取り込んだほか、注力分野のERP(統合基幹業務システム)のアップグレード案件が伸びた。また、ライセンスサポートは高い契約更新率を維持し、新規保守契約も高水準を堅持した。業績好調に伴い、従来未定としていた前期の期末一括配当を149円(前の期比13円増)実施する方針としたことも好感された。なお、21年5月期は売上高が前期比0~3%増加する見通しとしている。
■ソフトバンクグループ <9984> 5,557円 +187 円 (+3.5%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>が4日ぶり反発。5日移動平均線を絡め下値切り上げ波動を形成している。売買代金は東証1部上場企業のなかでトップ。同社は25日取引終了後、1億1500万株、金額ベースで5000億円を上限とする自社株取得を発表。5月にも5000億円の自社株買いを発表しており、取得総額上限は1兆円に達する。これを手掛かり材料に買いを集めているが、5500円台近辺では戻り売り圧力に押されるなど上値も重い状況にある。
■東京エレクトロン <8035> 26,235円 +690 円 (+2.7%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>は690円高に買われフシ目の2万6000円台を突破、4カ月半ぶりに上場来高値更新となった。ディスコ<6146>も500円超の上昇で2万6000円台に復帰するなど値がさの半導体製造装置関連株が強い動きを示している。新型コロナウイルスの感染拡大の影響はあるものの、半導体市況は世界的にサービスが本格化する5Gインフラやビッグデータ普及に合わせたデータセンターの増設などで構造的な需要回復局面にある。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が反発に転じるなど、25日移動平均線を足場に依然として最高値をにらむ位置にあり、東京市場でも半導体セクターの先高期待は根強いものがある。
■三菱UFJ <8306> 433.9円 +7.2 円 (+1.7%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが買い優勢の展開となっている。前日の米国株市場では米金融当局が2008年のサブプライム危機時に導入した金融規制の一部緩和を発表したことを受け、ゴールドマン・サックスが4.6%高に買われたほか、JPモルガンやシティグループなど大手金融株が大きく水準を切り上げ全体相場を牽引した。この流れが東京市場にも波及している。メガバンクは配当利回りが高くインカムゲインに着目する動きがあるほか、ここ株価調整局面が続いており値ごろ感からの買いも入りやすくなっていた。
■出前館 <2484> 1,588円 -132 円 (-7.7%) 11:30現在
出前館<2484>は反落している。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年9月~20年5月)連結決算が、売上高68億2200万円(前年同期比40.8%増)、営業損益16億800万円の赤字(前年同期2300万円の黒字)、最終損益18億7700万円の赤字(同600万円の赤字)と大幅営業赤字になったことが嫌気されている。外出自粛の影響を大きく受けた飲食店からの問い合わせが急増した結果、自社で出前を行なっていないチェーン及び中小飲食店からの新規加盟が大幅に増加し、加盟店舗数が前年同期比25%増の約2万4000店へ、オーダー数が同25%増の約2605万件へそれぞれ増え、出前館サービス利用料が大幅に伸長した。また、直営拠点による配達件数の増加で配達代行手数料も急拡大した。ただ、事業拡大のためのコストの増加や広告宣伝費の増加などがあり、営業損益は大幅赤字となった。なお、新型コロナウイルス感染症拡大による影響の算定が困難であるとして20年8月期の連結業績予想は未定としている。
■セルソース <4880> 15,000円 -1,190 円 (-7.4%) 11:30現在
25日に発表した「東証が信用規制」が売り材料。
東証と日証金が26日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。
■神戸物産 <3038> 6,100円 -80 円 (-1.3%) 11:30現在
神戸物産<3038>は小幅続落。同社が25日取引終了後に発表した5月の営業利益は前年同月比40.5%増の18億8900万円と大幅増益だった。売上高も同30.0%増の299億6300万円と好調だった。不織布マスクの販売が好調だったほか、緊急事態宣言による外出自粛でパスタなど食品の販売が伸びた。ただ株価は上場来高値圏にあり、この日は利益確定売りが優勢となっている。市場からは、6月以降は新型コロナウイルスの影響が沈静化に向かい増収率は落ち着きそうだが、認知度の上昇と節約志向の高まりで業績は今後も堅調に推移することを予想する見方が出ている。
■フルッタフルッタ <2586> 321円 +80 円 (+33.2%) ストップ高 11:30現在
フルッタフルッタ<2586>はストップ高の321円に買われている。東京証券取引所が25日の取引終了後、同社株の上場廃止にかかる猶予期間入り銘柄の指定を解除すると発表しており、これが好感されている。同社は19年3月期に債務超過の状況になったことから上場廃止にかかる猶予期間入り銘柄に指定されていたが、20年3月期に債務超過を解消したことから解除された。
■ビープラッツ <4381> 2,052円 +400 円 (+24.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
ビープラッツ<4381>が寄り付き高水準の買い注文が入り、値がつかないまま水準を切り上げている。同社はサブスクリプションを基盤とするプラットフォームシステムを提供している。25日取引終了後、NTTデータ<9613>が展開する電気事業者向けクラウドサービス「ECONO-CREA」にサブスクリプション統合プラットフォーム「Bplats」が採用されたことを発表。また、サブスクリプション分野で協業を推進していくことも合わせて発表しており、これを材料視する買いが集中した。
■セキチュー <9976> 2,150円 +400 円 (+22.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
ホームセンター運営のセキチュー<9976>がストップ高カイ気配となっている。25日取引終了後に発表した21年2月期第1四半期(3~5月)の経常利益(非連結)が前年同期比2.1倍の5億2900万円に急拡大しており、これを好材料視する買いが入っている。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、衛生用品や巣ごもり消費関連商品に特需が発生したことが収益を大きく押し上げた。第1四半期実績だけで、既に通期計画の2億8000万円を大きく上回っており、業績上振れは濃厚とみられる。
■ワイエスフード <3358> 273円 +39 円 (+16.7%) 11:30現在
ワイエスフード<3358>が急反騰し一時、前日比72円(30.8%)高の306円に買われている。25日の取引終了後、東京都江東区に保有する土地・建物を売却すると発表。これに伴い、21年3月期第1四半期に固定資産売却益1億2200万円を計上するとしたことが好感されている。
■ジャステック <9717> 1,335円 +148 円 (+12.5%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
ジャステック<9717>が急反発し年初来高値を更新している。25日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年12月~20年5月)単独決算が、売上高90億3400万円(前年同期比9.0%増)、営業利益13億1000万円(同21.8%増)、純利益9億4000万円(同25.1%増)と大幅増益となったことが好感されている。素材・建設業、金融・保険業及び電力・運輸業にかかる開発案件が増加した。また原価率の改善や経費削減の取り組みなども奏功した。なお、20年11月期通期業績予想は、売上高184億500万円(前期比7.4%増)、営業利益23億200万円(同7.6%増)、純利益15億8200万円(同8.1%増)の従来見通しを据え置いている。
■クレアホールディングス <1757> 113円 +12 円 (+11.9%) 11:30現在
クレアホールディングス<1757>が急伸している。25日の取引終了後、子会社クレアが販売するダチョウ抗体を配合した新型コロナウイルス対策商品に関して、フォーシーズ(東京都渋谷区)と販売業務委託契約を締結したと発表しており、これが好感されている。今回の契約締結により、クレアは商品の検品、保管、販売、発送及びこれらに付随する業務をフォーシーズに委託することになる。これによりクレアは、商品を月間10万本取り扱うための在庫保管スペースを確保し、WEBサイトによる24時間体制での商品の販売が可能になるという。なお、業績に重大な影響を与えることが判明した場合、速やかに開示するとしている。
■GFA <8783> 279円 +19 円 (+7.3%) 11:30現在
GFA<8783>が続急伸している。25日の取引終了後、SATAS(東京都港区)が運営する不動産小口化商品販売サイト「WARASHIBE」事業にインターネットマーケティングやITのノウハウを提供することで合意したと発表しており、これが好感されている。GFAの子会社アトリエブックアンドベッド代表の淺井佳氏が、SATASの代表を兼務していることから、淺井氏からの要請で今回のサービス提供に至ったという。GFAがインターネットマーケティングやITの強化を施すことで、WARASHIBEの顧客基盤構築を支援するとしている。
●ストップ高銘柄
GMOリサーチ <3695> 2,618円 +500 円 (+23.6%) ストップ高 11:30現在
GMOメディア <6180> 2,375円 +400 円 (+20.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
GMOアドパートナーズ <4784> 612円 +100 円 (+19.5%) ストップ高買い気配 11:30現在
マクビープラ <7095> 4,725円 +700 円 (+17.4%) ストップ高 11:30現在
GMO TECH <6026> 5,190円 +700 円 (+15.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース