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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):豊田通商、三菱UFJ、トヨタ

豊田通商 <日足> 「株探」多機能チャートより
■豊田通商 <8015>  2,825円  -190 円 (-6.3%)  本日終値
 10日に業績修正を発表。「非開示だった今期最終は41%減益、未定だった配当は110円実施」が嫌気された。
 豊田通商 <8015> が6月10日大引け後(16:00)に業績・配当修正(国際会計基準=IFRS)を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結最終利益が前期比41.0%減の800億円に落ち込む見通しと発表した。
  ⇒⇒豊田通商の詳しい業績推移表を見る

■日経レバ <1570>  19,380円  -1,100 円 (-5.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が後場急落。米株価指数先物が大きく売られており、それを横目に先物主導で仕掛け的な売りが入り、日経平均が後場に入ってから大きく値を崩している。FOMCでの金融緩和長期化方針を受けて外国為替市場で1ドル=107円を下回る円高に振れていることなどもマイナスに作用している。日経レバは日経平均に連動するETFで変動率は日経平均の2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まると、個人投資家をはじめ短期資金の商いが活発化する傾向がある。

■三菱UFJ <8306>  445.9円  -23.1 円 (-4.9%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>がウリ気配で始まるなどメガバンクが安い。注目されたFOMCではゼロ金利政策を2022年末まで継続する方針をFRBが示し、前日の米国株市場では金融緩和の長期化を嫌気する形でJPモルガンやバンク・オブ・アメリカなど大手金融株が売り込まれた。これを受けて、東京市場でも米国事業を展開するメガバンクには連想売りが波及している。メガバンク各行は今週8日に揃ってマドを開けて買われたが、その後は上値が重く目先はそのマドを埋める形となった。

■トヨタ自動車 <7203>  6,905円  -189 円 (-2.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が7000円大台を割り込んだほか、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株への売りが目立つ。FOMCではゼロ金利政策を2022年末まで継続する方針をFRBが示したが、金融緩和政策の長期化が続くとの見方が外国為替市場でドル売りの動きを誘発、足もとは1ドル=107円台を割り込む水準まで円高が進行している。輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車株にネガティブに作用している。

■アライドHD <6835>  147円  +33 円 (+29.0%)  本日終値
 アライドテレシスホールディングス<6835>が大幅高。傘下のアライドテレシスはきょう、中小企業を対象にインターネット回線やVPN装置などのテレワークに必要な機器やサービスをまとめた「アライド光テレワークパック」の提供を開始したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。「アライド光テレワークパック」の提供は、感染症や災害発生時のBCP対策として、企業などでテレワーク環境の必要性が高まっていることが背景。新サービスのメリットとして、VPNで認証・暗号化を行うことで安全な接続が確保できることや、普段の業務端末など既存システムを活用できるため短期間かつ低コストでの導入が可能なことなどを挙げている。

■浜木綿 <7682>  2,190円  +400 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値
 浜木綿<7682>がストップ高。10日取引終了後、株主優待制度を新設すると発表しており、これを好感する買いが入った。株主優待は、20年7月末から毎年7月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数と継続保有期間に応じて4000円から5万円分の食事優待券を贈呈するというもの。食事券は「浜木綿」「四季亭」「桃李蹊」全店で利用できる。同時に発表した20年7月期第3四半期累計(19年8月~20年4月)の経常利益(非連結)は前年同期比84.4%減の4700万円に大きく落ち込んだが、こちらへの反応は限定的となっている。

■OSGコーポレーション <6757>  2,321円  +400 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 OSGコーポレーション<6757>はストップ高。10日取引終了後に発表した21年1月期第1四半期(2~4月)連結決算は、売上高24億9700万円(前年同期比56.2%増)、経常利益3億1800万円(同5.3倍)に急拡大しており、これを好感する買いが向かった。新型コロナウイルス感染拡大による需要急増で衛生管理製品の販売が大きく伸びた。主力の病院関連・老健施設に加え、外食やホテル、スポーツジムなどの引き合いが旺盛だった。また、コロナ禍で外食・飲食業界が大打撃を受けるなか、フランチャイズ事業で展開する高級食パン専門店の好調が継続したことも収益を押し上げた。

■デュアルタップ <3469>  459円  +58 円 (+14.5%) 一時ストップ高   本日終値
 10日に発表した「時間貸し駐車場の運営を開始」が買い材料。
 時間貸し駐車場「デュアルパーク」の運営を開始。

■日東製網 <3524>  1,513円  +153 円 (+11.3%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 日東製網<3524>が一時ストップ高まで買われた。同社は10日取引終了後に、21年4月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比13.6%増の8億5000万円としていることが好感されたようだ。売上高は同4.6%増の192億円を見込む。19年度に予算化された「水産業成長産業化沿岸地域創出事業」にかかる設備案件を中心に、漁船・漁網・漁具などの新規及び更新需要を積極的に取り込み、オリジナル商材の販売につなげていくとしている。なお、20年4月期通期の連結決算は、売上高が前の期比2.2%減の183億4700万円、営業利益が同13.2%減の7億4800万円で着地した。

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