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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

日本空港ビル <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本空港ビル <9706>  4,720円 (-255円、-5.1%)

 日本空港ビルデング <9706> が急反落。26日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績予想について、売上高を2757億円から2497億円(前の期比8.7%減)へ、営業利益が167億円から95億円(同57.7%減)へ、最終利益が83億円から49億円(同85.2%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。第3四半期までは概ね計画通りで推移したものの、第4四半期に新型コロナウイルス感染症の影響で国内線と国際線の旅客数が減少し、施設利用料収入や商品・飲食売り上げが計画を下回ったことが響いた。

■西武HD <9024>  1,424円 (-77円、-5.1%)

 西武ホールディングス <9024> が4日ぶり急反落。26日大引け後に決算を発表。「前期経常は25%減益で着地・1-3月期(4Q)経常は赤字転落、今期業績は非開示」が嫌気された。20年3月期の連結経常利益は前の期比25.4%減の487億円に減った。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

■東芝テック <6588>  3,850円 (-175円、-4.4%)

 東芝テック <6588> が8日ぶり大幅反落。26日の取引終了後に発表した21年3月期連結業績予想で、売上高4100億円(前期比15.3%減)、営業利益100億円(同28.5%減)、純利益5億円(同86.6%減)と大幅減益を見込んでいることが嫌気された。POSシステムなどリテールソリューション事業で積極投資や海外一部不採算地域の体制見直しを進めるほか、プリンティング事業の収益回復を図る見通し。ただ、新型コロナウイルス感染症の影響で年度前半まで米、欧、アジア及び日本のいずれの地域も景気減速または後退が見込まれることから、減収減益を余儀なくされる見通しだ。なお、固定費削減のための構造改革費用を特別損失として約60億円見込んでいることも最終利益を押し下げる。同時に発表した20年3月期決算は、売上高4837億9900万円(前の期比1.5%増)、営業利益139億7700万円(同22.3%減)、純利益37億3000万円(同66.7%減)だった。

■東エレク <8035>  21,890円 (-805円、-3.6%)

 東京エレクトロン <8035> が800円を超える下落となったほか、レーザーテック <6920> も反落するなど半導体関連に利益確定の売りが目立った。26日の米国株市場ではNYダウが530ドル近い上昇をみせたが、エヌビディアが利食われるなど、先駆したIT関連株には売り優勢となるものも少なくなかった。東京市場でもここ期待先行で買われた世界景気敏感セクターである半導体製造装置株などは上値の重さが意識された。

※27日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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