市場ニュース

戻る
 

【市況】株価指数先物【昼のコメント】ショートカバーの流れに一巡感、リスク選好ムードは継続


 日経225先物は11時30分時点、2万320円(-0.82%)前後で推移。寄り付きは2万470円とシカゴ先物清算値(2万500円)を若干下回って始まると、利食い優勢の展開から9時33分には2万280円まで下押す場面がみられた。しかし、下を売り込む流れにはならず、その後は2万300円から2万400円のレンジ内での推移が続いている。

 小幅な値動きで推移しており、方向感に欠く相場展開である。前日のリバーサルの流れから買い戻しの動きが強まっていた海運や鉄鋼は上げ一服となり、反対に利食いに押されていた医薬品や情報通信などがしっかりであり、ショートカバーの流れも一巡感が意識されやすいところであろう。また、テクニカル面では75日移動平均線まで戻していたため、いったんは達成感も出やすいところである。

 もっとも、前日までの上昇においては先物主導ながらも、強引に押し上げた動きではなく、東証1部の売買代金についても2兆円を若干上回る薄商いが継続。前日までの流れとしてはいったん一巡したと考えられるものの、押し目買い意欲は根強いとみられる。前引けの TOPIXは0.24%の下落であり、後場は日銀のETF買い入れはなさそうである。

 なお、日銀のETF買い入れは、5月については1日に1205億円を買い入れた1回のみである。需給面での下支えがなくとも足元で底堅い相場展開が継続しており、楽観視はできないが、金融市場の安定化からのリスク選好ムードは続きそうだ。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均