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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):アイフル、コスモ・バイオ、三越伊勢丹など

ブリヂストン <日足> 「株探」多機能チャートより

ブリヂス<5108>:3280円(-142円)
大幅反落。前日に第1四半期決算を発表している。調整後営業利益は498.2億円で前年同期比39.3%減益、タイヤ販売本数の減少を主因に大幅減益となり、市場予想も下振れたもよう。一方、年間配当金は据え置いているものの、従来の通期調整後営業利益予想3600億円、前期比4.7%増は取り下げられた。4-6月期がボトムとはみられるものの、不透明感の高まりがネガティブ視される状況になっている。


三越伊勢丹<3099>:636円(-54円)
急反落。前日に20年3月期の決算を発表、営業利益は157億円で前期比46.4%減益、4月27日に発表した下方修正の水準での着地となっている。一方、21年3月期見通しは非開示としている。決算数値にインパクトはないが、全店休業の場合の影響額として売上高は90%以上の減少、利益は月150億円の赤字などとしており、あらためて厳しい状況が認識される形にも。


ソフトバンク<9434>:1450円(-20円)
反落。前日に20年3月期の決算を発表している。営業利益は9117億円で前期比11.4%増益、会社計画の9000億円を上回った。一方、21年3月期は9200億円で同0.9%増益の見通し。9400億円程度の市場コンセンサスを下回っている。新型コロナウイルスの影響を十分に織り込んでいるとしているほか、会計要因によるモバイル通信収入の減収見通しなども響く。結果、年間配当金が1円の増配にとどまっていることをマイナス視へ。


エージーピー<9377>:409円(+5円)
大幅に反発。20年3月期の営業利益が前期比4.9%増の14.22億円になったと発表している。中部空港での展開や航空需要拡大で電力供給機会が増加し、動力事業が好調だったことから従来予想(13.00億円)を上回った。年間配当は13.00円(従来予想12.00円、前期実績14.00円)。ただ、繰延税金資産の取り崩しで法人税等調整額が増加し、純利益は従来予想(7.70億円)を下回る43.2%減の4.98億円となった。21年3月期予想は非開示。


アイフル<8515>:286円(+41円)
急伸。前日に20年3月期の決算を発表、営業利益は16.8億円で前期比44.6%減益、7日に発表した下方修正の水準で着地している。利息返還損失引当金繰入額の増加などが減益決算の要因に。一方、21年3月期は199億円と大幅増益の予想。利息返還損失引当金繰入額や貸倒引当金繰入額の軽減などが見込まれているとみられる。利息返還請求件数のピークアウト期待も高まる中、収益水準の回復を評価する動きが先行。


Amazia<4424>:4315円(-130円)
一時大幅高。20年9月期の営業利益を従来予想の5.47億円から9.00億円(前期実績4.16億円)に上方修正している。マンガアプリ「マンガ BANG!」の月間アクティブユーザー数が増加したほか、ユーザーの決済率が高まった。「巣ごもり消費」で電子書籍のユーザーが拡大傾向にあることに加え、大手出版社の人気作品の配信数が増加することも利益を押し上げる見通し。


コスモ・バイオ<3386>:1329円(+143円)
大幅に続伸。20年12月期第1四半期(20年1-3月)の営業利益を前年同期比53.6%増の3.47億円と発表している。ライフサイエンス領域の研究開発で自社製品やサービスを提供したほか、在庫充実で迅速出荷に取り組んだことも奏功した。また、販管費の伸びを抑制したことも利益を押し上げた。通期予想は前期比6.0%増の4.30億円で据え置いた。進捗率は80.7%に達しており、上方修正への期待が高まっている。

《ST》

 提供:フィスコ

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