【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):メタップス、扶桑薬、ロコンド
ロコンド <日足> 「株探」多機能チャートより
メタップス<6172>が一時ストップ高まで買われた。グループのメタップスペイメントはきょう、自社提供しているイベント参加申し込み・決済・参加者管理システム「イベントペイ」と、オンラインミーティングサービス「Zoom」との連携を開始したと発表しており、これが株価を刺激しているもよう。この連携により、従来リアル店舗でのみサービスを提供してきたサービス事業者は「イベントペイ」上にイベントを設定するだけで、イベントの参加申し込みの受け付けや決済、参加者の管理、オンライン上でのサービス提供が可能になる。新型コロナウイルスの感染防止のため休業や営業時間の短縮を余儀なくされている事業者の間でライブ配信や動画配信に乗り出す動きが増えているなか、オンラインでの価値提供を支援するサービスとして今後の需要増加などが期待されたようだ。
■扶桑薬品工業 <4538> 2,378円 +119 円 (+5.3%) 本日終値
扶桑薬品工業<4538>は4連騰し年初来高値を更新。7日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が462億円から469億円(前の期比1.8%増)へ、営業利益が6億5000万円から10億円(同20.7%減)へ、純利益が4億円から7億円(同21.7%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。後発医薬品が販売促進により堅調に推移したことに加えて、販管費が予算を下回ったことが要因としている。
■ロコンド <3558> 1,211円 +59 円 (+5.1%) 本日終値
ロコンド<3558>がカイ気配スタートで4連騰、年初来高値圏で上げ足を強める展開となった。同社は女性層を主要顧客に靴や衣料品の通販サイトを運営するが、ここ巣ごもり消費関連の一角として投資資金の流入が顕著だ。7日取引終了後、ワールド<3612>傘下で衣料品のEC事業を展開するファッションウォーカーを買収することを発表、全株式を取得し完全子会社化する見通し。これにより新規顧客の開拓を進め業容拡大を図る方針にあり、株価を強く刺激する格好となった。
■重松製作所 <7980> 1,240円 +51 円 (+4.3%) 本日終値
重松製作所<7980>が7日ぶりに反発。7日の取引終了後、集計中の20年3月期単独業績について、売上高が109億円から115億9700万円(前の期比7.9%増)へ、営業利益が2億6000万円から3億700万円(同3.3倍)へ、純利益が1億4000万円から2億6500万円(同5.8倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。主要顧客である製造業からの受注が堅調に推移したことに加えて、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で防じんマスクや保護衣などの受注が大きく増加したことが要因としている。
■インテリW <4847> 602円 -37 円 (-5.8%) 本日終値
インテリジェント ウェイブ<4847>が反落。7日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年7月~20年3月)単独決算が、売上高78億500万円(前年同期比1.5%減)、営業利益5億8500万円(同13.3%減)、純利益3億9800万円(同14.7%減)と2ケタ減益となったことが嫌気された。金融システムソリューション事業は概ね堅調に推移したものの、予定より損益の低い開発案件の売り上げ計上があったことや、プロダクトソリューション事業で相対的に利益率の高い自社製品の販売実績が前期を下回ったことなどが響いた。なお、20年6月期通期業績予想は、売上高106億円(前期比1.5%増)、営業利益10億円(同8.5%増)、純利益7億2000万円(同5.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■リンクバル <6046> 292円 -13 円 (-4.3%) 本日終値
リンクバル<6046>は反落。7日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年10月~20年3月)単独決算が、売上高11億1000万円(前年同期比22.4%減)、営業利益2億8100万円(同44.9%減)、純利益1億8000万円(同42.3%減)と大幅減益となったことが嫌気された。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2月から主催イベントについて全エリアを対象に5月まで中止を決定したほか、他社主催イベントに関しても掲載数を大幅に減少したことが響いた。なお、同社は4月15日付で20年9月期業績予想を未定に修正しており、引き続きこれを継続している。
■フュートレック <2468> 403円 -16 円 (-3.8%) 本日終値
フュートレック<2468>が大幅反落。7日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が28億円から27億3500万円(前の期比11.8%減)へ、営業利益が8000万円から1000万円(前の期2800万円の赤字)へ、最終損益が6000万円の黒字から4900万円の赤字(同3億円の赤字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。映像制作・メディア事業の売上高の減少や、ソフトウエア開発・ライセンス事業の売上原価の増加などが要因という。また、一部子会社での法人税などの増加も最終損益悪化につながった。
■マクニカ富士 <3132> 1,503円 +69 円 (+4.8%) 本日終値
7日に決算を発表。「前期経常は15%減益も上振れ着地・1-3月期(4Q)経常は34%増益、今期業績は非開示」が好感された。
マクニカ・富士エレホールディングス <3132> が5月7日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比15.5%減の110億円に減ったが、従来予想の105億円を上回って着地。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。
⇒⇒マクニカ富士の詳しい業績推移表を見る
■エンプラス <6961> 2,304円 +56 円 (+2.5%) 本日終値
7日に決算を発表。「前期経常は15%増益で着地・1-3月期(4Q)経常は16倍増益、今期業績は非開示」が好感された。
エンプラス <6961> が5月7日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比14.5%増の21.5億円に伸びた。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。
⇒⇒エンプラスの詳しい業績推移表を見る
■ユーラシア旅行社 <9376> 390円 +20 円 (+5.4%) 本日終値
7日に決算を発表。「上期経常は2.6倍増益・通期計画を超過」が好感された。
ユーラシア旅行社 <9376> [JQ] が5月7日大引け後(16:00)に決算を発表。20年9月期第2四半期累計(19年10月-20年3月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の3100万円に急拡大し、通期計画の2億4100万円の赤字をすでに上回った。
⇒⇒ユーラシア旅行社の詳しい業績推移表を見る
●ストップ高銘柄
シーズメン <3083> 330円 +80 円 (+32.0%) ストップ高 本日終値
博展 <2173> 427円 +80 円 (+23.1%) ストップ高 本日終値
オーイズミ <6428> 430円 +80 円 (+22.9%) ストップ高 本日終値
ダイトーケミックス <4366> 485円 +80 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値
北日本紡績 <3409> 4,255円 +700 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
など、13銘柄
●ストップ安銘柄
HMT <6090> 1,232円 -400 円 (-24.5%) ストップ安 本日終値
リプロセル <4978> 417円 -80 円 (-16.1%) ストップ安 本日終値
など、3銘柄
株探ニュース