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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ファンケル、オリックス、シグマクシス

ファンケル <日足> 「株探」多機能チャートより
■EduLab <4427>  4,125円  +700 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 EduLab<4427>がストップ高。7日取引終了後、集計中の20年9月期第2四半期累計(19年10月~20年3月)連結業績について、売上高を29億7000万円から30億3600万円(前年同期比17.3%増)へ、営業利益を1億円から1億9700万円(同35.4%減)へ、純利益を1000万円から5000万円(同39.0%減)へ上方修正した。これを好感した買いが流入した。e―Testing/e―Learning事業の企業・学校向け英語能力判定テスト「CASEC」の販売及びテストシステム提供が順調に推移したほか、テスト運営・受託事業も業績に貢献した。なお、通期業績は、売上高84億5000万円(前期比34.7%増)、営業利益18億円(同23.1%増)、純利益11億1000万円(同41.0%増)の従来見通しを据え置いた。

■ファンケル <4921>  2,900円  +387 円 (+15.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 ファンケル<4921>が続急騰。7日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は前の期比15.9%増の143億1300万円で着地。続く21年3月期も前期比2.0%増の146億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好材料視された。前期はクレンジングオイルや洗顔料の新製品投入や直営店舗・越境ECなどの販路拡大効果などで化粧品関連事業を中心に伸び、2ケタ増益を達成した。今期は新型コロナウイルスの影響による化粧品関連事業の減収を栄養補助食品関連事業の伸長などでカバーする計画だ。なお、新型コロナウイルスの影響は国内が8月まで継続、インバウンドは10月から徐々に回復すると想定している。また同日、自社ECサイトで不織布マスクの販売を12日から開始すると発表したことも好感されたようだ。中国の販売代理店から調達したマスク3種類(1箱50枚入りで3190~3590円)をファンケル会員と一般消費者に販売するという。

■薬王堂ホールディングス <7679>  2,648円  +138 円 (+5.5%)  本日終値
 7日に発表した「4月既存店売上高は13.1%増」が買い材料。
 4月既存店売上高は前年同月比13.1%増。

■オリックス <8591>  1,248円  +48 円 (+4.0%)  本日終値
 オリックス<8591>が3日ぶりに急反発。SMBC日興証券は7日、同社株の投資評価「1」を継続した。目標株価は1990円(従来2240円)とした。同証券では20年3月期の純利益を3019億円から3020億円に微修正し、21年3月期の同利益は3166億円から2219億円に、22年3月期は3359億円から3041億円に下方修正した。21日に決算発表を予定していることから、暫定的な予想としている。同社の株価は2月21日から5月1日まで34.6%下落し同期間のTOPIXの下落率(14.5%)を大きく上回った。航空機リースや空港事業での展開が懸念されたが、同証券では「PBRが0.53倍(1日時点)となる株価水準には割安感がある」と指摘。株式・不動産市場の混乱は厚い資本・流動性を有する同社株にとって投資の好機となるとみている。

■シグマクシス <6088>  1,662円  +44 円 (+2.7%)  本日終値
 シグマクシス<6088>が大きく買い優勢、きょうで6営業日続伸。同社が7日取引終了後に発表した20年3月期決算は営業利益が前の期比74%増の22億1100万円と大幅な伸びを達成した。クラウドサービスの大型受注獲得やコールセンター案件などが収益に寄与した。配当は従来計画に2円増額した22円(前の期比実績は18円)とする。また、21年3月期も22円配を継続する計画(21年3月期業績見通しについては非開示)。好決算を材料視する買いを呼び込む形となり、テクニカル的にも75日移動平均線をブレークし上昇トレンド入りを示唆している。

■テクマトリックス <3762>  2,830円  +54 円 (+2.0%)  本日終値
 テクマトリックス<3762>は上場来高値を更新した。7日の取引終了後、連結子会社のNOBORIがエムスリー<2413>と医用画像診断支援AI事業において事業提携契約を締結したと発表したことが好感されたようだ。AIによる診療現場支援を浸透、加速させることを目的に、AIプラットフォーム事業を開始する。今回の提携により、エムスリーの世界中で築いてきた医師とのネットワークと、NOBORIのセキュアなITプラットフォームを組み合わせることで、診療に向き合う医師への安心・安全の支援と効率的な医療の実現に貢献できるとしている。

■バリューコマース <2491>  2,420円  +20 円 (+0.8%)  本日終値
 バリューコマース<2491>が8連騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は8日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続した。目標株価は3800円としている。同社は、Zホールディングス<4689>傘下のヤフー出店者向けに展開するCRMツールが成長している。Yahoo!OnlineMallの取扱高や広告売上高は1~3月期に順調に拡大しており、アフィリエイトの売り上げは伸び悩む見込みだが、ヤフー向けによるリカバリーを想定。20年12月期の連結営業利益は57億円(前期比14.8%増)と会社予想の55億円を上回ると予想している。

■アンジェス <4563>  1,523円  -500 円 (-24.7%) ストップ安   本日終値
 アンジェス<4563>が乱高下、一時432円高の2455円まで買われた後に急反落。ウリ気配のまま2000円台を大きく割り込みストップ安まで売り込まれた。大阪大学発のバイオベンチャーで3月初旬に同大学などと共同で新型コロナウイルスの予防用DNAワクチンの開発に取り組むことを発表し、これが人気化の発端となったが、その後、同プロジェクトへの参画企業が相次いだことから、株価は連日の急騰で前日はストップ高に買われる人気となっていた。一方で、個人の信用買い残が急増しており、これに呼応して「国内ネット証券には外資系証券などから貸し株要請が入っている」(中堅証券マーケットアナリスト)状況が指摘されており、売り仕掛けなどに対する警戒感も浮上していた。

■レノバ <9519>  903円  -165 円 (-15.5%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 7日大引け後に発表した20年3月期の連結最終利益は36.7億円になり、国際会計基準に移行する21年3月期は8億円の見通しとなったことが嫌気された。

■東計電算 <4746>  3,980円  -645 円 (-14.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 東計電算<4746>が急反落。7日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を170億9500万円から165億1500万円(前期比7.9%増)へ、営業利益を36億200万円から33億1200万円(同2.2%増)へ、純利益を28億4400万円から25億6300万円(同0.2%減)へ下方修正したことが嫌気された。新型コロナウィルスによる客先の休業などでソフトウェア開発の検収遅延及びシステム運用売り上げの減少が見込まれることに加えて、ソフトウェア開発で不採算案件による追加費用の発生が見込まれることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高41億7400万円(前年同期比8.6%増)、営業利益9億9600万円(同11.1%増)、純利益6億6300万円(同0.9%増)だった。

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