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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、東エレク、ソフトバンク

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  691.1円  +33.4 円 (+5.1%)  本日終値
 石油エネルギー関連株が軒並み高。国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、コスモエネルギーホールディングス<5021>などが急伸した。29日のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の6月物は前日比2.72ドル高の1バレル=15.06ドルと急伸した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した、先週の米原油在庫の増加幅は市場予想を下回ったことで、原油需給が好転することへの期待が膨らんだ。29日の米国市場でエクソン・モービルなど石油メジャー株が上昇したことも追い風となった。

■東京エレクトロン <8035>  22,940円  +855 円 (+3.9%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連株が総じて上値追い態勢を強めた。前日の米国株市場ではインテルをはじめ半導体セクターに買いが集まり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は一時1800大台を回復、終値でも5%近い上昇をみせた。次世代通信規格5G商用化やデータセンター増設の動きなど、アフターコロナをにらんだ半導体市況の改善を先取りする動きが出ており、東京市場にもこの流れが波及した。

■GMO-FH <7177>  549円  +20 円 (+3.8%)  本日終値
 GMOフィナンシャルホールディングス<7177>は続急伸。28日取引終了後に発表した20年12月期第1四半期(1~3月)の連結経常利益が38億2000万円(前年同期比2.9倍)に急拡大して着地しており、これを好感する買いが優勢となった。外国為替市場や商品先物市場、株価指数のボラティリティが上昇したことを背景に、店頭デリバティブの取引高が増加し、トレーディング損益が大きく改善した。また、ビットコインを中心に暗号資産の取引高も伸び、暗号資産事業の収益が好転したことも業績を押し上げた。併せて、第1四半期末の配当は11.94円(前年同期は2.59円)を実施する方針を示したことも好感されたようだ。

■コマツ <6301>  2,062.5円  +69 円 (+3.5%)  本日終値
 コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>といった中国関連株が高い。中国国家統計局が発表した4月製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.8と2カ月連続で好不況の分かれ目となる50を上回った。市場予想は、51.0だった。同PMIは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2月に35.7と急落した後、3月は52.0に回復していた。なお、同じくこの日に発表された財新による4月製造業PMIは49.4(3月50.1)だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,633円  +23 円 (+0.5%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が3日続伸。売買代金は東証1部上場企業のなかで群を抜いている。同社は30日、20年3月期業績予想の修正を発表、最終損益は9000億円の赤字(前の期比実績は1兆4111億9900万円)と従来予想の7500億円の赤字から更に1500億円の下方修正となった。米シェアオフィス大手ウィーワークの経営不振など「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」以外の投資先の損失が拡大し損益を悪化させる見通し。ただ、株価には事前に織り込みが進んでいたとみられ、きょうは全体相場が大きく上昇したこともあって、インデックス買いの影響や空売りの買い戻しなどが寄与して株価はプラス圏で推移した。同社株の信用倍率は直近で1.0倍と売り買いが拮抗している。

■アンリツ <6754>  2,190円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 アンリツ<6754>が小幅に3日続伸。岩井コスモ証券は28日、同社株の投資判断「A」と目標株価2600円を継続した。21年3月期は新型コロナウイルス感染拡大の影響は受けるが、5G向け通信計測器の需要増加を追い風に増収増益は続く見通しであり、中期的な成長が期待できる企業として注目している。具体的には20年3月期の連結営業利益は前の期比55%増の174億1300万円と大幅増益となった。21年3月期の同利益は前期比0.5%増の175億円の見込みだが、22年3月期の同利益は今期推定比29%増の225億円と再度、大幅増益になると見込んでいる。

■山崎製パン <2212>  1,899円  -371 円 (-16.3%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 28日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は8%減益で着地」が嫌気された。
 山崎製パン <2212> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比7.8%減の57.5億円に減り、1-6月期(上期)計画の156億円に対する進捗率は36.9%にとどまり、5年平均の45.1%も下回った。
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■フューチャー <4722>  1,425円  -155 円 (-9.8%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 28日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は9%減益で着地」が嫌気された。
 フューチャー <4722> が4月28日大引け後(15:30)に決算を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比8.5%減の16.6億円に減った。
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■SCSK <9719>  4,860円  -480 円 (-9.0%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 30日付の朝刊で「今期税引き前は417億円へ」と一部報じられたことが材料視された。

■小林製薬 <4967>  9,940円  -960 円 (-8.8%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 28日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は3%減益で着地」が嫌気された。
 小林製薬 <4967> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.4%減の50.4億円に減り、通期計画の280億円に対する進捗率は18.0%となり、3年平均の19.5%とほぼ同水準だった。
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