【注目】今週の「妙味株」一本釣り！ ─ Ｃ＆Ｒ

●Ｃ＆Ｒ <4763> 　【目標株価】1200円（17日終値858円）

「ネットワークを生かした更なる成長に期待」

　クリーク・アンド・リバー社 <4763> はプロフェッショナル（専門職）に対して、仕事を提供する「エージェンシー（派遣・紹介）」、プロジェクトを組成することにより仕事の機会を提供する「プロデュース（請負・アウトソーシング）」、知的財産の収益機会拡大を図る「ライツマネジメント」が事業の3本柱。21年2月期通期の連結営業利益は26億円（前期比24.8％増）を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。

　クリエイティブ分野では、国内で独自のクリエイターを採用・育成することによりエージェンシー事業を強化するほか、新規事業（コンピュータサイエンス、ドローン、ライフサイエンスなど）への取り組みに注力方針。また、韓国のゲームコンテンツの日本を含む世界へのライセンシングなど、ライツマネジメント事業も積極的に展開する予定。

　医療分野では、医師の紹介事業を伸ばすとともに、クリニックの開業や事業承継の支援をはじめ医師・医療機関双方へのサービス拡充で更なるブランド力を向上させる計画。会計・法曹分野では、会計事務所などのニーズに適合したサービス開発を進め、法曹領域は世界中の弁護士のためのSNSプラットフォーム「JURISTERRA」などを通じて事業を一段と拡大するとしている。

　今期の業績予想には新型コロナウイルスの感染拡大が与える影響を織り込んでいないが、今後も約26万人を誇るプロフェッショナル・ネットワークを生かした成長が期待できそうだ。また、今期の配当計画を前期比1円増配の16円としていることに加え、発行済み株式総数の3.5％にあたる80万株・5億円を上限に自社株買いを実施（取得期間は4月10～8月31日）するなど株主還元に積極的な点にも注目したい。

　株価は3月23日につけた年初来安値605円を底に切り返す展開。チャート上では5日移動平均線や25日移動平均線、5週移動平均線が上向きに転じており、基調の変化を示唆している。

株探ニュース