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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、米国株急落を受けリスク回避の売り優勢 (4月16日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19311.30
高値  19362.17(09:08)
安値  19154.41(09:41)
大引け 19290.20(前日比 -259.89 、 -1.33% )

売買高  12億9859万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆2102億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続落、前日の米国株急落を受け下値探る展開に
 2.米経済指標の急激な落ち込みを嫌気し主力株中心に売り
 3.決算発表前に新型コロナウイルスの業績への影響を警戒
 4.為替の円安ドル高や、日銀ETF買いへの思惑で下げ渋る
 5.中小型株は人気で値上がり数は値下がりを大幅に上回る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比445ドル安と反落した。米小売売上高、鉱工業生産など経済指標の大幅悪化による景気の落ち込みが改めて嫌気された。

 東京市場では、日経平均株価が前日に続き売り優勢の展開で一時1万9100円台まで下押したがその後は下げ渋った。

 16日の東京市場は、前日の米国株市場で経済指標の急激な落ち込みを嫌気して、NYダウなど主要株指数が大幅安となったことを受け、東京市場でもリスク回避ムードのなか日経平均は続落を余儀なくされた。決算発表本格化を前に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う企業業績への影響を懸念するムードが上値を押さえたが、為替が円安方向に振れたことや日銀のETF買いなどに対する期待で後半は下げ渋った。また、大型株が売られる一方、中小型のテーマ材料株には上値を追うものも目立った。東証1部の売買代金は2兆2000億円強にとどまり盛り上がりを欠いたが、値上がり銘柄数は1600近くに達し、値下がり銘柄数を大幅に上回った。

 個別ではファーストリテイリング<9983>が安く、ソニー<6758>も軟調。トヨタ自動車<7203>が値を下げ、SMC<6273>なども売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも水準を切り下げた。中外製薬<4519>が安く、資生堂<4911>、花王<4452>も下落した。and factory<7035>が急落したほか、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、RPAホールディングス<6572>なども大きく値を下げた。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、任天堂<7974>も買いが優勢だった。東京エレクトロン<8035>がしっかり、NTTドコモ<9437>も頑強だった。アトラ<6029>、アステリア<3853>OATアグリオ<4979>などがストップ高に買われた。セラク<6199>、ネオス<3627>なども大幅高。シンクロ・フード<3963>も物色人気に。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、エムスリー <2413> 、東エレク <8035> 、富士フイルム <4901> 、大日本住友 <4506> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約43円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、京セラ <6971> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約75円。

 東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)水産・農林業、(3)情報・通信業、(4)電気・ガス業、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)輸送用機器、(3)非鉄金属、(4)空運業、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△フィット <1436> [東証M]
 13万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△ジェネパ <3195> [東証M]
 3月度売上高は3割増。
△アステリア <3853>
 ブイキューブとバーチャル株主総会で協業。
△チェンジ <3962>
 集合研修の全面オンライン移行ソリューションを提供へ。
△エコモット <3987> [東証M]
 AI顔認識とサーモグラフィーで16人同時検温の装置提供。
△AIクロス <4476> [東証M]
 テレビ番組で「絶対リーチ!」のCM紹介、原田社長が出演へ
△アトラ <6029>
 20年12月期最終利益を大幅増額修正。
△興研 <7963> [JQ]
 高性能マスク「N95」の供給倍増を好感。
△三谷産業 <8285>
 「かんたんテレワークサービス」の無償提供開始。
△丸三 <8613>
 非開示だった20年3月期経常利益は2.7倍増益へ。

▼ヨシムラHD <2884>
 20年2月期最終利益が大幅下振れ着地。
▼HIOKI <6866>
 1-3月期(1Q)経常は22%減益で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アトラ <6029> 、(2)アステリア <3853> 、(3)日理化 <4406> 、(4)竹本容器 <4248> 、(5)OATアグリ <4979> 、(6)ウェーブHD <7940> 、(7)シンクロ <3963> 、(8)セラク <6199> 、(9)ネオス <3627> 、(10)積化成 <4228> 。
 値下がり率上位10傑は(1)アンファク <7035> 、(2)パイプドHD <3919> 、(3)ヨシムラHD <2884> 、(4)RPA <6572> 、(5)Gunosy <6047> 、(6)IDOM <7599> 、(7)黒谷 <3168> 、(8)ゴルドウイン <8111> 、(9)アコム <8572> 、(10)シスメックス <6869> 。

【大引け】

 日経平均は前日比259.89円(1.33%)安の1万9290.20円。TOPIXは前日比11.83(0.82%)安の1422.24。出来高は概算で12億9859万株。東証1部の値上がり銘柄数は1587、値下がり銘柄数は534となった。日経ジャスダック平均は3074.07円(9.10円高)。

[2020年4月16日]


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