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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):エコモット、フロンテオ、興研

エコモット <日足> 「株探」多機能チャートより
■エコモット <3987>  946円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 エコモット<3987>がストップ高。同社はIoTソリューション及びアプリケーション開発などを手掛け、人工知能(AI)関連分野にも傾注している。15日取引終了後、新型コロナウイルス感染症拡大抑止に向け、AI顔認識とサーモグラフィーで最大16人を同時に検温可能なスクリーニングソリューション「サーモロイド Pro」を提供開始したことを発表。新千歳空港の国内線到着口で行われる体温スクリーニングに導入されている。これを材料視する買いが集中した。

■フィット <1436>  557円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 フィット<1436>がストップ高の557円に買われた。15日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を13万株(発行済み株数の3.04%)、または1億円としており、取得期間は4月20日から10月19日まで。株主への一層の利益還元と、 経営環境の変化に柔軟に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためという。

■FRONTEO <2158>  277円  +31 円 (+12.6%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が全般急落のなか逆行高と気を吐き、一時14.6%高の282円と大幅高に買われる場面があった。米国で訴訟支援事業を展開するが、人工知能(AI)技術を使ったビッグデータ分析事業に強みを持ち、AI活用ビジネスに注力している。その一環として取り組むライフサイエンスAIに将来性が期待されている。同社が提供する「コンセプト・エンコーダー」はライフサイエンス分野に特化して開発したAIであり医療関連業界で注目度が高い。

■興研 <7963>  2,767円  +304 円 (+12.3%)  本日終値
 興研<7963>が急騰。株価は一時、前日に比べ20%高に買われた。安倍首相は15日に首相官邸で医療用マスクや防護服などを生産する企業幹部とテレビ会議を行ったと複数のメディアが伝えた。この会議には興研の川村勉社長が出席し、国内工場への設備投資を行い高性能医療用マスク「N95」の医療機関向け供給を倍増することを表明した、と報じられた。これを好感し、この日の同社株は大幅高となっている。同じくN95マスクを製造する重松製作所<7980>も急伸している。

■三谷産業 <8285>  329円  +25 円 (+8.2%)  本日終値
 三谷産業<8285>が後場一段高となり、一時15%上昇した。同社はきょう、「かんたんテレワークサービス」の無償提供(9月末まで)を開始したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。今回のサービス提供は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、テレワークの環境構築を喫緊の課題として対応に追われる企業などが多くなっていることが背景。「かんたんテレワークサービス」は、グループ会社のディサークルの開発する統合型コラボレーションツール「POWER EGG(パワーエッグ)」を軸に、テレワークに必要なコミュニケーションや業務タスクの見える化などの機能をひとつのパッケージとして備えている。

■ジョルダン <3710>  819円  +52 円 (+6.8%)  本日終値
 ジョルダン<3710>は大幅高。15日の取引終了後、同社の「乗換案内」がタクシー事業者向けのソフトウェアやシステムを手掛けるみんなのタクシー(東京都台東区)のタクシー配車アプリ「S.RIDE」との連携を開始したと発表。今後の展開を期待した買いが入った。「S.RIDE」は一つのスライドで、都内最大級のタクシーネットワークから一番近いタクシーを呼び出すことができるタクシー配車サービス。同社が手掛けるアプリ「乗換案内」で指定する出発地から目的地までのタクシーでの経路を表示し、同ルートが「S.RIDE」アプリにその経路の情報を連携してワンスライドで予約配車が可能となる。また午前10時ごろ、都築電気<8157>が提供するクラウド型ワークフローシステム「IntrameriT ワークフロー」のオプション機能に「乗換案内Biz」の提供を開始したと発表しており、これも好感されたようだ。両システムの提携により、交通費精算時に定期区間を控除した経路区間の料金を自動算出することが可能となる。

■エイジス <4659>  2,490円  +102 円 (+4.3%)  本日終値
 エイジス<4659>は大幅高で6連騰。同社は棚卸し代行の国内大手で全国のスーパーやコンビニエンスストアなどに展開している。15日取引終了後に発表した3月度の連結売上高が前年同月比4.4%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。なお、20年3月期は累計で前期比2.9%増となっている。

■TOA <6809>  722円  +27 円 (+3.9%)  本日終値
 TOA<6809>は反発。15日の取引終了後、集計中の20年3月期業績について、売上高490億円から450億円(前の期比2.9%減)へ、営業利益40億円から34億円(同12.9%減)へ、純利益24億5000万円から20億5000万円(同18.1%減)へ下方修正したものの、アク抜け感から買いが入ったようだ。同時に、従来10円を予定していた期末配当を6円増額して、16円にすると発表した。同社は2019年4月に設立70周年を迎えたことから、これを記念して期末配当4円、業績連動配当2円を実施する。年間配当は26円(従来予想20円)となり、前期実績に対して同額となる予定だ。

■丸三証券 <8613>  439円  +16 円 (+3.8%)  本日終値
 丸三証券<8613>が大幅反発。15日取引終了後、非開示だった20年3月期の決算速報値を発表。営業収益164億9300万円(前の期比5.4%増)、経常利益15億1800万円(同2.7倍)に拡大する見通しとなったとしており、これを好材料視する買いが入った。株式委託手数料と投資信託の募集手数料が増加したことが収益を押し上げたとしている。なお、本決算の正式発表は4月28日を予定している。

■エーアイ <4388>  1,588円  +8 円 (+0.5%)  本日終値
 エーアイ<4388>が続伸。同社は音声合成エンジン「AITalk」を主力としている。15日取引終了後、eラーニング制作担当者やコールセンタ―運用者向けに、ナレーション・ガイダンス音声作成の悩みに関する特別ページを公開したと発表している。これを好材料視する買いが入った。同社では在宅勤務期間中でも手持ちのパソコンで教材のナレーション制作や、電話ガイダンス音声の作成が可能な音声合成ソフトを提供しているという。特別ページ公開による顧客開拓が期待されているようだ。

●ストップ高銘柄
 スガイ化学工業 <4120>  1,396円  +300 円 (+27.4%) ストップ高   本日終値
 インタートレード <3747>  405円  +80 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 関通 <9326>  2,850円  +500 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 農業総合研究所 <3541>  479円  +80 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 リアルワールド <3691>  624円  +100 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 など、16銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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