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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

トライSTG <日足> 「株探」多機能チャートより

■トライSTG <2178>  279円 (+79円、+39.5%) 一時ストップ高

 トライステージ <2178> [東証M]が6日ぶり急反騰。3日大引け後に発表した20年2月期の連結経常利益は前の期比48.5%増の4億円に伸びて着地。続く21年2月期は前期比2.8倍の11.1億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は前期までに実施した不採算事業からの撤退で利益率が大きく回復する。広告改善効果の高いAIツールを活用した顧客開拓の実施などでWEB事業が黒字化するほか、ダイレクトメール発送代行の採算改善を目指す。

■コックス <9876>  128円 (+30円、+30.6%) ストップ高

 コックス <9876> [JQ]がストップ高。3日に発表した「布マスクを販売開始」が買い材料。洗って使える布マスク 「やわマスク」の予約販売をオンラインストアで開始した。

■ヘリオスTH <6927>  370円 (+80円、+27.6%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。ヘリオス テクノ ホールディング <6927> がストップ高。トランプ米大統領が3日、新型コロナウイルス の感染拡大を抑止のため、外出時のマスク着用を推奨すると発表したことを受けて、3月26日にマスク生産設備の販売開始を発表した同社に思惑的な買いが入った。また、これまでは健康な人へのマスク着用を勧めていなかった世界保健機関(WHO)も3日、マスクの感染拡大を抑える効果を認める姿勢を示しており、これも手掛かり材料視されたようだ。

■岡野バ <6492>  2,225円 (+388円、+21.1%)

 岡野バルブ製造 <6492> [東証2]が急反騰。前週末3日の取引終了後、上限を2万株(発行済み株数の1.16%)、または4000万円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は4月6日から11月20日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を通じて株主利益向上を図ることが目的としている。また同時に、20年11月期の連結業績予想について、最終利益を1億4000万円から2億4500万円(前期9億8300万円の赤字)へ上方修正したことも好材料視されている。売上高70億6500万円(前期比6.0%増)、営業利益1億円(前期8億7200万円の赤字)は従来見通しを据え置いたものの、子会社岡野クラフトが、福島第一原子力発電所の事故に伴い東京電力ホールディングス <9501> へ請求していた賠償金の受領が決定し、特別利益へ計上したことが要因としている。なお、第1四半期(19年12月~20年2月)決算は、売上高7億3100万円(前年同期比2.3%増)、営業損益3億1400万円の赤字(前年同期4億7600万円の赤字)、最終損益2億5900万円の赤字(同3億3200万円の赤字)だった。

■ガイアックス <3775>  585円 (+84円、+16.8%)

 ガイアックス <3775> [名証C]が急反騰。6日昼ごろ、同社出資先のオクリー(東京都千代田区)がCtoCオンラインイベントに特化したプラットフォームサービス「オンラインのみ会」を6日から提供開始すると発表した。同サービスは、自宅にいながら人と顔をあわせて会話を楽しめるもので、誰でも自由にテーマを決めて簡単にイベントを開催することができる。また、参加費を設定することも可能で、新たな収入源を得る機会にもなる。新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に立つエンターテインメント業界や中止を余儀なくされているリアルイベントなどをオンラインから支えていくことを目指すとしている。

■メドレー <4480>  2,500円 (+358円、+16.7%) 一時ストップ高

 メドレー <4480> [東証M]が急反謄。6日付の日本経済新聞朝刊で、「政府は5日、受診歴がない初診患者についてもスマートフォンなどのビデオ通話機能を使ったオンライン診療 を認める方針を固めた」と報じられており、オンライン診療システム「CLINICS オンライン診療」を展開する同社や、オンライン診療「ポケットドクター」を展開するMRT <6034> [東証M]及びオプティム <3694> などへ思惑的な買いが向かった。記事によると、新型コロナウイルスの感染が収まるまでの特例措置となる予定で、月内にも解禁するという。オンラインのほか電話による診療も容認される方向で、オンライン診療の普及とそれに伴う業績への貢献が期待されている。

■エスプール <2471>  571円 (+80円、+16.3%) ストップ高

 エスプール <2471> がストップ高。3日大引け後に発表した20年11月期第1四半期(19年12月-20年2月)の連結経常利益が前年同期比80.6%増の3.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。障がい者雇用支援サービスで農園の設備販売収入と管理料収入が大きく増加したことが寄与。コールセンター業務でグループ型派遣が伸びたことに加え、販管費を抑制したことも大幅増益につながった。

■川口化 <4361>  770円 (+100円、+14.9%) ストップ高

 川口化学工業 <4361> [東証2]がストップ高。前週末3日の取引終了後に発表した第1四半期(19年12月-20年2月)連結決算が、売上高17億2100万円(前年同期比3.2%減)、営業利益5200万円(同80.1%増)、最終利益4000万円(同83.1%増)と大幅増益となったことが好感された。中間体やその他薬品は堅調に推移した一方、主力のゴム薬品や樹脂薬品が前年を下回った。ただ、国内外市場からの原料の安定調達に注力したほか、生産と在庫の最適化によるコストダウンと経営資源の効率化を進めたことが寄与した。なお、20年11月期通期業績予想は、売上高76億円(前期比1.5%増)、営業利益1億8000万円(同5.6%減)、最終利益1億3000万円(同11.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■あさひ <3333>  1,233円 (+159円、+14.8%)

 あさひ <3333> が急反騰。3日大引け後に発表した20年2月期の経常利益(非連結)は前の期比5.5%増の42.4億円で着地。続く21年2月期も前期比3.8%増の44.1億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は500店体制に向けて14店舗の新規出店を計画するほか、既存店改装による活性化やスポーツサイクル専門店の拡大を図る方針。既存店売上高は前期比2.7%増を見込む。併せて、前期の年間配当を16円→18円(前の期は18円)に増額し、今期も18円を継続する方針とした。また、同時に発表した3月の既存店売上高が前年同月比18.5%増と大きく伸びたことも好感されたようだ。

■ZHD <4689>  347円 (+36円、+11.6%)

 Zホールディングス <4689> が4日ぶり急反騰。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、安倍晋三首相が法律に基づく「緊急事態宣言」を出すことで最終調整に入ったことが伝わった。これを受けてポータルサイト国内最大級の同社には、外出を控えた人の利用が増えるとの思惑が強まったようだ。

■ヒトコムHD <4433>  830円 (+80円、+10.7%)

 ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス <4433> が4日ぶり急反騰。6日前引け後に、集計中の第2四半期累計(19年9月-20年2月)連結業績について、売上高が360億円から361億9000万円へ、営業利益が16億7000万円から18億9000万円へ、純利益が9億4500万円から10億2600万円へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。アウトソーシング事業が好調だったことに加えて、EC・TC支援事業で受託するECサイトの販売実績が好調に推移したことや、経費の効率的な運用などが業績を押し上げたという。なお、同社は単独株式移転により19年3月1日に設立されたため、前年同期との比較はない。

■ボルテージ <3639>  324円 (+26円、+8.7%)

 ボルテージ <3639> が3日ぶりに急反発。前週末3日の取引終了後、中国テンセント社の読み物アプリ「一零零一」で配信している「ダウト~嘘つきオトコは誰?~」の中国語簡体字版が、3月31日現在で登録ユーザー数1万3000人を突破したと発表しており、これが好感された。

■ハイパー <3054>  475円 (+38円、+8.7%)

 ハイパー <3054> が急反発。6日午後0時30分ごろ、子会社セキュリティアと提携し、ビットブレイン(福井県福井市)の提供するリモートデスクトップツール「SPG-Remote」の販売を開始したと発表しており、これが好感された。「SPG-Remote」はアプリケーションをインストールすることで、手軽にネットワーク分離システムを経由して、安全に社内のパソコン画面を転送するリモートデスクトップツール。テレワーク需要が高まっていることから、短期間で稼働することが可能なツールとして取り扱いを開始したという。

■サインポスト <3996>  1,193円 (+86円、+7.8%)

 サインポスト <3996> が5日ぶりに急反発。前週末3日の取引終了後、北海道新冠(にいかっぷ)町の野菜直売所に設置型AIレジ「ワンダーレジ」を設置することになったと発表しており、これが好材料視された。道の駅「サラブレッドロード新冠」に隣接する「にいかっぷキッチン」内で、ナンモダ(北海道新冠町)が運営する野菜直売所「ナンモダ百貨新冠本店」に設置する予定。ワンダーレジは、画像から商品の種類を識別するため、バーコードがない商品を取り扱う店舗でも導入可能な点が特徴で、同店では交通系ICなどの電子マネーに加えて、初めて現金での支払いにも対応したという。なお、4月18日の稼働開始を予定している。

※6日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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