【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ニイタカ、ユーザーロカ、ホットリンク
ニイタカ <日足> 「株探」多機能チャートより
ニイタカ <4465> が5日続伸。27日大引け後に発表した20年5月期第3四半期累計(19年6月-20年2月)の連結経常利益が前年同期比55.8%増の13億円に拡大して着地したことが買い材料視された。新型コロナウイルス感染症の影響で除菌・消毒用アルコールの特需が発生したうえ、食器洗浄機用洗浄剤や床用洗浄剤の販売も伸びた。原材料費の低下やコスト削減も大幅増益に貢献した。通期計画の12.3億円をすでに6.2%上回っており、業績上振れが期待する買いが向かった。
■ユーザーローカル <3984> 2,374円 +54 円 (+2.3%) 本日終値
ユーザーローカル<3984>が続伸。前週末27日の取引終了後、新型コロナウイルス対策としてテレワークを実施・検討中の企業を対象に、テレワーク対応に特化したAIチャットボットを無償提供すると発表しており、将来の顧客獲得につながるとの期待感から買われた。同チャットボットは、社員から寄せられる「在宅勤務中の勤務時間に変更はありますか?」「リモートワーク中の残業申請方法を知りたい」などの質問に対して自動応答するチャットボットを社内ポータルサイトやビジネスチャットに設置することで、テレワーク中の社員が不明点を即座に解決することが可能になるというもの。チャットボットが問い合わせに一次対応することで、管理部門の問い合わせ対応工数の削減も期待できるという。また同社はこの日、LIXILグループ<5938>傘下のLIXILに対し、社内ITヘルプデスク業務の効率化を目的にしたサポートチャットボットの提供を開始したと発表しており、これも好材料視された。
■ホットリンク <3680> 231円 +2 円 (+0.9%) 本日終値
ホットリンク<3680>は小幅続伸。この日の午前中、Instagram(インスタグラム)マーケティングの支援サービスを開始したと発表しており、これが好感された。同サービスは、Instagram特有のユーザー行動を購買行動プロセスを表したフレームワーク「UDSSAS(ウドサス)」としてまとめ、更にツイッターマーケティング支援で培った売り上げアップにつながるSNS活用の戦略設計やUGC(ユーザー成型コンテンツ)創出ノウハウをもとにしたもの。拡散やSNS検索に大きな影響力のある国内主要SNSのツイッターとインスタグラムを有機的に組み合わせて活用することができ、より高い成果を得られる支援が可能になるとしている。
■南海辰村建設 <1850> 239円 -47 円 (-16.4%) 本日終値
南海辰村建設<1850>が急落。27日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を428億円から397億円(前期比9.7%減)へ、、営業利益を23億7000万円から20億8000万円(同20.6%減)へ、純利益を17億円から4億4000万円(前期12億5000万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。工事の着工時期ずれや進捗遅れなどの影響で売上高が計画を下回る見込みであることに加えて、売上高の減少に伴う売上総利益の減少などが響いた。また、大阪府貝塚市に保有する建設用仮設資材置場の廃止を決定したことに伴い、遊休となる固定資産について減損損失19億1700万円を特別損失として計上することも要因としている。
■ヒマラヤ <7514> 697円 -40 円 (-5.4%) 本日終値
ヒマラヤ<7514>が反落。27日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年9月~20年2月)連結決算が、売上高294億800万円(前年同期比9.2%減)、営業損益5億4900万円の赤字(前年同期7700万円の赤字)、最終損益3億8600万円の赤字(同8300万円の赤字)となり、従来予想の営業損益2億2000万円の赤字を下回って着したことが嫌気された。消費税率引き上げによる個人消費の低下の影響が続くなか、記録的な暖冬、少雪の年となり、スキー・スノーボード市場が著しく低迷したことが要因。また、他カテゴリー全般でも防寒系衣料、雑貨全般の在庫消化負担が高まり、その結果、売上総利益率が低下したことも響いた。
■アルコニックス <3036> 1,094円 -9 円 (-0.8%) 本日終値
アルコニックス<3036>は反落。前週末27日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したが市場の反応は限定的のようだ。上限を80万株(発行済み株数の3.12%)、または8億円としており、取得期間は4月1日から10月31日まで。経営環境の変化に対応した機敏な資本政策の遂行と株主還元の充実を図ることが目的としている。
■塩野義製薬 <4507> 5,426円 +150 円 (+2.8%) 本日終値
27日に発表した「米でゾフルーザ顆粒剤の承認申請」が買い材料。
米国でゾフルーザ顆粒剤の製造販売承認申請および2つの新薬承認追加申請が受理。
■グラファイトデザイン <7847> 319円 -20 円 (-5.9%) 本日終値
27日に業績修正を発表。「前期経常を54%下方修正」が嫌気された。
グラファイトデザイン <7847> [JQ] が3月27日大引け後(15:30)に業績修正を発表。20年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億3000万円→6000万円(前の期は3億7600万円)に53.8%下方修正し、減益率が65.4%減→84.0%減に拡大する見通しとなった。
⇒⇒グラファイトデザインの詳しい業績推移表を見る
●ストップ高銘柄
アマガサ <3070> 309円 +80 円 (+34.9%) ストップ高 本日終値
川本産業 <3604> 2,065円 +394 円 (+23.6%) ストップ高 本日終値
重松製作所 <7980> 1,673円 +290 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
アンドール <4640> 449円 +77 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値
新内外綿 <3125> 897円 +150 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
など、23銘柄
●ストップ安銘柄
SDエンターテイメント <4650> 417円 -102 円 (-19.7%) ストップ安 本日終値
オルトプラス <3672> 595円 -100 円 (-14.4%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
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