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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):富士フイルム、日本光電、クスリアオキ

日本光電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本光電 <6849>  4,335円  +375 円 (+9.5%)  本日終値
 医療用電子機器メーカーの日本光電工業<6849>、フクダ電子<6960>がともに急伸し、連日で上場来高値を更新した。29日、西村康稔経済再生担当相が新型コロナウイルス感染症対策として、人工呼吸器の増産を要請する方針を明らかにした。これを受けて、関連銘柄として思惑買いが向かっているようだ。このほか、在宅医療用人工呼吸器を提供している星医療酸器<7634>も全体急落相場に逆行する形で大幅高となり、過去最高値を塗り替えた。

■富士フイルム <4901>  5,320円  +300 円 (+6.0%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>が大幅続伸。今朝のNHKニュースで、「政府はインフルエンザ治療薬『アビガン』について、治験プロセスを経たうえで、新型コロナウイルスの治療薬としての正式な承認を目指すことにしており、有効な治療薬の開発に向けて研究を後押しする方針だ」と報じており、これを好感した買いが入った。また、「すい炎の治療薬『フサン』についても、臨床研究として事前に患者の同意を得たうえで投与が始まる予定だ」としていることから、コーア商事ホールディングス<9273>や日医工<4541>、富士製薬工業<4554>なども高い。

■クスリアオキ <3549>  8,810円  +410 円 (+4.9%)  本日終値
 クスリのアオキホールディングス<3549>が大幅続伸。27日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比17.2%増に伸び、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、消毒液などの販売が伸びたことが反映されたようだ。客数は前年同月比21.3%増に拡大した。一方、客単価が同3.4%減と2カ月ぶりにマイナスとなった。なお、全店売上高は同30%増だった。

■長谷川香料 <4958>  2,099円  +56 円 (+2.7%)  本日終値
 長谷川香料<4958>が4日続伸。27日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.4%にあたる100万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されたようだ。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月30日から9月30日まで。併せて、保有する投資有価証券の一部を売却することに伴い、20年9月期に売却益8億円を特別利益に計上する見込みになったと発表。通期業績予想への影響は精査中とし、修正が必要な場合は速やかに公表するとしている。

■片倉工業 <3001>  1,063円  +16 円 (+1.5%)  本日終値
 片倉工業 <3001> が続伸。27日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の7.1%にあたる250万株(金額で25億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から21年3月31日まで。

■ウシオ電機 <6925>  1,060円  -117 円 (-9.9%)  本日終値
 27日に業績修正を発表。「今期経常を一転34%減益に下方修正」が嫌気された。
 ウシオ電機 <6925> が3月27日大引け後(16:30)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の120億円→75億円(前期は114億円)に37.5%下方修正し、一転して34.4%減益見通しとなった。
  ⇒⇒ウシオ電機の詳しい業績推移表を見る

■ソフトバンクグループ <9984>  3,693円  -194 円 (-5.0%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が急反落。同社の有力投資先で衛星通信ベンチャー企業のワンウェブが経営破綻したと複数のメディアが伝えた。27日にチャプター11(米連邦破産法11条)を申請したという。ソフトバンクGはワンウェブに累計19億ドル(約2000億円)を投資した、とも報じられている。これを受け、先週末まで戻り歩調にあった同社株は、再度売りに押されている。

■武蔵精密工業 <7220>  798円  -39 円 (-4.7%)  本日終値
 武蔵精密工業<7220>が急反落。27日取引終了後、20年3月期に欧州子会社であるムサシ・ヨーロッパ・ゲーエムベーハー(MEU)に関連する減損損失を計上すると発表しており、これを嫌気する売りが向かった。世界自動車市場の回復が想定より大幅に遅れ、MEUののれん・無形固定資産の回収時期にも影響を及ぼすことが予測されるため、減損損失を計上する。20年3月期の最終利益への影響額は約103億円になる見込み。なお、通期業績予想への影響については新型コロナウイルス感染症による生産中止などを踏まえて精査中であり、現時点では未定としている。

■双日 <2768>  263円  -4 円 (-1.5%)  本日終値
 双日<2768>は反落。前週末27日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したが、全般安もあって反応は限定的のようだ。取得予定株数1000万~2500万株(発行済み株数の0.82~2.05%)、上限を50億円としており、取得期間は4月1日から6月30日まで。資本効率の向上を図るためとしている。

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