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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

アエリア <日足> 「株探」多機能チャートより

■アエリア <3758>  487円 (+36円、+8.0%)

 アエリア <3758> [JQ]が急反発。13日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.6%にあたる60万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月16日から9月15日まで。

■山王 <3441>  401円 (+25円、+6.7%)

 山王 <3441> [JQ]が急反発。前週末13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年8月-20年1月)連結決算が、売上高39億2100万円(前年同期比0.8%増)、営業利益7300万円(前年同期5700万円の赤字)、最終利益1億8000万円(同2億7600万円の赤字)となり、従来予想の営業損益3000万円の赤字を上回り黒字着地となったことが好感された。車載・産業機器分野の回復が遅れている一方、通信向け分野で5G向けを中心に部品需要が回復基調にあり、東北工場に新ラインを建設して積極的な受注活動に努めたことが寄与した。なお、20年7月期通期業績予想は、 新型コロナウイルスによる感染症の拡大による影響が見通せないとして、未定に修正した。

■キッツ <6498>  518円 (+28円、+5.7%)

 キッツ <6498> が急反発。13日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の3.45%にあたる320万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月16日から9月15日まで。

■東京製鉄 <5423>  596円 (+31円、+5.5%)

 東京製鐵 <5423> が4日ぶりに急反発。前週末13日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。上限を1000万株(発行済み株数の7.77%)、または60億円としており、取得期間は3月16日から12月31日まで。機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■大豊建 <1822>  1,917円 (+91円、+5.0%)

 大豊建設 <1822> が急反発。14日大引け後、20年3月期の期末一括配当を従来計画の75円→100円(前期は75円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。現状の財務状態と今後の成長投資を踏まえ、株主への利益還元を増やす。13日終値ベースの期末配当利回りが5.48%に上昇し、27日の権利付き最終日を前に配当取りを狙う買いなどが向かった。

■ノーリツ <5943>  972円 (+37円、+4.0%)

 ノーリツ <5943> が4日ぶりに大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は13日、同社株のレーティングを「アンダーウエイト」から「ニュートラル」へ引き上げた。目標株価は1250円で据え置いた。足もとの株価下落で、悪材料はほぼ織り込まれたとみて、レーティングを見直した。日本の温水空調(給湯器など)、厨房(コンロ)は緩やかな市場縮小が続くほか、新型肺炎による中国事業への影響など、中期の成長戦略を描くのは容易ではない。しかし、会社側が20年12月期に希望退職と不採算の住設システムを他社に譲渡するなど構造改革を実施したことを評価。これを受け20年12月期の連結営業利益は30億円から25億円(会社計画28億円)に下方修正したが、21年12月期の同利益は50億円で据え置いている。

■JAL <9201>  1,992.5円 (+65.5円、+3.4%)

 日本航空 <9201> 、ANAホールディングス <9202> など空運株が大きく切り返し。16日の業種別騰落率で「空運」は4%に迫る上昇となり、東証1部33業種中で断トツの値上がり率となった。新型コロナウイルスの感染拡大による旅客需要の減退で、収益へのデメリットが大きいとの見方から大きく売り込まれていたが、空売りの買い戻しなどでリバウンドに転じた。信用取組もここ売り残の増勢が顕著だった。一方、ファンダメンタルズ面からも原油市況の急落に伴い燃油コストの低下などが利益採算を高める背景となる。

■NITTOK <6145>  2,390円 (+69円、+3.0%)

 NITTOKU <6145> [JQ]が大幅反発。前週末13日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を300億円から275億円(前期比13.6%減)へ、営業利益を36億円から24億円(同37.6%減)へ、純利益を26億円から18億円(同37.0%減)へ下方修正したが、目先の悪材料出尽くしとみた買いが入ったようだ。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた国内外の顧客の移動制限により、立ち会い検査や納品が行えない案件が発生していることが要因。また、第3四半期までの開発要素の多い案件の影響に加え、売上高の減少に伴い固定費の回収が進まなかったことも響いたとしている。

■正栄食 <8079>  2,753円 (+75円、+2.8%)

 正栄食品工業 <8079> が反発。前週末13日の取引終了後、第1四半期(19年11月-20年1月)連結決算を発表し、営業利益15億3800万円(前年同期比20.0%増)、最終利益11億8600万円(同31.8%増)と大幅増益となっており、これが好感されたようだ。主力事業の乾果実・ナッツ類が、国内外での販売が低調に推移したことで売上高は288億3400万円(同0.5%減)と減収となったものの、販売面で物流経費など費用の増加抑制を図ったことや、海外食材の輸入コストが改善したことで利益を確保した。なお、20年10月期通期業績予想は、売上高1080億円(前期比2.0%増)、営業利益44億円(同7.6%増)、純利益28億5000万円(同7.4%増)の従来見通しを据え置いた。

■インフォMT <2492>  509円 (+11円、+2.2%)

 インフォマート <2492> が4日ぶりに反発。同社は16日、ヤマダ電機 <9831> に「BtoBプラットフォーム 請求書」を提供したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。「BtoBプラットフォーム 請求書」は、電子請求書のプラットフォームとして「発行する請求書」だけでなく、「受け取る請求書」や「支払金額の通知」など、多彩な請求業務の電子データ化に対応可能なクラウドサービス。事前申請が必要ない電子帳簿保存に対応できるペーパーレスと、コスト削減にもつながる仕組みとして、現在全国39万社が利用している。ヤマダ電機は毎月1万通以上の請求書を発行しており、各部署によって異なる書式の請求書の発行や、会社印の押印に時間がかかるなど、煩雑な業務に課題を抱えおり、請求書フォーマットの統一化と承認フローの簡素化、年間コストの削減を実現するため「BtoBプラットフォーム 請求書」を導入したという。

■SBテク <4726>  1,724円 (+28円、+1.7%)

 SBテクノロジー <4726> が4日ぶりに反発。前週末13日の取引終了後、連結子会社サイバートラスト <4498> [東証M]の東証マザーズへの新規上場が東京証券取引所から承認されたと発表しており、これが好感された。なお、上場予定日は4月17日。SBテクは現在、サイバートラストの発行済み株数の71.92%にあたる263万2600株を保有しているが、上場に際して20万株の売り出しを予定しており、上場後の所有割合は63.84%となる予定。なお、売り出し後もサイバートラストは引き続きSBテクの連結子会社であるため、売り出しによる売却益相当額は貸借対照表の資本剰余金として計上される。

■オプテックスG <6914>  926円 (+12円、+1.3%)

 オプテックスグループ <6914> が4日ぶりに反発。16日、子会社オプテックスが、食品工場や医療施設のドアや倉庫の間仕切りやシャッターの開閉に利用する非接触スイッチ「CleanSwitch」を4月に発売すると発表しており、これが好感された。非接触スイッチは、ドアノブやスイッチに直接触れず、手をかざすだけで反応するため、衛生面やウイルス・細菌の感染リスク軽減に配慮したい場所に有効という。湿気が多い場所や結露しやすい環境でも安定して動作する検出性能と、本体の洗浄を可能とする業界最高レベルの防水性能を備えているのが特徴としている。

※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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