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【市況】東京株式(前引け)=小反発、FRB緊急利下げ好感も上値重い

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 16日前引けの日経平均株価は前営業日比18円54銭高の1万7449円59銭と小反発。前場の東証1部の売買高概算は10億8429万株、売買代金概算は1兆4775億1000万円。値上がり銘柄数は1713、対して値下がり銘柄数は419、変わらずは34銘柄だった。

 きょう前場の東京市場は、朝方は買い優勢で始まったものの続かず、日経平均は前週末終値を挟んで乱高下する不安定な動きとなった。FRBが15日(日本時間16日早朝)に政策金利を1%引き下げる緊急利下げ及び7000億ドルの資産買い入れによる実質量的緩和の再開を発表、日銀も18~19日に予定していた金融政策決定会合を16日に前倒しするなど追加金融緩和に前向きともとれる動きをみせており、各国中央銀行の流動性確保に向けた政策が加速している。一方、新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済への影響が懸念され、前週末比プラス圏では戻り売りを浴びる形で一進一退となっている。値上がり銘柄数は全体の約8割を占めている。

 個別では任天堂<7974>が高く、東京エレクトロン<8035>もしっかり。キーエンス<6861>も買われた。NTTドコモ<9437>、オリエンタルランド<4661>も買いが優勢だった。ACCESS<4813>がストップ高に買われ、ベステラ<1433>も値幅制限いっぱいに買われた。半面、武田薬品工業<4502>が冴えず、信越化学工業<4063>も軟調。花王<4452>も売りに押された。クラボウ<3106>が大きく利食われ、日揮ホールディングス<1963>、東急不動産ホールディングス<3289>などの下げも目立つ。

出所:MINKABU PRESS

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