【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ジーエヌアイ、レーザーテク、ソフトバンクG
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ジーエヌアイグループ<2160>が急騰。午前10時40分ごろ、中国・武漢市同済病院が新型コロナウイルスに対するピルフェニドンの有効性と安全性を評価するために行っている臨床研究に対し、子会社の北京コンチネント薬業がピルフェニドンを提供していると発表しており、これが好感された。なお、同件は武漢市同済病院の臨床研究で、具体的な臨床研究の結果は同病院に帰属するという。また、20年12月期業績への影響はないとしている。
■レーザーテック <6920> 4,995円 +350 円 (+7.5%) 本日終値
レーザーテック<6920>やホロン<7748>、東洋合成工業<4970>といったEUV(極端紫外線)関連株が高い。半導体の微細化に向けたEUV露光技術の流れが強まるなか、同関連株の成長性に対する評価は高い。直近の全体相場の下落でレーザーテクなどEUV関連株は値を下げたが、「中長期的な成長性を評価する投資家からの安値拾いの買いが入っている」(市場関係者)という。
■丸和運輸機関 <9090> 1,770円 +98 円 (+5.9%) 本日終値
10日に発表した「丸和運機関、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ
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■ソフトバンクグループ <9984> 4,388円 +104 円 (+2.4%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が急速に下げ渋り、小幅ながらプラス転換した。全体相場はリスクオフの流れが加速、先物主導で日経平均株価は一時800円を超える下げとなり1万9000円大台を割り込んだが、その後は海外ヘッジファンドの先物ショートカバーで下げ渋り、日経平均寄与度の大きい同社株もインデックス的な買い戻しで戻り足に転じた。前日まで原油価格の急落に伴い、ビジョン・ファンドの出資者であるサウジアラビアの資金に影響が出るとの見方で大きく売り込まれていたが、株券調達による空売りも含まれていたとみられ、目先はその反動が出ている。
■ACCESS <4813> 815円 +18 円 (+2.3%) 本日終値
ACCESS<4813>は全般安につれ朝安でスタートしたものの、その後プラスに転じている。9日の取引終了後、テレワークを目的にクラウド型ビジネスチャット「Linkit(リンクイット)」を新規に導入する企業に向けて3カ月無料キャンペーンを開始したと発表しており、将来の顧客獲得につながるとの期待から買いが入ったようだ。「Linkit」は、暗号化通信による強固なセキュリティーと、マニュアルなしですぐに使える操作性、管理者不要の簡便さなどを特徴とする、ビジネス用途に特化したチャットサービス。今回のキャンペーン期間は4月30日までで、申し込み月を含めて最大3カ月の利用料を無料とするとしている。
■バローホールディングス <9956> 1,596円 +35 円 (+2.2%) 本日終値
バローホールディングス<9956>は切り返している。午後1時ごろに発表した2月度の月次営業情報で、主力のスーパーマーケットの既存店売上高が前年同月比2.4%増となり、6カ月ぶりにプラスに転じたことが好感された。客数の減少傾向に歯止めがかかり前年並みとなったことに加えて、客単価が同2.3%増となったたことが寄与した。
■ミライトHD <1417> 1,335円 +27 円 (+2.1%) 本日終値
ミライト・ホールディングス<1417>が朝安後も、プラス圏に浮上した。9日の取引終了後に発表した月次受注状況で、2月度の受注高が前年同月比4.4%増の284億円となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。マルチキャリア事業やICTソリューション事業の受注が膨らみ全体を牽引した。
■トヨタ自動車 <7203> 6,600円 +105 円 (+1.6%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が切り返しに転じた。外国為替市場でドル買い戻しが進み1ドル=104円台まで急速に円安に振れていることで、全体相場も目先リスクオフの巻き戻しが入る形となっている。そのなか、主力輸出株のなかで特に円安メリットの大きい自動車株にも目先筋の買い戻しが流入、リバウンドに転じる銘柄が相次いだ。
■国際石油開発帝石 <1605> 732.8円 -33.2 円 (-4.3%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>など資源開発関連や石油元売り関連銘柄が軒並みウリ気配で始まった。更に原油市況動向に連動させたETNであるNEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN<2038>も前日のストップ安に続く大幅安となっている。ここ原油市況が連日波乱安の展開をみせている。前日のWTI原油先物価格は終値ベースで10ドル超の暴落となり、1バレル=31ドル13セントまで水準を切り下げた。OPECとロシアなど非加盟産油国との協調減産交渉が決裂し、サウジアラビアが増産に転じたことで、一気に供給過剰への懸念が膨らんだもので、直近2営業日でWTIは15ドル近い記録的な下げとなっている。これを受けて、前日の米国株市場ではシェブロンが15%超の下げ、エクソンモービルも12%超の下げとエネルギー関連株が急落しており、東京市場でもこの流れを引き継ぐ形となっている。
■デンカ <4061> 2,368円 -50 円 (-2.1%) 本日終値
デンカ<4061>が昨年来安値を更新した。9日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を4000億円から3850億円(前期比6.8%減)へ、営業利益を350億円から310億円(同9.4%減)へ、純利益を240億円から220億円(同12.2%減)へ下方修正し、営業増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気された。米中貿易摩擦の影響などからクロロプレンゴムなどの販売が低調に推移していることに加えて、電子・先端製品などへの新型コロナウイルス感染拡大の影響を一定程度織り込んだとしている。
株探ニュース