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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):イグニス、PSS、ウェルス

ウェルス <日足> 「株探」多機能チャートより
■イグニス <3689>  1,203円  +195 円 (+19.4%)  本日終値
 イグニス<3689>、Aiming<3911>などゲーム関連の一角に物色の矛先が向いている。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に外出を控える動きが出ており、それに伴い巣ごもり消費で需要を捉えるゲーム関連は、全体リスク回避相場にあっても相対的に優位性を持っている。小型で足も軽く個人投資家などの短期資金による消去法的な買いが集まりやすい側面もある。

■PSS <7707>  483円  +78 円 (+19.3%) 一時ストップ高   本日終値
 プレシジョン・システム・サイエンス<7707>が急反騰。きょう付けの日刊工業新聞で「遺伝子検査装置を新型コロナウイルス検出装置として拡販する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、DNAポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法で検出する装置で、欧州市場の現地販売代理店を通して自社ブランド製品として販売を始めたとある。また、日本でも早期に医療機器としての認可取得を目指し、販売を開始する計画としている。

■ウェルス・マネジメント <3772>  952円  +150 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 ウェルス・マネジメント<3772>が急速に買い戻される展開でストップ高。不動産ファンドを活用したホテル投資などを主力とし、REIT組成に力を入れている。ここ全体相場の波乱に流されて急落していたが、ファンダメンタルズを度外視した売りで、目先リバウンドを見込んだ短期資金が流入している。業績は好調で20年3月期は営業利益段階で前期比3.8倍の28億円を計画している。パナソニックホームズ(大阪府府中市)と上場REIT組成に向けた基本合意書を締結するなどで、今後の展開力に磨きをかけている。株価指標面ではPER3倍台と超割安圏にある。

■ブリッジ <7039>  1,804円  +222 円 (+14.0%)  本日終値
 ブリッジインターナショナル<7039>が急伸。政府がこの日の閣議で、新型コロナウイルスの更なる感染拡大に備えて、「緊急事態宣言」の発令を可能とする新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案を決定した。今後、国会に提出され、13日に成立する公算が大きいとされるが、仮に緊急事態宣言が発令されれば企業の営業活動にも支障が出る可能性があることから、電話やメールなど非対面手段で営業活動を行うインサイドセールス(非訪問型営業)のアウトソーシングサービスを展開する同社に思惑的な買いが向かったようだ。

■日本スキー場開発 <6040>  716円  +83 円 (+13.1%)  本日終値
 日本スキー場開発 <6040> [東証M]が3日ぶりに反発。9日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.51%にあたる40万株(金額で2億7000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月10日から3月31日まで。

■フォーラムE <7088>  910円  +100 円 (+12.4%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 フォーラムエンジニアリング<7088>が高い。同社は9日に東証1部へ直接上場したが、全般相場の下落もあり公開価格(1310円)を21%下回る1030円で初値をつけた。また、その後も値を下げ公開価格から38%下落の810円で上場初日の取引を終えた。上場2日目である、この日は値頃感からの買いも入り反発。株価は一時、前日に比べ約15%高い939円まで買われる場面があった。同社はエンジニアリングの派遣、紹介を手掛けている。東証1部上場で値を上げるにはエネルギーが必要であり、今後どこまで値を戻すことができるかが、市場の関心を集めている。

■ソフトクリエ <3371>  1,363円  +140 円 (+11.5%)  本日終値
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>が後場急騰。前引け後に、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を20万株(発行済み株数の1.54%)、または3億円としており、取得期間は3月10日から3月31日まで。株主還元水準の向上を図るとともに、経営環境の変化に応じて機動的な資本政策を遂行することが目的としている。

■チエル <3933>  1,800円  +157 円 (+9.6%)  本日終値
 チエル<3933>が4日ぶりに反発。9日の取引終了後、中高生向け勉強ノートまとめサイト「Clear」を運営するアルクテラス(東京都世田谷区)と資本・業務提携で基本合意したと発表しており、これが好感された。今回の提携により、チエルグループの昭栄広報が、高校生向け進学相談会などで使用する進路に関するアセットやノウハウをアルクテラスに提供することになる。一方、アルクテラスは、毎月100万人以上の中高生が利用する「Clear」内で、高校生向けに進路に関する情報を提供する「進路選び」科目を新設し、昭栄広報のアセットを活用した情報発信を高校生ユーザに向けて行うとしている。

■ブイキューブ <3681>  730円  +61 円 (+9.1%)  本日終値
 ブイキューブ<3681>が後場一段高。午後0時30分ごろ、ソースネクスト<4344>とテレワークソリューション分野で協業すると発表。その第1弾として通話ノ イズ軽減サービス「Krisp Pro」をソースネクストが持つ販売チャネルを通じて販売開始するとしており、販路拡大による業績への貢献を期待した買いが入った。「Krisp Pro」は、環境音やノイズを軽減するアプリケーション。イヤフォンなどに使われている騒音を打ち消す技術を用いたノイズキャンセリング機能と異なり、入力された音をディープラーニング技術により人の声と騒音に分解し、人の声のみを送受信できるようにする独自技術を用いているのが特徴で、SkypeやZoom、Slackなど600種類以上のアプリに対応している。

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