【特集】「円安メリット」が16位にランク、10カ月ぶりの円安水準で関心高まる<注目テーマ>
トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
1 マスク
2 コロナウイルス
3 テレワーク
4 エイズ
5 5G
6 院内感染
7 遠隔医療
8 半導体製造装置
9 人工知能
10 ESG投資
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「円安メリット」が16位となっている。
新型コロナウイルス肺炎の感染拡大による日本経済への影響が懸念される半面、足もとで米景気の底堅さを示す経済指標が相次いでいることを背景としたドル買い・円売りが続いている。20日のニューヨーク外国為替市場で、2月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数や米1月景気先行指標総合指数が市場予想を上回ったことが好感され、一時112円23銭と昨年4月以来の円安水準をつけた。円安を受け、東京株式市場では海外売上高比率の高い自動車株、機械といった景気敏感株が買われる展開となっている。
そのなか、円安メリットを受けるトヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、日産自動車<7201>が強含みの展開となったほか、自動車部品や半導体関連株の上昇も目立っている。カーエアコン用で世界的に高いシェアを持ち、売上高の約56%を海外で占める小倉クラッチ<6408>はストップ高の4420円に買われた。20年3月期通期想定為替レートは1ドル=110円と実勢からは円高水準に設定していることから業績の上振れが期待できそうだ。このほか、トラック・バス用ブレーキを手掛けるTBK<7277>、車載用スピーカー専業のフォスター電機<6794>、タイヤ大手のTOYO TIRE<5105>、自動車用塗料が主力の日本ペイントホールディングス<4612>などにも注目が集まっている。
出所:MINKABU PRESS