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【特集】ギグワークス Research Memo(3):新社名、新本社でギアチェンジ

ギグワークス <日足> 「株探」多機能チャートより

■会社概要

1. 会社概要・ビジョン
ギグワークス<2375>は、10万人を超える登録エージェントの空いた時間やスキルに合わせて、IT関連の機器サポートやコンタクトセンターなどの多様な業務をマッチングする注目のビジネスモデルで成長する企業である。2019年8月にスリープログループ株式会社からギグワークス株式会社に商号変更し、同年9月には港区虎ノ門に本社を移転、次代に向けてギアチェンジをした。新たなビジョンは「日本一のGigEconomyのプラットフォーマーになり、労働市場に革命を起こす!」である。これまでもギグエコノミーとシェアリングエコノミーをけん引してきたが、さらに大きな社会的インパクトをもたらす企業に進化することを宣言した。同社の最大の経営資源はヒトであり、女性の活躍や健康経営において先進的であり内外からの評価も高い。現在、東証2部に上場しており、東証1部への昇格を目指している。

2. 沿革
創業は1996年。1990年代後半のYahoo!BB設置事業で急成長し、2003年に東証マザーズ市場に株式公開した。その後は、IT関連商品・サービスの販売支援事業の開始、コールセンター事業、システム開発事業などをM&Aにより取得し、IT関連サービスを総合的に行う企業グループとなった。2011年に経営体制を一新し、BPO事業に特化して経営体質の強化に取り組む。2015年3月には東証2部へ市場変更、その後攻めに転じ、2015年8月にWELLCOM IS(株)(コンタクトセンター)、2015年11月にはアセットデザイン(コワーキングスペース)、2016年2月には(株)JBMクリエイト(コンタクトセンター)、2016年9月にはヒューマンウェア(株)(システム・エンジニアリング)、2017年10月にはオー・エイ・エス(株)(システム・エンジニアリング)の株式取得・完全子会社化を行い、事業規模を拡大している。

3. 事業構成
同社の事業セグメントはBPO事業とコワーキングスペース事業の2つである。主力のBPO事業は、フリーランスを中心とした登録ギグワーカーの空いた時間やスキルに合わせて、フィールドサポート、コンタクトセンター、営業・販売サポート、システム・エンジニアリングなどの多様な業務をマッチングする。全社売上高の88.9%(2019年10月期)、全社セグメント利益の97.3%(同)を稼ぐ。コワーキングスペース事業は、連結子会社のアセットデザインが展開しているシェアオフィスサービスである。バーチャルなマッチングだけでなく、リアルな場でもマッチングや情報交換を行う環境が整っている点は同社グループの特長である。全社売上高の11.1%(同)、全社セグメント利益の2.7%(同)と、まだ構成比は小さいが、潜在的な成長性は高い。2019年10月期は、直営拠点の新規出店が少なかったことや既存店の稼働率が順調に推移したことで、黒字転換を果たした。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《ST》

 提供:フィスコ

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