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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):象印、大和コン、ナガオカ

象印 <日足> 「株探」多機能チャートより
■象印マホービン <7965>  2,188円  +12 円 (+0.6%)  本日終値
 象印マホービン<7965>は5日ぶり反発。野村証券は16日、同社株の目標株価を1200円から2000円に引き上げた。昨年12月末に発表された19年11月期決算と16日に開催された決算説明会を踏まえ、業績予想と目標株価を見直した。前11月期の連結営業利益は前の期比12.9%減の54億4400万円だった。ステンレスボトルの販売の落ち込みなどが響いた。ただ、中国現地専用商品の投入やベビー用品店など新たな販路拡大といった中期的な成長戦略が加速している点を評価。中国家電大手のギャランツグループが大株主に浮上しているが、外部パートナーとの連携などを活用した成長戦略も選択肢のひとつとみている。20年11月期の連結営業利益は57億円(会社予想55億円)、21年11月期は65億円、22年11月期は73億円と予想している。

■マナック <4364>  848円  +133 円 (+18.6%) 一時ストップ高   本日終値
 マナック<4364>は一時ストップ高に買われる人気となった。中国・武漢で流行している新型コロナウイルスの国内上陸やインフルエンザの流行を背景にマスク関連や医薬品関連銘柄などに幅広く物色の矛先が向いている。そのなか同社はエーザイ<4523>が販売する「イータック抗菌化スプレー」の主成分を開発・供給しているメーカーとして人気素地に火がついた。また、国家戦略として電気自動車(EV)普及を後押ししている中国などをはじめ、EVへの難燃剤採用についても思惑がある。世界的な5G商用化を背景に電子材料や工業薬品などの需要回復も追い風となる。

■大和コンピューター <3816>  2,388円  +373 円 (+18.5%) 一時ストップ高   本日終値
 大和コンピューター<3816>が大幅高で6連騰と異彩の上げ足をみせている。基幹系業務とWeb関連に強みを持ち、クラウド分野でも実績を積み上げている。農林水産省のスマート農業技術の開発・実証プロジェクトに参画するなど農業ICT関連としても関心が高く、人工知能(AI)を活用したメロンの等級判断などユニークな取り組みにも注目が集まっている。足もとの収益も絶好調、19年8~10月期営業利益は前年同期比56%増の1億6200万円と急拡大しており、通期業績の上振れも期待される。

■ナガオカ <6239>  3,380円  +502 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 ナガオカ<6239>は急伸し上場来高値を更新。16日取引終了後、1月31日時点の株主に対して1対2の株式分割を実施すると発表したことが好感された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。効力発生日は2月1日。

■イルグルム <3690>  1,620円  +205 円 (+14.5%) 一時ストップ高   本日終値
 イルグルム<3690>が一時ストップ高まで買われた。同社はきょう、マーケティング効果測定プラットフォーム「アドエビス」が昨年10月から提供している3rd party Cookieを使わない新しい計測方法「CNAMEトラッキング」の導入企業が300社を突破したと発表。これが株価を刺激したようだ。米グーグルが個人ユーザーのネット閲覧履歴データの外部提供を2022年までに取りやめることを公表するなど、世界的にプライバシー保護の流れが加速していることが追い風となっているもよう。「CNAMEトラッキング」では、行き過ぎた趣味趣向の分析やターゲティング広告などへのCookie(閲覧履歴)利用を抑制しながらも、高精度な計測を継続することができる。

■テモナ <3985>  568円  +42 円 (+8.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 サブスクリプション支援のテモナ<3985>は一時ストップ高。17日、ロボケン(東京都豊島区)とAIプラットフォーム開発を目的とした合弁会社オプスデータを設立すると発表しており、これが好材料視された。データサイエンティストが所属しAI関連の受託開発で多くの実績を持つロボケンと組み、データに基づいて発見された新しい価値をAIプラットフォームとしてシステム化して提供する。オプスデータはAIプラットフォームを通じてさまざまな業務オペレーションの最適化を推進するという。新たな事業基盤の構築による収益への寄与を期待する買いが向かった。

■テックポイント・インク <6697>  839円  +44 円 (+5.5%)  本日終値
 テックポイント・インク<6697>が急反発。16日の取引終了後、同社の映像受信用半導体「TP2850」及び独自の信号伝送規格「HD-TVI」が、アルパイン(東京都大田区)のカーナビゲーションシリーズ新製品「ALL NEW ビッグXシリーズ」に採用されたと発表しており、これが材料視されたようだ。なお、日本国内メーカーのカーナビ採用事例はJVCケンウッド<6632>に続き2例目としている。

■イムラ封筒 <3955>  632円  +25 円 (+4.1%)  本日終値
 イムラ封筒<3955>は大幅高。16日の取引終了後、従来12円を予定していた期末一括配当を3円増額して15円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。なお、前期実績の14円(記念配当2円含む)に対しては1円の増配になる予定で、6期連続の増配となる。

■アプライド <3020>  2,030円  +77 円 (+3.9%)  本日終値
 アプライド<3020>が3日続伸。同社はきょう、クロスコンパス(東京都中央区)と文教市場及び製造業分野向け人工知能(AI)ソリューションの相互販売拡大で業務提携したと発表。クロスコンパスは、製造業向けAI生成ツール「MANUFACIA(マニュファシア)」などを展開している企業。今回の提携では、MANUFACIA推奨ワークステーションの共同開発及び、導入・保守・技術サポート支援、セミナーや展示会などへの出展・主催を通して、製造業向けソリューションを提案強化し、相互の事業拡大を図るとしている。

■壽屋 <7809>  2,015円  +73 円 (+3.8%)  本日終値
 壽屋<7809>が3日続伸。同社はきょう、NTTレゾナント(東京都港区)との共同プロジェクト「ファクトリーアドバンス・ゼロ」の第2弾をスタートしたと発表。「ファクトリーアドバンス・ゼロ」は、人気アニメ「フレームアームズ・ガール」の世界観を再現する人工知能(AI)チャットボット「轟雷ゼロ」を育成するプロジェクト。第1弾で外部研究員が応答パターンを登録し、第2弾では「轟雷ゼロ」に個性を与えられるかをテーマに外部研究員へのレンタルを始める。

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