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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ニッケ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ビープラッツ <4381>  1,966円 (-260円、-11.7%)

 ビープラッツ <4381> [東証M]が急落し昨年来安値を更新した。15日の取引終了後、20年3月期連結業績予想について、売上高を8億5600万円から5億1100万円へ、営業損益を8800万円の黒字から2億1600万円の赤字へ、最終損益を6400万円の黒字から2億1700万円の赤字へ下方修正したことが嫌気された。サブスクリプション事業で、販売パートナーとの提携開始時期が想定よりも後寄せとなったことに加えて、販売パートナーに対する支援活動に想定以上に注力する必要があり、想定した契約社数の増加と売り上げ寄与には結びつかず、これらによりスポット収入が計画を大きく下回ったことが要因としている。なお、今期から連結決算に移行したため、前期との比較はない。

■ニッケ <3201>  1,061円 (-67円、-5.9%)

 東証1部の下落率3位。日本毛織 <3201> が急反落。15日の取引終了後に発表した20年11月期の連結業績予想で、売上高1100億円(前期比13.0%減)、営業利益87億円(同16.9%減)、純利益57億円(同12.6%減)と2ケタ営業減益を見込んでいることが嫌気された。前期に続き衣料繊維事業の収益改善を見込む一方、前期に人とみらい開発事業で建設工事の大型受注や販売用不動産の売却があった反動に加えて、商業施設のインフラ整備や通信分野の事業再編を見込んでおり、これらが利益を圧迫する。なお、19年11月期決算は1264億100万円(前の期比14.4%増)、営業利益104億7200万円(同25.1%増)、純利益65億2000万円(同23.6%増)と10月に発表した修正予想値の営業利益95億円を上回って着地した。同時に上限を100万株(発行済み株数の1.38%)、または12億5000万円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は1月16日から11月30日で、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得するとしている。

■RPA <6572>  1,030円 (-22円、-2.1%)

 RPAホールディングス <6572> が反落。岩井コスモ証券は15日、同社株の投資判断を「A」から「B」へ2段階引き下げた。目標株価は1600円から1050円に見直した。同社は10日取引終了後、20年2月期の連結営業利益を従来予想の16億300万円から4億7800万円(前期比49.9%減)とする大幅な下方修正を発表した。これが嫌気され、14日に株価は急落した。中堅・中小企業向けを主力とするRPA製品「BizRobo!mini(ビズロボミニ)」のパートナー販売体制の構築が計画より遅れたことや、インターネット運用広告を展開する事業で一部新規広告主の立ち上がりが計画より遅れたことが、業績悪化の要因となった。同証券では21年2月期の同利益は今期予想比57%増の7億5000万円を見込んでいる。ただ、同社の株価に対しては高い評価が付与されていることから、決算発表などで来期以降の業績回復ペースを確認する必要があるとみて、投資判断と目標株価を引き下げている。

■昭電工 <4004>  2,702円 (-54円、-2.0%)

 昭和電工 <4004> が続落。SMBC日興証券は15日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は4680円から2970円に見直した。黒鉛電極の稼働率とマージン前提を引き下げたことで19年12月期の連結営業利益を従来予想の1400億円から1310億円(会社予想1450億円)に下方修正した。また、昭和電工は昨年12月に日立化成に対するTOBを実施し完全子会社とすることを発表しているが、1株4630円としたTOB価格は割高とみており、財務体質が大幅に悪化することを懸念している。

※16日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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