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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ニトリHD、レオパレス、JTOWER

ニトリHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■JTOWER <4485>  4,490円  +325 円 (+7.8%)  本日終値
 JTOWER<4485>が続伸、全体相場は主力株中心に売りに押される銘柄が目立っているが、個人投資家資金は値動きの軽い直近IPO銘柄に向かっている。そのなか、今月18日にマザーズ市場に新規上場した同社株は公開価格を大幅に上回る初値を形成後、セカンダリーでも上値追い基調を鮮明としており、きょうは上場後の高値を更新し注目度が高まっている。通信インフラのシェアリング事業を展開するが、国内でも来年春に商用化が予定される次世代通信規格「5G」で、同社の商機が高まるとの見方から人気化の経緯をたどっている。

■ケーヨー <8168>  573円  +11 円 (+2.0%)  本日終値
 ケーヨー<8168>が続伸。同社は関東中心にホームセンターを展開しており、足もとの業績は好調に推移している。27日取引終了後、19年3~11月期決算を発表したが、経常は11億6900万円(前期実績は1億1900万円の赤字)と急改善、しかも通期計画の7億円を大幅に超過している。これを評価する買いを呼び込む形となった。

■プレミアグループ <7199>  2,366円  +45 円 (+1.9%)  本日終値
 中古車オートクレジットとワランティを主力とするプレミアグループ<7199>が反発、全体軟調相場のなか買い優勢の展開となった。東証が27日大引け後に同社株を30日付で貸借銘柄に選定すると発表。これを受けて株式流動性の向上による売買活性化を期待する買いが入ったようだ。

■ニトリホールディングス <9843>  17,225円  +315 円 (+1.9%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が続伸。27日の取引終了後に、第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結決算を発表しており、売上高4814億9800万円(前年同期比7.3%増)、営業利益844億7200万円(同8.3%増)、純利益575億700万円(同10.5%増)と増収増益となったことが好感された。消費税増税前の施策で、商品の期間限定値下げなどが奏功しソファ・ベッドルーム家具などが好調だったほか、吸湿発熱素材を使用した「Nウォーム」シリーズなどの寝具・寝装品やキッチン用品、洗濯用品なども売り上げを押し上げた。発送配達費や業務委託費が上昇したものの、グローバル商品開発に向けて原材料の統一化や商品の共通化でコストの低減を図ったことで、大幅増益を確保した。なお、20年2月期通期業績予想は従来見通しを据え置いている。

■協和キリン <4151>  2,573円  +31 円 (+1.2%)  本日終値
 協和キリン<4151>が高い。SMBC日興証券は27日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに、目標株価を2250円から2800円に引き上げた。X染色体遺伝性低カリウム血症(XLH)治療薬のCrysvitaの売り上げ予想を上方修正したことを受け、目標株価を引き上げた。また、親子上場解消の動きが活発化するなか、親会社であるキリンホールディングス<2503>が同社を事業ポートフォリオのなかでどう位置づけるかにも注目している。

■レオパレス21 <8848>  355円  +3 円 (+0.9%)  本日終値
 レオパレス21<8848>が3日続伸。旧村上ファンドの流れを汲む投資会社レノが同社株の買い増しを続けていることが市場で注目されている。直近では取締役10人の解任を議題に挙げ、レノ推薦の社外取締役選任なども求めている。足もと業績は低迷しているものの経営改革への期待が投資資金の流入を誘った。

■神戸物産 <3038>  3,750円  +30 円 (+0.8%)  本日終値
 神戸物産<3038>が続伸。同社は27日取引終了後に、11月度の個別業績(速報値)を公表。売上高が前年同月比14.8%増の251億3300万円、営業利益が同27.2%増の15億円となったことが好感されたようだ。11月度は業務スーパーの新規出店が5店舗あったことで店舗数が848店舗となり、前年同月に比べて33店舗増加したことによる新店効果が寄与。商品では冷凍デザートや冷凍食品が好調だった。

■OSG <6136>  2,090円  -58 円 (-2.7%)  本日終値
 精密切削工具大手のOSG<6136>が3日ぶりに反落。27日大引け後、19年11月期の連結経常利益を従来予想の240億円から197億円(前の期は225億円)に下方修正すると発表。従来は6.3%の増益予想だったが、一転して12.7%減益見通しとなった。これを嫌気する売りが優勢となった。米中貿易摩擦に起因する中国景気減速の影響が業績下振れの要因となるという。

■琉球銀行 <8399>  1,201円  -23 円 (-1.9%)  本日終値
 琉球銀行<8399>は3日ぶりに反落。27日大引け後、株主優待制度(株主優待定期預金)を廃止すると発表しており、これを嫌気する売りが入った。19年3月末現在の株主を対象とする、20年6月末までの預入日を最終の預入日とし、以降の取り扱いを廃止するという。併せて、定時株主総会でのおみやげ配布もとりやめることを明らかにしている。

■積水ハウス <1928>  2,333.5円  -19 円 (-0.8%)  本日終値
 積水ハウス<1928>は5日ぶりに反落。大和証券は27日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」へ引き下げた。ただ、目標株価は2100円から2400円に引き上げた。レーティングの引き下げは、株価が従来目標を大きく上回ったためとしている。消費増税の影響もあり戸建て住宅の今期受注高は前期比10%減を見込んでいるが、賃貸住宅の受注高は同6%増を予想。「需要が堅調な3大都市圏に集中するエリア戦略」や「ロードサイド型ホテルの建設を行う道の駅プロジェクト」などが寄与。20年1月期の連結営業利益は前期比13%増の2130億円と会社予想(2050億円)を上回ると予想している。

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