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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):パイプドHD、三菱UFJ、村田製

パイプドHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱UFJ <8306>  593.2円  -4.5 円 (-0.8%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調。米国債券市場で10年債利回りが低下基調にあり、前週末27日終値ベースでは1.87%台まで水準を切り下げてきた。また、ドイツや英国などでも10年債利回りが低下基調となるなど、ここ世界的に長期金利が下がる方向にある。米国など海外でも資金運用を行うメガバンクの株価にはネガティブに作用している。

■村田製作所 <6981>  6,746円  -21 円 (-0.3%)  本日終値
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など電子部品株が総じて軟調。前週末の米国株市場では米アップル株が小幅ながら4日ぶりに反落となった。5G対応のiPhoneに対する期待感からここ上値を切り上げてきたが、目先上昇一服となったことや、足もと外国為替市場ドル安・円高含みに推移していることで、利益確定売りを誘発した。

■トヨタ自動車 <7203>  7,714円  -19 円 (-0.3%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて軟調。前週末の米国株市場の上値が重かったことに加え、きょうは朝方株式市場の取引開始後に外国為替市場で1ドル=109円40銭台を割り込むなどドル売り円買いの動きが強まったことで、主力輸出株には風向きが悪い。特に為替感応度の高い自動車セクターに売り圧力が顕在化している。

■セキチュー <9976>  1,970円  +400 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値
 セキチュー<9976>が2日連続のストップ高。大型株などを積極的に手掛けにくいなか、足もとの好業績が確認された同社株に引き続き物色の矛先が向かったようだ。同社が26日に発表した20年2月期第3四半期累計(2月21日~11月20日)の単独決算は、営業利益が4億8200万円(前年同期比2.2倍)となり、通期計画3億1000万円を超過。販管費の減少などが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■パイプドHD <3919>  2,419円  +401 円 (+19.9%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 パイプドHD<3919>が続急伸し上場来高値を更新した。27日大引け後に発表した20年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結経常利益が前年同期比3.4倍の9億2300万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。業務効率化ニーズの高まりを追い風に、主力のデータ管理プラットフォーム「スパイラル」のアカウント数が増加したことが寄与。アフィリエイトASP一括管理サービスの好調や広告管理業務の内製化で広告事業の収益が大きく伸びたことも大幅増益に貢献した。

■岡山製紙 <3892>  969円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 岡山製紙<3892>はストップ高。27日の取引終了後、20年5月期の単独業績予想について、営業利益を7億8000万円から10億3000万円(前期比37.0%増)へ、純利益を5億7000万円から7億6000万円(同42.6%増)へ上方修正した。上期に悪天候などの影響を受けて段ボール製品の需要が伸び悩んだことから、売上高は102億円から100億円(同0.3%減)へ下方修正したが、原料古紙価格や燃料価格が安定して推移していることが利益を押し上げるとしている。

■日本電子材料 <6855>  1,047円  +99 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 日本電子材料<6855>が3連騰で連日の年初来高値更新、18年5月以来約1年7カ月ぶりの4ケタ大台回復が目前となっている。半導体市況の回復期待が高まるなか、半導体検査器具を手掛ける同社株への物色人気に火がついている。半導体メーカーはコストを抑えるため、ファイナルテストを極力省くなどテスト工程の集約化を進めており、ウエハレベルでのプローブテストが活発化している。そのなか最先端の半導体テスト用プローブカードを手掛ける同社に吹く追い風が強いとみられている。

■イトーヨーギョー <5287>  1,670円  +135 円 (+8.8%)  本日終値
 イトーヨーギョー<5287>が続急伸。東京都が27日、2040年代に目指す東京の姿「ビジョン」とその実現のために2030年に向けて取り組むべき「戦略」を示した「未来の東京」戦略ビジョンを策定したと発表。安全・安心なまちづくり戦略の中で、都道での無電柱化の重点整備エリアを環状七号線内側まで拡大するなど無電柱化を新たなステージに高めるとしており、電線地中化関連の株価を刺激した。同社のほか、コンクリート2次製品が主力のジオスター<5282>、ベルテクスコーポレーション<5290>などが高い。

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