【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ラクオリア、バンクオブイ、ナノキャリア
ラクオリア <日足> 「株探」多機能チャートより
水晶振動子などを手掛けるリバーエレテック<6666>が後場一段高。きょうにも5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロス(GC)が実現する見込みであり、テクニカル妙味が浮上していることが株価の刺激となっているもよう。また、5G市場向け高付加価値商品の開発を進めている点なども改めて注目されているようだ。
■キャピタルA <3965> 1,350円 +99 円 (+7.9%) 本日終値
キャピタル・アセット・プランニング<3965>が3日続伸。岩井コスモ証券は27日付で、投資判断の「A」と目標株価2350円を継続とした。インフォームの子会社化による損保業界への参入やバックオフィスシステム分野への参入など事業領域の拡大が、同社の成長余地を大幅に引き上げていると評価。20年9月期通期の連結営業利益見通しは、会社側の7億1000万円(前期比13.6%増)に対して、同証券は7億8000万円と予想。21年9月期通期は9億3000万円と予測している。
■ラクオリア創薬 <4579> 1,341円 +94 円 (+7.5%) 本日終値
ラクオリア創薬<4579>が急伸。同社は疼痛疾患に強みを持つ創薬ベンチャー。同社は韓国CJヘルスケアへ導出した胃食道逆流症治療薬「テゴプラザン」の中国における第3相臨床試験で主要評価項目を達成したことを発表、これを材料視する買いを引き寄せる格好となった。株価はテクニカル的にも1200円近辺で売り物をこなし、前週末まで2日続伸と底入れの動きをみせていた。
■ユビAI <3858> 740円 +34 円 (+4.8%) 本日終値
ユビキタス AIコーポレーション<3858>が反発、700円近辺でのもみ合いをマドを開けて上放れると同時に25日移動平均線の上に株価を浮上させてきた。米国が量子分野の研究開発で日本と連携する動きを明示している。これは同分野に国を挙げて注力する中国を意識したもので、量子コンピューターによる暗号破りという安全保障面に力入れる構えだ。そのなか、耐量子コンピューター暗号技術を手掛ける同社にマーケットの目が向いている。
■バンクオブイ <4393> 2,803円 +101 円 (+3.7%) 本日終値
バンク・オブ・イノベーション<4393>が大幅反発。27日大引け後、配信時期を延期していた「ミトラスフィア-MITRASPHERE-」の台湾・香港・マカオ向け配信が20年1月上旬に決定したと発表しており、これを評価するが買いが向かった。ミトラスフィアは17年8月に国内で配信を開始し、累計ダウンロード数700万を超える人気タイトル。台湾・香港・マカオ向けローカライズ版として「密特拉之星」というタイトルで配信する。配信開始を2回延期していた経緯があり、配信日が確定したことが好感されたようだ。なお、同社では業績に与える影響は現時点で未定としている。
■石川製作所 <6208> 1,784円 +43 円 (+2.5%) 本日終値
石川製作所<6208>が高い。米国防総省は29日、イラク北部の基地攻撃で複数の米国人が死傷したことに対する報復措置として、シーア派武装組織の拠点5カ所に空爆を行ったことを発表、これを受けた地政学リスクの高まりは全体相場にはマイナスだが、同社株をはじめとする防衛関連株には短期資金が集結している。
■ナノキャリア <4571> 279円 -62 円 (-18.2%) 一時ストップ安 本日終値
ナノキャリア<4571>が一時ストップ安。27日大引け後、NC-6004(シスプラチンミセル)開発プログラムの一つである膵がんを対象とした第3相試験について、同試験に基づく承認申請はしないと発表。同社は14年から膵がんを対象としたNC-6004とゲムシタビンの併用第3相試験を実施してきた。近年、膵がん治療の標準療法が変化し、ゲムシタビンが第一選択薬ではなくなったことから、膵がん治療薬としての有用性を示すためには追加の申請用試験が必要になると判断し、今回の決定に至ったとしている。
■インスペック <6656> 3,445円 -185 円 (-5.1%) 本日終値
インスペック<6656>は3日ぶり反落。27日、東証と日証金が30日売買分から信用取引に関する臨時措置を強化すると発表したことが売り材料視された。東証は委託保証金率を現行の50%以上(うち現金を20%以上)→70%以上(うち現金を40%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の50%(うち現金を20%)→70%(うち現金を40%)とする。信用規制強化による人気離散を警戒した売りが向かった。
■リーダー電子 <6867> 1,455円 -62 円 (-4.1%) 本日終値
リーダー電子<6867>が4日ぶり反落。27日、東証と日証金がリーダー電子について30日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料視された。東証は委託保証金率を現行の30%以上から50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%から50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。
■ペッパーフードサービス <3053> 1,259円 -35 円 (-2.7%) 本日終値
ペッパーフードサービス<3053>が年初来安値を連日更新。27日の取引終了後、SMBC日興証券を割当先として、行使価額修正条項付第10回新株予約権を発行すると発表しており、希薄化などを警戒した売りが出たようだ。今回発表の新株予約権は20年1月15日を割当日として、新株予約権5万2000個(当初行使価格1332円、潜在株式数520万株)を発行するとしており、潜在的な希薄化は最大で24.75%となる。なお、調達資金約69億円は、借入金の返済や広告宣伝費に係る運転資金などに充てる。
●ストップ高銘柄
ソレキア <9867> 13,130円 +3,000 円 (+29.6%) ストップ高 本日終値
ジェネレーションパス <3195> 642円 +100 円 (+18.5%) ストップ高 本日終値
ビジョナリー <9263> 576円 +80 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース