市場ニュース

戻る
 

【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米国株高を好感したドル買いも

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

19日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米中貿易協議の行方にやや警戒が残るものの、合意への期待は持続しており、リスク回避の円買いは後退する見通し。

18日の欧米市場では、米経済メディアの米中貿易協議に関する悲観的な報道が嫌気され、米10年債利回りの低下を手がかりにドル・円は109円台から108円半ばに反落。また、米国株式は上げ幅を縮小し、ドルの戻りを抑えた。この日発表されたNAHB住宅市場指数の上昇一服も、ドル買い縮小の支援要因。ただ、米中協議の報道に関する信ぴょう性については否定的な意見もあり、19日のアジア市場でドル・円は108円半ばから後半の水準で底堅い値動きが続いている。

この後の海外市場でも、ドル・円は引き続き下げづらい値動きが見込まれる。米トランプ政権は中国のファーウェイに対する禁輸措置を継続したうえで、限定的な取を認める例外措置を90日間延長すると発表した。米中協議の先行き不透明感は完全に払しょくされないのの、両国の対立を回避する目的との見方からリスク回避的な円買いは引き続き後退する見通し。

なお、トランプ大統領は18日に行われたパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長との会談で米国の政策金利は高すぎると指摘しているが、追加利下げ観測で株高基調につながれば、ドルを押し上げる可能性もあろう。

【今日の欧米市場の予定】・18:00 ユーロ圏・9月経常収支(8月:+266億ユーロ)・22:30 米・10月住宅着工件数(予想:132.0万戸、9月:125.6万戸)・22:30 米・10月住宅建設許可件数(予想:138.3万戸、9月:139.1万戸)・23:00 ウィリアムズNY連銀総裁講演(資本市場関連会合)

《FA》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均