【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):国際石開帝石、沢藤電、栄電子
国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
国際石油開発帝石<1605>が軟調。前日の米国株市場ではNYダウは最高値を更新したものの上値が重く、シェブロンや、エクソンモービルなどエネルギー関連株は大きく値を下げ、全体指数にマイナス寄与する形となった。WTI原油先物価格が67セント安の1バレル=57ドル5セントと値を下げており、これが嫌気された形。東京市場でも同社株など原油価格と連動性の高い銘柄に売りを誘発している。
■東京エレクトロン <8035> 22,870円 -290 円 (-1.3%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など半導体関連株に売りが優勢となった。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株価指数は最高値を更新したものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は反落した。半導体市況の回復を背景に関連株を買う動きが強まっていたが、目先は上昇一服感が出ており、東京市場でも足もと円高方向に振れるドル・円相場を横目に半導体関連は利益確定の動きを誘発している。
■トヨタ自動車 <7203> 7,754円 -82 円 (-1.1%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調。外国為替市場ではここドル買い円売りの動きが強まり、前日に1ドル=109円台まで円安が進んだが、前日の午後10時過ぎから円が買い戻される流れとなった。足もとは1ドル=108円50銭台まで円高方向に押し戻されており、これが株価にネガティブに働いた。ドル円相場はやや荒い値動きとなっているが、為替感応度の高い自動車株はこれを横目に神経質な株価動向を強いられている。
■アニコムHD <8715> 3,750円 -20 円 (-0.5%) 本日終値
アニコム ホールディングス<8715>は続落。18日の取引終了後に発表した10月度の正味収入保険料が前年同月比15.7%増の33億200万円と2ケタ増収となったが、市場の反応は限定的のようだ。なお、18年12月度に開始したどうぶつ健活(腸内フローラ測定)申し込み数は9262件(前月比1618件増)、19年1月に本格展開を開始した遺伝子検査検体数は1万3399件(同1454件増)となった。
■澤藤電機 <6901> 2,128円 +400 円 (+23.2%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
■木村化工機 <6378> 522円 +80 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値
沢藤電機<6901>がストップ高。同社は18日、木村化工機<6378>及び岐阜大学との実証試験で、低濃度アンモニア水から高純度水素を製造し、燃料電池で発電することに世界で初めて成功したと発表。実証試験では、消費電力や二酸化炭素(CO2)排出量が約83%減、窒素酸化物がゼロのアンモニア処理システムの開発と、安価なCO2フリーアンモニア燃料及びCO2フリー水素の製造にメドがたったとしている。
■ワイエスフード <3358> 304円 +55 円 (+22.1%) 一時ストップ高 本日終値
ワイエスフード<3358>が一時ストップ高。きょうの朝日新聞デジタルで「北九州市の玄関口、JR山陽新幹線・小倉駅北口にカジノを含む統合型リゾート(IR)を造る構想が浮上している」と報じられたことを受けて、九州を地盤に筑豊ラーメン「山小屋」を展開する同社に思惑的な買いが向かったようだ。
■栄電子 <7567> 698円 +100 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値
栄電子<7567>がストップ高。同社は半導体製造装置用のスイッチング電源やコネクターなどに強みを持つ電子部品商社で、5GやAI・IoT分野に関連する企業の設投需要拡大で収益機会が高まっている。10月30日に1060円の高値に買われた後は大幅な調整を強いられたが、足もと売り物がこなれ再浮上に転じた。東証が19日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上)を解除し、同日に日証金も増担保金徴収措置を解除したことで、これが投資資金再攻勢の手掛かりとなっている。
■トレードワークス <3997> 1,433円 +180 円 (+14.4%) 一時ストップ高 本日終値
18日に発表した「法律相談AIチャットボットを提供開始」が買い材料。
AIチャットボットサービス「スマート法律相談」システムを提供開始。
■nms <2162> 482円 +48 円 (+11.1%) 本日終値
nms ホールディングス<2162>が続急騰。電機や精密など製造業請負や人材派遣を展開、ソニー<6758>の車載関連事業を譲受したことに伴い業容拡大効果も期待されている。また、子会社で手掛ける「リチウムイオン二次電池パック」が需要を捉え成長ドライバーとして今後に期待が大きい。20年3月期営業利益は前期比2.4倍の13億円を予想している。
■いであ <9768> 2,280円 +114 円 (+5.3%) 本日終値
いであ <9768> が急伸。18日大引け後、19年12月期の期末一括配当を従来計画の20円→30円(前期は20円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。好調な業績を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期最終利益は前期比52.3%増の14.3億円に拡大を見込む。権利付き最終日を約1ヵ月後に控え、配当取りを狙う買いなどが向かった。
●ストップ高銘柄
木村化工機 <6378> 522円 +80 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース