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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

スシローGH <日足> 「株探」多機能チャートより

■スシローGH <3563>  8,020円 (+510円、+6.8%)

 スシローグローバルホールディングス <3563> が急反発。同社は8日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年9月期の連結税引き前利益は前の期比24.8%増の143億円になり、20年9月期も前期比8.8%増の156億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増収、4期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を85円→90円(前の期は85円)に増額し、今期も90円を継続する方針とした。

■日本化 <4092>  3,410円 (+215円、+6.7%)

 日本化学工業 <4092> が3日続伸。同社は8日大引け後に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.5%減の16.9億円に減ったが、通期計画の31億円に対する進捗率は54.6%に達し、5年平均の47.0%も上回った。

■上組 <9364>  2,656円 (+159円、+6.4%)

 上組 <9364> がマドを開けて続急伸。株価は一時10%以上を超える上昇となり、4月15日に付けた年初来高値を一気に更新した。同社は港湾総合運送大手で6大港の取扱高がトップ。8日取引終了後に発表した19年4-9月期決算では、売上高が前年同期比2.8%増の1405億4900万円、営業利益が同8.4%増の125億7100万円と従来予想の120億円を上振れて着地しており、これを評価する形で買いが流入した。今上期は新たに港湾運送事業会社の株式を取得したことや、鹿児島県志布志市に飼料用倉庫の増設を行ったことに加えて、カンボジアの港湾公社の株式を追加取得するなど、物流事業の内外における強化策が業績拡大に寄与した。

■セイノーHD <9076>  1,530円 (+90円、+6.3%)

 セイノーホールディングス <9076> が続急伸。同社は8日大引け後に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.6%増の169億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の346億円→347億円(前期は336億円)に0.3%上方修正し、増益率が2.9%増→3.2%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■淺沼組 <1852>  4,450円 (+260円、+6.2%)

 淺沼組 <1852> が急反発。同社は8日大引け後に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の32.8億円に急拡大し、通期計画の61.6億円に対する進捗率は53.2%に達し、5年平均の38.7%も上回った。

■ナフコ <2790>  1,394円 (+81円、+6.2%)

 ナフコ <2790> [JQ]が急反発。前週末8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4-9月)単独業績が、売上高1156億7700万円(前年同期比0.4%増)、営業利益53億8000万円(同10.7%増)、純利益32億8000万円(同28.4%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。上期は1店舗の新規出店(閉店3店舗)を行ったほか、3店舗の増床と1店舗の改装を実施した効果もあり、「資材・DIY・園芸用品」や「家具・ホームファッション用品」などが伸長。また販管費の抑制も図り、増益を確保した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高2249億9700万円(前期比0.8%増)、営業利益84億2600万円(同20.4%増)、純利益47億8100万円(同5.8%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、20年3月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これも好材料視された。3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じてギフト券を1000円分から5000円分贈呈する方針だ。

■山形銀 <8344>  1,659円 (+96円、+6.1%)

 山形銀行 <8344> が急反発。同社は8日大引け後に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.7%減の32.2億円に減ったが、通期計画の47億円に対する進捗率は68.6%に達し、5年平均の51.5%も上回った。

■FUJI <6134>  1,924円 (+109円、+6.0%)

 FUJI <6134> が続急伸し、年初来高値を更新した。8日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の152億円→170億円に11.8%上方修正し、減益率が35.2%減→27.5%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。ロボットソリューション事業でスマートフォンや次世代通信規格5Gのインフラ向けに通信機器関連の受注が想定より伸びることが寄与。同時に発表した上期(4-9月)の同利益は前年同期比5.3%減の113億円だった。

■共立メンテナンス <9616>  5,130円 (+265円、+5.5%)

 共立メンテナンス <9616> が急反発。同社が8日発表した第2四半期(4-9月)の連結営業利益は90億6600万円(前年同期比12.7%増)と2ケタ増益となった。同社はビジネスホテル「ドーミーイン」を展開しているが、今回の決算に関しては、訪日韓国人が減少するなか想定以上に健闘しているとの見方が市場には出ている。

■ブレインパッド <3655>  5,690円 (+270円、+5.0%)

 ブレインパッド <3655> が急反発。8日大引け後に発表した20年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益が前年同期比49.5%増の3.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のアナリティクス事業で案件の大型化・長期化が進み、利益率が向上したほか、ソリューション事業ではソフトウェアのライセンス販売やデータ分析環境構築案件などが好調だった。人員採用が進捗せず、採用関連費用が想定を下回ったことも大幅増益の要因となった。上期計画の5.1億円に対する進捗率は62.7%に達しており、好決算を評価する買いが向かった。

■ホシデン <6804>  1,259円 (+54円、+4.5%)

 ホシデン <6804> が大幅続伸し年初来高値を更新した。同社は8日取引終了後に、20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。営業利益は56億6400万円(前年同期比0.8%減)となり、従来予想の30億円から上振れ着地した。売上高は1000億4000万円(同26.4%減)で、従来予想の950億円を上回った。アミューズメント関連向けの売り上げが想定よりも増加したことに加え、設備投資のタイミングのずれによる減価償却費が想定よりも少なかったこと、一時的に高収益の製品が好調だったことなどが業績を押し上げた。なお、通期業績予想は売上高2450億円(前期比5.0%増)、営業利益80億円(同30.2%減)とする従来計画を据え置いている。

■三機工 <1961>  1,401円 (+52円、+3.9%)

 三機工業 <1961> が大幅続伸。8日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→100億円に11.1%上方修正し、減益率が19.7%減→10.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。上期に大型工事が順調に進捗したうえ、工事採算も改善したことを踏まえ、通期の業績予想を引き上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正したことも評価材料となった。8日終値ベースの配当利回りは5.19%に上昇した。

■森永製菓 <2201>  5,720円 (+210円、+3.8%)

 森永製菓 <2201> が3日続伸。同社が8日取引終了後に発表した第2四半期(4-9月)の連結営業利益は前年同期比13.4%増の129億7500万円と好調だった。菓子食品部門で「ハイチュウ」が好調だったほか、「カレ・ド・ショコラ」なども前年実績を大きく上回った。冷菓部門では「バニラモナカジャンボ」が伸びた。市場からは「冷夏の影響を受けやすい商品群を持ちながらも好調な業績だった」ことを評価する見方が出ている。20年3月期の会社計画の業績予想は保守的との見方が出ており、営業利益は会社予想の前期比3.9%増の210億円に対し、216億円前後への増額期待が出ている。

■IBJ <6071>  997円 (+36円、+3.8%)

 IBJ <6071> が大幅続伸。8日大引け後に発表した19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比71.4%増の17.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の婚活事業で結婚相談所連盟の加盟店が増加し加盟金収入が伸びたほか、スマートフォンアプリによる販促や大型連休を背景に、婚活パーティーの利用者が増えたことが寄与。ライフデザイン事業の収益が拡大したことも大幅増益に貢献した。通期計画の18.4億円に対する進捗率は96.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■大氣社 <1979>  3,815円 (+120円、+3.3%)

 大氣社 <1979> が大幅続伸。8日午後2時ごろに発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高1049億7300万円(前年同期比6.2%増)、営業利益75億6000万円(同2.2倍)、純利益53億7100万円(同5.9倍)と大幅増益となったことが好感された。国内でビル空調分野や産業空調分野が伸長したことが牽引。また、前年同期は北米のプロジェクトで採算が悪化した影響があったが、今期はその影響が解消されたことも利益押し上げに寄与した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高2390億円(前期比6.0%増)、営業利益146億円(同4.0%増)、純利益97億円(同9.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■日特建設 <1929>  736円 (+19円、+2.7%)

 日特建設 <1929> が反発。同社が前週末8日取引終了後に発表した19年4-9月期決算は営業利益が前年同期比67.3%増の18億3400万円と絶好調、会社側の事前予想から上振れて着地した。売上高を好調に伸ばすなか、大型工事の利益率改善が営業利益を押し上げる形となった。これを評価する形で寄り付きから大口の買いを引き寄せている。

※11日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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