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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

ソレキア <日足> 「株探」多機能チャートより

■ソレキア <9867>  3,885円 (+700円、+22.0%) ストップ高

 ソレキア <9867> [JQ]がストップ高、年初来高値3445円を一気に更新した。前週末8日の取引終了後20年3月期の連結業績予想について、売上高を209億円から229億円(前期比9.8%増)へ、営業利益を5億9000万円から8億5000万円(同17.3%増)へ、純利益を3億7000万円から5億3000万円(同12.2%増)へ上方修正したことが好感された。ICT更新需要が堅調に推移していることを背景に情報通信機器、システムエンジニアリングサービス、ネットワーク工事関連などが伸長していることが牽引する。なお、第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高110億5100万円(前年同期比15.8%増)、営業利益5億1300万円(同3.2倍)、純利益3億3700万円(同3.4倍)だった。

■ギガプライズ <3830>  4,015円 (+700円、+21.1%) ストップ高

 ギガプライズ <3830> [名証C] がストップ高。同社は8日大引け後に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.5倍の6.2億円に急拡大し、通期計画の15億円に対する進捗率は5年平均の38.2%を上回る41.7%に達した。同時に、12月31日割当の1→2の株式分割に伴い、期末一括配当を従来計画の7円→3.5円(前期は7円)に修正したが、実質配当は変わらない。また、同時に発表した「1→2の株式分割を実施」も買い材料。12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。

■ナガオカ <6239>  893円 (+150円、+20.2%) ストップ高

 ナガオカ <6239> [JQ]がストップ高。8日大引け後、20年6月期の連結経常利益を従来予想の4.2億円→8.4億円に97.4%上方修正。増益率が2.6%増→2.0倍に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。エネルギー事業でプラント内部装置の大口受注が増加し、売上高が計画を19.6%も上回ることが寄与。材料調達で仕入れ価格の引き下げに成功し、製造原価が想定を下回ることも利益を大きく押し上げる。同時に発表した第1四半期(7-9月)の経常利益は前年同期比4.5倍の3.5億円だった。

■第一精工 <6640>  3,160円 (+500円、+18.8%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。第一精工 <6640> がストップ高。8日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の7.5億円→12.2億円に62.7%上方修正。増益率が13.6%増→84.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。主力のパソコン向け細線同軸コネクターや基板対基板コネクターを中心に受注が回復することが上振れの背景。併せて、今期の年間配当を従来計画の20円→25円(前期は20円)に増額修正したことも評価材料となった。

■JBR <2453>  1,246円 (+189円、+17.9%)

 東証1部の上昇率3位。ジャパンベストレスキューシステム <2453> が急反騰。8日大引け後に発表した19年9月期の連結経常利益は前の期比19.6%増の19.6億円で着地。続く20年9月期も前期比6.8%増の21億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の会員事業で安心入居サポートを中心に会員数が拡大するほか、保険事業では引き続き家財保険の拡販による安定成長を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比1円増の16円に増配する方針としたことも評価材料となった。

■那須電機鉄工 <5922>  10,050円 (+1,500円、+17.5%) ストップ高

 那須電機鉄工 <5922> [東証2]がストップ高。前週末8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4-9月)決算が、売上高107億3900万円(前年同期比30.1%増)、営業利益10億3600万円(同4.6倍)、純利益46億600万円(前年同期1億6600万円)となり、従来予想の営業利益7億8000万円を大きく上回って着地したことが好感された。通信用金物製品が好調に推移したことに加えて、鉄塔関連で地域間連携線の増強やメンテナンス工事が堅調に推移したことが業績を押し上げたとしている。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高228億円(前期比21.1%増)、営業利益14億5000万円(同74.9%増)、純利益47億円(同4.9倍)の従来見通しを据え置いている。

■エデュラボ <4427>  4,720円 (+700円、+17.4%) ストップ高

 EduLab <4427> [東証M]がストップ高。8日大引け後に発表した19年9月期の連結経常利益は前の期比31.6%増の11.9億円に伸びて着地。続く20年9月期も前期比31.9%増の15.7億円に拡大し、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は英検受験者数の増加でライセンス収入が拡大するほか、全国学力・学習状況調査の受託なども伸び、売上高は前期比34.7%の84.5億円と大幅増収を見込む。併せて、従来未定としていた前期配当は創業20周年記念配当23円を実施する方針とした。初配当となる。今期の年間配当は未定。

■新日本科学 <2395>  725円 (+100円、+16.0%) ストップ高

 東証1部の上昇率5位。新日本科学 <2395> がストップ高。8日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の15.5億円→20億円に29.0%上方修正。従来の3.9%減益予想から一転して24.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。国内前臨床の豊富な受注残高を背景に、稼働率が想定を上回ることが寄与。業務効率化や経費節減の進展も上振れに貢献する。同時に発表した上期(4-9月)の経常利益は前年同期比42.1%増の12.5億円に拡大し、従来の89.0%減益予想から一転して増益で着地した。

■アイスタイル <3660>  963円 (+123円、+14.6%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率6位。アイスタイル <3660> が6連騰、一時ストップ高に買われた。化粧品の口コミサイト「アットコスメ」を運営するほか、小売事業にも展開する。同社が11日取引終了後に発表した19年7-9月期決算は、大型旗艦店の出店コストなどで営業損益が2億500万円の赤字(前年同期は3億400万円の黒字)だったが、合理化努力に伴い事前の会社側計画を上回っており、これを手掛かり材料に投機資金の買い戻しが加速した。同社の信用取組は売り残が高水準で直近の信用倍率は0.18倍と買い残の5倍以上に膨らんでいた。

■インソース <6200>  3,270円 (+384円、+13.3%)

 東証1部の上昇率7位。インソース <6200> が急反騰。一時3285円まで上昇、上場来高値を大幅更新した。企業向けに講師派遣や公開講座などの研修事業を手掛け、豊富な研修コンテンツを武器に旺盛な人材育成ニーズに対応している。また、外国人社員の受け入れ研修コンテンツについても開発済みだ。8日取引終了後に発表した19年9月期決算は営業利益が前の期比39%増の13億300万円とほぼ4割の伸びを示した。続く、20年9月期についても前期比16.7%増の15億2000万円と2ケタ伸長を予想、これを評価する買いが集中する格好となった。

■ビジョン <9416>  1,727円 (+183円、+11.9%)

 東証1部の上昇率8位。ビジョン <9416> が急反発して一時、前週末比245円(15.9%)高の1789円に買われた。8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1-9月)連結決算が、売上高205億4700万円(前年同期比29.9%増)、営業利益29億7000万円(同39.0%増)、純利益19億8600万円(同38.7%増)と大幅増益となり、通期計画に対する営業利益の進捗率は91%となったことが好感された。旅行市場の活況を受けて、グローバルWiFi事業でレンタル件数の増加や無制限プランの需要増によるARPU(1レンタルあたりの売上)の向上があり業績を牽引した。また、クラウドWiFi活用により原価及びオペレーション効率が改善したことも原価率の改善に寄与した。なお、19年12月期通期業績予想は、売上高257億9300万円(前期比19.9%増)、営業利益32億6400万円(同31.4%増)、純利益21億1600万円(同38.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■日産化 <4021>  4,975円 (+450円、+9.9%)

 日産化学 <4021> が続急伸。同社が8日、発行済み株式数(自社株を除く)の0.89%にあたる130万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。買い付け期間は11月11日から20年4月30日まで。

■レオン <6272>  1,827円 (+154円、+9.2%)

 レオン自動機 <6272> が続急伸。同社は8日大引け後に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比0.1%増の19.1億円となり、通期計画の38.2億円に対する進捗率は50.2%に達したものの、5年平均の55.5%を下回った。

■ケーズHD <8282>  1,354円 (+95円、+7.6%)

 ケーズホールディングス <8282> が大幅に5日続伸。同社は8日大引け後に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比33.4%増の245億円に拡大し、通期計画の396億円に対する進捗率は62.0%に達し、5年平均の46.8%も上回った。

■レイズネク <6379>  1,186円 (+83円、+7.5%)

 レイズネクスト <6379> が急反発。一時、前週末比187円(17.0%)高の1290円に買われた。8日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、営業利益を63億円から75億円(前期比2.4%減)へ、純利益を42億円から102億5000万円(同96.2%増)へ上方修正したことが好感された。定期修理工事の集中による人手不足や労務単価の上昇圧力、材料価格の上昇の影響などにより、厳しい環境を予想していたものの、直接工事費の原価低減や経費の継続的削減などに取り組んだことで、予想以上の利益を確保できたという。なお、売上高は1400億円(同43.8%増)の従来見通しを据え置いている。また、業績予想の修正に伴い、従来32円を予定していた期末一括配当を3円増額して35円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されたようだ。なお、第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高582億1600万円(前年同期比32.9%増)、営業利益42億200万円(同17.1%増)、純利益83億2700万円(同3.4倍)だった。

■福井コン <9790>  3,340円 (+215円、+6.9%)

 福井コンピュータホールディングス <9790> が続急伸。同社は8日大引け後に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比46.6%増の28.5億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の41.5億円→47.8億円(前期は41.4億円)に15.2%上方修正し、増益率が横ばい→15.2%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

※11日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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